第二回K-1ビューティーマックス その2 (藤原紀華VS香理奈)
- 2015/01/01
- 17:07
第二試合
いよいよ注目の第二試合、香理奈VS藤原紀華の一戦が始まる。
香理奈としてはアメリカでの1年間の成長を見せたいところ。
紀華は日本の地下リングの番長として威厳を示したい。
2人の対戦成績は第一回クイーンカップ準決勝では紀華が勝利、K-1ベルトの防衛戦では香理奈が勝利して1勝1敗と互角の戦績。
『赤コーナー 171cm 88-60-59 藤原紀華~』
紀華は黒のパンツに赤のグローブ、そして栄えあるK-1ベルトを引っさげてやってきた。今日は防衛戦では無いが、華やかなベルトで観客にアピールしている。
『青コーナー 165cm 80-57-88 香理奈~』
香理奈は青のパンツに青のグローブで登場してきた。手にしているのはアメリカのチャンピオンベルトで、どこからどう見ても紀華の持っているベルトよりも高価そうで、観客も香理奈のベルトにどよめいている。
日米のベルトが揃ったが、前哨戦は香理奈の勝利の様だ。
香理奈:私も初代K-1ベルトを持っているけど、日本で一番のベルトよりもアメリカのマイナーなベルトの方が価値も権威も高いと知った時は少しがっかりしたわ。
紀華を挑発する香理奈。日本のリングを馬鹿にするような発言に中立派の観客も香理奈にブーイングを浴びせている。
紀華:日本のリングで私が恐怖を覚えさせて上げるわ。
紀華も香理奈も闘志を燃やしている。
『カーン』
ファイティングポーズを取りながらゆっくりと相手の様子を探る両者。静かな立ち上がりとなった。
時折、紀華の方が仕掛けようとするが、香理奈がしっかりガードするので、上手く攻め込めない。
バシ、
紀華の中途半端な攻めに対して香理奈はカウンターフックを紀華の頬に当てていった。
しかし、フックを喰らった紀華も簡単には動ぜず、逆に気を引き締めている。
香理奈は一発当てて気を良くしたのか紀華を攻めていくと紀華も応じて一気に撃ち合いになっていく。
バシィ、バシィ、バシィ、
ショートレンジから激しいパンチの応酬になっていく。
キックが得意な香理奈は距離を取ってキックも混ぜたいところだが、紀華はそれを知っていて距離を詰めて来る。
紀華の方が良く研究している様で、距離を詰めながら香理奈をロープ際まで追い込んでいく。
香理奈は追い詰められた事に気付いて慌ててパンチを打ち返していくが、ロープ際に追い込まれて不利な状況では苦戦を強いられる。
バシィ、バキィ、
紀華の強烈なパンチを2発顔面に喰らう香理奈。
頬を腫らして苦しい香理奈だが、なんとかガードして耐えている。
香理奈はダメージは負ってしまったが、クリンチしてピンチを脱した。
筋肉質な紀華ボディーに抱きつく香理奈。
レフリーは両者をリング中央に戻すと試合を再開させた。
『ファイト』
紀華は一気に攻め込もうとするが、香理奈は前蹴りで距離を取って得意のキックを狙っていく。
香理奈のダメージが回復する前に攻めたい紀華は時間をかけられて逆に焦りを募らせる。
バシィ、
今度は香理奈がミドルキックを紀華のボディーにヒットさせた。
体をくの字に捩らせて苦しむ紀華。
香理奈は攻めたいが、ダメージが大きく前にはいけない。
どちらもダメージが大きいので動けず、時間が流れて1ラウンド終了となった。
『カーン』
ゴングが鳴ると自陣コーナーに帰る紀華と香理奈。
両者共に気丈に振る舞っているが、汗をびっしょりかいて体力を相当消耗してそうだ。
『カーン』
あっという間のインターバルを経て2ラウンド開始のゴングが鳴らされた。
香理奈は1ラウンドはダウンこそしていないものの劣勢だったので、巻き返しにかかる。
紀華も1ラウンドは優勢だったとは考えておらず、攻めていくとまたしても激しい撃ち合いになる。
バシィ、バシィ、バシィ、バシィ、バキィ、
一歩も退かない両者。
香理奈はハイキックで紀華の側頭部を狙っていくが、紀華は避けるとカウンターのパンチを香理奈のボディーに打っていった。
ボシュ、
一瞬動きが止まる香理奈。
紀華はチャンスと続けて香理奈のボディーにパンチを入れていく。
ボシュ、ボシュ、
香理奈:あぅぅ、、
思わずマウスピースを吐き出す香理奈。
苦しい表情になる香理奈だが、必死にガードして守っている。
紀華は一気に決めようとパンチに加えて膝蹴りも香理奈のボディーに捩じ込んでいった。
ボシュ、ボシュ、
紀華の圧力に耐えきれず、ダウンを喫する香理奈。
ダウンした香理奈のボディーは真っ赤になっていて紀華の打撃の凄まじさを物語る。
お腹をさすりながら泣きそうになる香理奈だが、起き上がるとセコンドにマウスピースをはめてもらってファイティングポーズをとった。
『ファイト』
苦しい香理奈だが、2ラウンドはまだ時間が残されている。
止めを刺しにかかる紀華。香理奈はガードしてもやられてしまうからと前に出て攻めにかかる。
紀華は香理奈のボディーを狙っていくが、香理奈も攻めてくるのて、気になり深くは攻め込めない。
香理奈もガードは固めて無いので、時折ヒットする紀華のボディーブローに顔を苦痛に歪めている。
バシィ、
香理奈の右ストレートが紀華の鼻を叩くと紀華は1発で鼻血を吹き出して仰け反った。
ダウンこそしなかったものの劣勢になる紀華。
香理奈はようやくチャンスが来たと紀華を攻め込んでいく。
バシィ、バキィ、
紀華:ん~~、
必死にガードを固める紀華だが、香理奈のパンチが2発頬をヒットすると呻き声を上げている。
バキ、
香理奈がハイキックを放つと紀華はクリーンヒットは避けるが、かすめるようにヒットするとそれだけで紀華がふらつく程の威力。
痛々しく鼻血を流しながら耐える紀華。
ボシュ、
香理奈:あぅんん~~~、
苦しい紀華がカウンターのパンチを香理奈のボディーを抉ると呼吸が止まって香理奈は苦しそうな表情を浮かべる。
カウンターの一発で一気に形勢逆転。
紀華は再び香理奈のボディーにラッシュをかけると香理奈は瞬く間にコーナーに追い詰められた。
ボシュ、
香理奈:あううぅぅ~~~、
紀華が膝蹴りを香理奈のボディーに撃ち込んでいくと蹲りそうになる香理奈。
香理奈はダウンすればKO負けになってしまうので、必死に縋り付く様に紀華に抱きついてダウンを逃れた。
クリンチする香理奈だが、両足をプルプルと震わせている。
紀華は香理奈を突き飛ばすと時間も少なくなっているからと試合再開をレフリーに急がせる。
『ファイト』
試合が再開されると攻め込む紀華に守る香理奈。
紀華は香理奈のボディーを叩くが、香理奈はもう一度ダウンすれば、KO負けになるので、必死に粘っている。
香理奈:んん~~、
ロープ際に追い込まれた香理奈は呻き声を上げて悶絶している。
『カーン』
2ラウンドが終了した。
紀華は手応え十分なようで、満足気にコーナーに戻る。
一方の香理奈はお腹を抑えながらもなんとかコーナーに戻って3ラウンドでの反攻を誓っている。
『カーン』
運命の3ラウンドが始まった。
前に出るしかない香理奈は玉砕覚悟で紀華に突っ込んできた。
一息着いてパワーを取り戻した香理奈は体にキレが出てきた。
対する紀華は迎え撃ちたいとけろたが、年齢からかスタミナ面が厳しく動きが落ちてきている。
2ラウンドまでとは対照的に香理奈が易々とコーナーに追い込んでいく。
バシィ、バキィ、
香理奈の右フックとミドルキックが続けてヒットすると紀華は苦悶の表情を浮かべている。
動きが鈍くなっていく紀華。
香理奈はダウンを1度喫しているだけに、ダウンを奪い返そうと得意のハイキックを放った。
バキィィ、
香理奈のハイキックが紀華の側頭部にヒットすると紀華は仰向けに倒れた。
バタリと倒れて動かない紀華。
KO負けが頭をよぎるが、ここで負ける訳にはいかないと紀華は執念で立ち上がった。
ファイティングポーズをとる紀華だが、目が虚ろになっている。
『ファイト』
これまで劣勢だった香理奈はダウンを奪って勢いづいてきた。
距離を測りながら前に出る香理奈。
観客は香理奈のファンを中心に大盛り上がりだ。
香理奈はミドルキックを撃ちながら、決め技のハイキックを狙っている。
一方の紀華はガードして耐えながらカウンターの一発を狙っている。
バキィィィィィ、
物凄い音が場内に鳴り響く。
狙いを定めた香理奈とカウンターの紀華のハイキックがぶつかり合ったのだ。
蹴り勝ったのは香理奈のようで、紀華はバランスを崩して倒れた。
レフリー:スリップ!
ダウンかと思われたが、レフリーはスリップと判定して香理奈は激怒する。
香理奈:何でよ!ダウンでしょ!
レフリー:ノー、ダメージではなく勢いに押されただけなので、スリップ!
『カーン』
ここで、3ラウンドが終了した。
紀華も起き上がると判定を待つことになった。
香理奈はコーナーポストを叩いて怒っているが、セコンドに促されて判定を仰ぐ事になった。
『1人目 28―27 赤、藤原紀華』
1人目が紀華に入り、盛り上がる紀華陣営。
『2人目 28―27 青、香理奈』
息を吹き返して盛り上がる香理奈陣営。
『3人目 28―27 赤、藤原紀華、よって勝者:藤原紀華』
傷だらけの紀華だが、勝利にガッツポーズする紀華。
大和魂の紀華の勝利は日本のリングが意地を見せた。
一方の敗れた香理奈は判定に激怒してレフリーに詰め寄っている。
抗議する香理奈を止めようと黒服が割って入るが、蹴り飛ばされてしまった。
他の黒服も4人がかりで香理奈を抑えにかかると、流石の香理奈も女の体、男4人がかりでは控え室に戻されてしまった。
こうして香理奈の連覇への挑戦と日本でのK-1での連勝記録がストップした。
一方の紀華は勝利したとはいえ、大きなダメージを負い、しかも準決勝の相手・金城麻央は1回戦でほぼノーダメージなので、厳しい戦いが予想される。
いよいよ注目の第二試合、香理奈VS藤原紀華の一戦が始まる。
香理奈としてはアメリカでの1年間の成長を見せたいところ。
紀華は日本の地下リングの番長として威厳を示したい。
2人の対戦成績は第一回クイーンカップ準決勝では紀華が勝利、K-1ベルトの防衛戦では香理奈が勝利して1勝1敗と互角の戦績。
『赤コーナー 171cm 88-60-59 藤原紀華~』
紀華は黒のパンツに赤のグローブ、そして栄えあるK-1ベルトを引っさげてやってきた。今日は防衛戦では無いが、華やかなベルトで観客にアピールしている。
『青コーナー 165cm 80-57-88 香理奈~』
香理奈は青のパンツに青のグローブで登場してきた。手にしているのはアメリカのチャンピオンベルトで、どこからどう見ても紀華の持っているベルトよりも高価そうで、観客も香理奈のベルトにどよめいている。
日米のベルトが揃ったが、前哨戦は香理奈の勝利の様だ。
香理奈:私も初代K-1ベルトを持っているけど、日本で一番のベルトよりもアメリカのマイナーなベルトの方が価値も権威も高いと知った時は少しがっかりしたわ。
紀華を挑発する香理奈。日本のリングを馬鹿にするような発言に中立派の観客も香理奈にブーイングを浴びせている。
紀華:日本のリングで私が恐怖を覚えさせて上げるわ。
紀華も香理奈も闘志を燃やしている。
『カーン』
ファイティングポーズを取りながらゆっくりと相手の様子を探る両者。静かな立ち上がりとなった。
時折、紀華の方が仕掛けようとするが、香理奈がしっかりガードするので、上手く攻め込めない。
バシ、
紀華の中途半端な攻めに対して香理奈はカウンターフックを紀華の頬に当てていった。
しかし、フックを喰らった紀華も簡単には動ぜず、逆に気を引き締めている。
香理奈は一発当てて気を良くしたのか紀華を攻めていくと紀華も応じて一気に撃ち合いになっていく。
バシィ、バシィ、バシィ、
ショートレンジから激しいパンチの応酬になっていく。
キックが得意な香理奈は距離を取ってキックも混ぜたいところだが、紀華はそれを知っていて距離を詰めて来る。
紀華の方が良く研究している様で、距離を詰めながら香理奈をロープ際まで追い込んでいく。
香理奈は追い詰められた事に気付いて慌ててパンチを打ち返していくが、ロープ際に追い込まれて不利な状況では苦戦を強いられる。
バシィ、バキィ、
紀華の強烈なパンチを2発顔面に喰らう香理奈。
頬を腫らして苦しい香理奈だが、なんとかガードして耐えている。
香理奈はダメージは負ってしまったが、クリンチしてピンチを脱した。
筋肉質な紀華ボディーに抱きつく香理奈。
レフリーは両者をリング中央に戻すと試合を再開させた。
『ファイト』
紀華は一気に攻め込もうとするが、香理奈は前蹴りで距離を取って得意のキックを狙っていく。
香理奈のダメージが回復する前に攻めたい紀華は時間をかけられて逆に焦りを募らせる。
バシィ、
今度は香理奈がミドルキックを紀華のボディーにヒットさせた。
体をくの字に捩らせて苦しむ紀華。
香理奈は攻めたいが、ダメージが大きく前にはいけない。
どちらもダメージが大きいので動けず、時間が流れて1ラウンド終了となった。
『カーン』
ゴングが鳴ると自陣コーナーに帰る紀華と香理奈。
両者共に気丈に振る舞っているが、汗をびっしょりかいて体力を相当消耗してそうだ。
『カーン』
あっという間のインターバルを経て2ラウンド開始のゴングが鳴らされた。
香理奈は1ラウンドはダウンこそしていないものの劣勢だったので、巻き返しにかかる。
紀華も1ラウンドは優勢だったとは考えておらず、攻めていくとまたしても激しい撃ち合いになる。
バシィ、バシィ、バシィ、バシィ、バキィ、
一歩も退かない両者。
香理奈はハイキックで紀華の側頭部を狙っていくが、紀華は避けるとカウンターのパンチを香理奈のボディーに打っていった。
ボシュ、
一瞬動きが止まる香理奈。
紀華はチャンスと続けて香理奈のボディーにパンチを入れていく。
ボシュ、ボシュ、
香理奈:あぅぅ、、
思わずマウスピースを吐き出す香理奈。
苦しい表情になる香理奈だが、必死にガードして守っている。
紀華は一気に決めようとパンチに加えて膝蹴りも香理奈のボディーに捩じ込んでいった。
ボシュ、ボシュ、
紀華の圧力に耐えきれず、ダウンを喫する香理奈。
ダウンした香理奈のボディーは真っ赤になっていて紀華の打撃の凄まじさを物語る。
お腹をさすりながら泣きそうになる香理奈だが、起き上がるとセコンドにマウスピースをはめてもらってファイティングポーズをとった。
『ファイト』
苦しい香理奈だが、2ラウンドはまだ時間が残されている。
止めを刺しにかかる紀華。香理奈はガードしてもやられてしまうからと前に出て攻めにかかる。
紀華は香理奈のボディーを狙っていくが、香理奈も攻めてくるのて、気になり深くは攻め込めない。
香理奈もガードは固めて無いので、時折ヒットする紀華のボディーブローに顔を苦痛に歪めている。
バシィ、
香理奈の右ストレートが紀華の鼻を叩くと紀華は1発で鼻血を吹き出して仰け反った。
ダウンこそしなかったものの劣勢になる紀華。
香理奈はようやくチャンスが来たと紀華を攻め込んでいく。
バシィ、バキィ、
紀華:ん~~、
必死にガードを固める紀華だが、香理奈のパンチが2発頬をヒットすると呻き声を上げている。
バキ、
香理奈がハイキックを放つと紀華はクリーンヒットは避けるが、かすめるようにヒットするとそれだけで紀華がふらつく程の威力。
痛々しく鼻血を流しながら耐える紀華。
ボシュ、
香理奈:あぅんん~~~、
苦しい紀華がカウンターのパンチを香理奈のボディーを抉ると呼吸が止まって香理奈は苦しそうな表情を浮かべる。
カウンターの一発で一気に形勢逆転。
紀華は再び香理奈のボディーにラッシュをかけると香理奈は瞬く間にコーナーに追い詰められた。
ボシュ、
香理奈:あううぅぅ~~~、
紀華が膝蹴りを香理奈のボディーに撃ち込んでいくと蹲りそうになる香理奈。
香理奈はダウンすればKO負けになってしまうので、必死に縋り付く様に紀華に抱きついてダウンを逃れた。
クリンチする香理奈だが、両足をプルプルと震わせている。
紀華は香理奈を突き飛ばすと時間も少なくなっているからと試合再開をレフリーに急がせる。
『ファイト』
試合が再開されると攻め込む紀華に守る香理奈。
紀華は香理奈のボディーを叩くが、香理奈はもう一度ダウンすれば、KO負けになるので、必死に粘っている。
香理奈:んん~~、
ロープ際に追い込まれた香理奈は呻き声を上げて悶絶している。
『カーン』
2ラウンドが終了した。
紀華は手応え十分なようで、満足気にコーナーに戻る。
一方の香理奈はお腹を抑えながらもなんとかコーナーに戻って3ラウンドでの反攻を誓っている。
『カーン』
運命の3ラウンドが始まった。
前に出るしかない香理奈は玉砕覚悟で紀華に突っ込んできた。
一息着いてパワーを取り戻した香理奈は体にキレが出てきた。
対する紀華は迎え撃ちたいとけろたが、年齢からかスタミナ面が厳しく動きが落ちてきている。
2ラウンドまでとは対照的に香理奈が易々とコーナーに追い込んでいく。
バシィ、バキィ、
香理奈の右フックとミドルキックが続けてヒットすると紀華は苦悶の表情を浮かべている。
動きが鈍くなっていく紀華。
香理奈はダウンを1度喫しているだけに、ダウンを奪い返そうと得意のハイキックを放った。
バキィィ、
香理奈のハイキックが紀華の側頭部にヒットすると紀華は仰向けに倒れた。
バタリと倒れて動かない紀華。
KO負けが頭をよぎるが、ここで負ける訳にはいかないと紀華は執念で立ち上がった。
ファイティングポーズをとる紀華だが、目が虚ろになっている。
『ファイト』
これまで劣勢だった香理奈はダウンを奪って勢いづいてきた。
距離を測りながら前に出る香理奈。
観客は香理奈のファンを中心に大盛り上がりだ。
香理奈はミドルキックを撃ちながら、決め技のハイキックを狙っている。
一方の紀華はガードして耐えながらカウンターの一発を狙っている。
バキィィィィィ、
物凄い音が場内に鳴り響く。
狙いを定めた香理奈とカウンターの紀華のハイキックがぶつかり合ったのだ。
蹴り勝ったのは香理奈のようで、紀華はバランスを崩して倒れた。
レフリー:スリップ!
ダウンかと思われたが、レフリーはスリップと判定して香理奈は激怒する。
香理奈:何でよ!ダウンでしょ!
レフリー:ノー、ダメージではなく勢いに押されただけなので、スリップ!
『カーン』
ここで、3ラウンドが終了した。
紀華も起き上がると判定を待つことになった。
香理奈はコーナーポストを叩いて怒っているが、セコンドに促されて判定を仰ぐ事になった。
『1人目 28―27 赤、藤原紀華』
1人目が紀華に入り、盛り上がる紀華陣営。
『2人目 28―27 青、香理奈』
息を吹き返して盛り上がる香理奈陣営。
『3人目 28―27 赤、藤原紀華、よって勝者:藤原紀華』
傷だらけの紀華だが、勝利にガッツポーズする紀華。
大和魂の紀華の勝利は日本のリングが意地を見せた。
一方の敗れた香理奈は判定に激怒してレフリーに詰め寄っている。
抗議する香理奈を止めようと黒服が割って入るが、蹴り飛ばされてしまった。
他の黒服も4人がかりで香理奈を抑えにかかると、流石の香理奈も女の体、男4人がかりでは控え室に戻されてしまった。
こうして香理奈の連覇への挑戦と日本でのK-1での連勝記録がストップした。
一方の紀華は勝利したとはいえ、大きなダメージを負い、しかも準決勝の相手・金城麻央は1回戦でほぼノーダメージなので、厳しい戦いが予想される。