第3試合
対戦カードは蒼野楓と上都彩。
女優としては彩の方が格上だが、地下リングでは年下の楓の方が圧倒している。
楓としては最も得意なK-1でトーナメントのビックタイトルが欲しい所。
『赤コーナー 162cm 82-58-84 上都彩~』
隠れ巨乳の彩は赤いグローブに白のパンツで登場してきた。地下リングでも滅多に登場しない彩に観客は声援を上げている。
『青コーナー 169cm 82-58-86 蒼野楓~』
楓は青のグローブに青のパンツで堂々と登場してきた。
楓:K-1ビューティーマックスを制するのに1回戦が彩さんなんてラッキーだわ。
彩:ちょっと、それどういう意味?
楓:消耗せずに勝てるっていう意味よ。一番弱そうだったから。
彩:舐めた口利くんじゃないわよ。思い知らせてやるわ。
年下の彩に馬鹿にされて憤る彩。
『カーン』
少々物々しい雰囲気の中試合が始まった。
楓は軽くファイティングポーズを取ると地下リングにはもう慣れている様で、早速ハイキックを打っていった。
バシィ、
ガードする彩だが、楓のハイキックの威力に驚いている。
楓はハイキックは少し早すぎたと今度はパンチを打っていくと彩もパンチを打ち返していく。
バシ、バシィ、
激しく打ち合う楓と彩。
バシィ、
楓のパンチが彩のバストを捉えると揺れる彩のバスト。
すると彩はムキになって楓の顔面を狙っていくが、ガードされる彩のパンチ。
楓はまだ余裕があるのか彩のボディーにミドルキックを打っていった。
バシィ、
彩:ううぅぅ、、
楓の鋭いミドルキックに悶絶する彩。
楓:あら、これがそんなに痛かったんですか?
楓は小馬鹿にすると距離を詰めて彩のボディーに膝蹴りを打っていった。
ボシュュ、
彩:あああぁぁ~~、
彩はマウスピーズを吐き出すと蹲るようにダウンした。
お腹を抱えながらも懸命に起き上がろうとする彩。
楓:あんまり無理しない方がいいですよ。
年下の楓に馬鹿にされては引き下がれないと彩は意地で立ち上がった。
『ファイト』
体を震わせながらファイテォングポーズをとる彩は少し怯えた表情になっている。
楓はそんな彩の恐怖心を煽ってか悠然と距離を詰めてくる。
楓は彩のボディーに狙いを定めたようで、ミドルキックを打っていくがこれはガードする彩。
彩はカウンターのパンチを楓の顔面に打っていくが、楓は避けると逆に体勢が崩れた彩にミドルキックを打っていった。
バシィ、
彩:あうぅ、
悶絶する彩だが、倒れたらKO負けとなるだけに必死の思いで踏ん張る彩。
しかし、楓はそんな彩の思いを嘲笑うかのようにもう一発ミドルキックを彩のわき腹に打っていった。
バシィ、
彩:ああぁぁ~~、
力無く倒れる彩は無念の表情で口をパクパクさせている。
『カーンカーンカーン』
当然とばかりに楓はグローブで髪をかきあげた。
『勝者:蒼野楓』
楓はいい汗をかいたとばかりに余裕の表情を見せると彩の顔を踏みつけて見せた。
悔しがる彩だが、KO負けに言い訳の余地が無く涙目になっている。
楓はK-1ビューティーマックス初制覇に向けて好スタートを切った。