Kー1ベルト その31(香理奈VSシャーロットブレアー:アメリカンナイト②)
- 2023/08/13
- 12:12
控室で回復用の水溶液に満たされたカプセルに入った香理奈は30分後に出てきた。
ブルー:具合はどうかしら?
香理奈:だいぶいいわ。ブルードリンク、飲むわよ。
意を決した様子の香理奈。
のど輪をされて殴られたボディはまだ痣が残っているが、肉体的には戻しているようだ。
ブルー:準備は出来ているわ。言って無かったけど、カプセルの回復は後で体に相応の負担がかかるからそのつもりでいてね。
香理奈:どうでもいいわよ。この試合が終われば、当分休みよ。
ブルー:フフフ、逞しいわね。
香理奈はブルードリンクのボトルを握り締めると一気に飲み干した。
飲むと体中が熱くなると穴から女棒が飛び出した。
香理奈:あああぁぁぁ~~~、
体が高揚して叫び声をあげる香理奈。
ブルー:早めにやる事をやらないとね。
ブルーはそう言うと素早く服を脱いで裸になった。
体からパワーが溢れて仰向けに体を捩らせる香理奈の上にブルーは股がると香理奈の女棒を自らの穴で受け止めた。
パワーとパワーがぶつかり合うとかつて最強を誇ったブルーも獰猛な猛獣と化した香理奈のパワーに圧倒されていていつの間にか香理奈がブルーを捕まえて激しく突いている。
香理奈:ハア、ハア、久しぶりだわ、この感覚。最高の気分よ。
ブルー:ハア、ハア、ハア、年をとったとはいえ私がまるでか弱い女の子みたいに扱われるなんて、圧倒的なパワーだわ。
"儀式"が終えた頃には始まった時とは反対に香理奈が凛とした佇まいで立っているのに対して、ブルーは体力を激しく消耗させて肩で息をしている。
《香理奈VSシャーロットブレアー 2本目》
香理奈がブルーに肩を貸して会場に帰ってくると観客からはそれだけで歓声が起こっている。
どういう事情かは分からないが、香理奈の体力が回復しており、
サイズアップし明らかに筋肉量が増えている上に、巨乳化までしている。
何より前回見た時より力強い立ち姿をしているのが頼もしく感じる。
『赤コーナー 178cm シャーロットブレアー~』
『青コーナー 176cm 香理奈~』
1本目と同じくシャーロットと香理奈はブルーのネイルをしてブルーのパンツを履いている。
シャーロット:随分時間がかかったわね。待ちくたびれたわ。
香理奈:フフフ、待たせたわね。"アルティメット香理奈"になった私に勝てる奴なんていないわ。さあ、始めましょう。
香理奈がそう言うとシャーロットは再び筋肉をパンプアップさせて"女王様"モードになり戦闘モードになった。
香理奈とシャーロットが睨み合うと席に戻ったブルーがゴングを鳴らした。
『カーン』
ゴングが鳴ると香理奈がミドルキックをシャーロットのボディに浴びせていった。
バシィィ、
オープニングの一撃がシャーロットのボディに決まるとシャーロットも観客も驚いている。
シャーロット:(は、速い、しかも強い。さっきまでと全然違うわ。)
香理奈は続けてシャーロットの側頭部にハイキックを打っていった。
バキィィ、
シャーロット:オウウゥゥ、
香理奈のハイキックが決まるとシャーロットはふらついている。
シャーロットは押されながらも何とか体勢を立て直すと香理奈の顔面にパンチを打っていくが、香理奈はガードして防いでいる。
すると香理奈は逆にカウンターのパンチをシャーロットの顔面にパンチを打ち込んでいった。
バキィィ、
香理奈のパンチがシャーロットの顔面を捉えるとシャーロットは鼻血を吹き出している。
観客は“アルティメット香理奈”の強さに盛り上がっている。
香理奈も手応えを感じているのかニヤリと笑みを浮かべている。
シャーロット:調子に乗るんじゃないわよ!
しかし、それがシャーロットの逆鱗に触れたのか激怒すると肉体を更にパンプアップさせてフルパワーで香理奈の顔面にハイキックを打っていった。
バキィィ、
余裕を見せていた香理奈はガードが間に合わず側頭部にハイキックを受けるとふらついている。
シャーロットは続けて香理奈のボディを膝蹴りで突き上げていった。
ドス、
香理奈:あうぅぅ、
パワーアップした香理奈をも押し込むシャーロットの底力に観客は不安を覚えている。
香理奈は呻き声を上げながらも堪えるとアッパーカットのパンチをシャーロットの顎に浴びせていった。
バキッ、
ふらつくシャーロットだが、すぐに体勢を立て直した香理奈と向かい合った。
シャーロット:恐るべき強さだわ。ブルードリンクでここまでパワーアップするなんて。
香理奈:こっちは女を犠牲にしているわ。
香理奈とシャーロットは言葉を交わすと同じタイミングで右脚を振り上げた。
バキィィィィィィ、
高い打点でシャーロットと香理奈の右脚がぶつかり合うとパワーとパワーの衝突で狭い会場に衝撃音が響き渡って反響している。
両者は互いの圧力に押されて一旦離れるが、再び距離を詰めるとハイキックを打ち合った。
バキィィィィィィ、
空中でぶつかり合う香理奈とシャーロットの右脚。
プロレスの手四つではなく、K-1版力比べとも言うべきハイキックのぶつかり合いが演じられ観客は熱狂している。
シャーロットも香理奈も負担が大きく相当なダメージを負っているようだが、ここはプライドに賭けて退けないと3度目の“ハイキックバトル”に挑んでいく。
バキィィィィィィ、
シャーロット:アアアアァァァァ~~~、
すると程なくしてシャーロットが悲痛な悲鳴を上げた。
シャーロットは香理奈とぶつけ合った右脚を抑えて倒れ込んでいる。
アルティメット香理奈の圧倒的なパワーで右脚をへし折られたシャーロットは激痛に堪えきれず、苦悶の表情になると涙を流している。
観客は地下リングを席巻してきた屈強な女戦士のシャーロットが悶絶しながら涙を流すと香理奈の衝撃の強さに驚いている。
『カーンカーンカーン』
香理奈が会心の一撃にガッツポーズを決めている足元でシャーロットは右脚を抑えて倒れ込んでいる。
『勝者:香理奈』
香理奈は先ずは自身のファンの前で1つ勝って安堵した様子を見せている。
観客はいずれも熱心な香理奈のファンで、少数で且つ高額なチケットを支払っている事もあり、香理奈は感謝の気持ちを込めて、丁寧に全員と握手をしている。
一方のシャーロットは激痛の余りまだ立ち上がれない。
そこにブルーが訪れた。
ブルー:シャーロット、次の試合戦えるかしら?
シャーロット:ハア、ハア、勿論よ。このくらいで棄権するなんてありえないわ。
ブルー:かなり痛そうね。カプセルは使う?
シャーロット:いらないわ。3本勝負でカプセルを使うなんて邪道よ。香理奈が強すぎるから私もブルードリンクは飲むわ。
ブルー:あらあら、シャーロットまでブルードリンクを使うなんて。歓迎するわよ。あなたは香理奈と違って本職が格闘家だからインターバルはそんなに取れないわ。その代わりこれは使いなさい。
ブルーはそう言って痛み止めを渡した。
シャーロット:これは使わせて貰うわ。私のブルードリンクも手伝ってくれるかしら?
ブルー:シャーロットのはアメリカで楽しめるから悪いけど、いいわ。今日はアルティメット香理奈も堪能させて貰うわよ。
ブルーと言葉を交わしたシャーロットは右脚を引き摺りながらも不敵な笑みを浮かべて控室へ戻った。