第7回クイーンカップの開幕戦は田中麗菜VS白岩麻衣のカードとなった。
最近は表の舞台でも好調の麗菜に地下リングの大物から推薦により出場となった麻衣がどう挑むか。
『赤コーナー 162cm 81-59-84 白岩麻衣~』
麻衣は名前に因んで白のビキニで登場してきた。
透き通った美白の肌にビキニカラーの白がよく映えている。
『青コーナー 158cm 78-56-82 田中麗菜~』
麗菜は大人の女性をイメージした黒のビキニで出てきた。
今大会で屈指の実績を誇る麗菜は優勝を狙っている。
『カーン』
ゴングが鳴るとリングを旋回しながら様子を探る麻衣と麗菜。
麻衣は積極的にタックルで攻撃の機会を探っているが、麗菜は素早くステップを踏みながら的を絞らせない。
麻衣は麗菜の動きを観察するとタイミングを測って組み付くと麗菜も反応して受け止めると取っ組み合いになった。
43歳の麗菜と31歳の麻衣が組み合うとここは若い麻衣が麗菜をロープまで押し込んでいった。
『ロープ』
背中をロープに押しつけられた麗菜は力比べで敗れて悔しそうな表情を浮かべている。
一方、競り勝った麻衣は自信をつけたのか麗菜の顔面に張り手を叩き込んでいった。
バシィ、
麗菜:んんっ、
序盤からアグレッシブなファイトを見せる麻衣。
顔を叩かれた麗菜は顔を抑えて俯いている。
麻衣は麗菜をリング中央に運ぶと首に腕を巻きつけてDDTで麗菜を頭からリングに叩きつけていった。
バーン、
頭から叩きつけられた麗菜が倒れていると麻衣が麗菜の上に跨がるとキャメルクラッチをかけていった。
麻衣が麗菜の顎をガッチリと掴んで、体を反り返らせていくと麗菜の美形の顔が苦痛に歪んでいる。
麗菜:ああぁ~ん、
麻衣:いい歳して何を女らしい声を出してるの、いつまでもオバサンの時代じゃないのよ。
時代を変えようと意気込む麻衣は力を込めていくが、逆にバランスを崩して技を解いてしまった。
それでも麻衣が先に立ち上がると麗菜を髪の毛を掴んで起き上がらせて背後からコブラツイストをかけようとしている。
しかし、麗菜が気づくと背後の麻衣の側頭部にエルボーを打っていった。
バキッ、
麗菜のエルボーを喰らってふらつく麻衣。
すると麗菜は素早く麻衣の背後に回り込んで、バックドロップで投げていった。
バターン、
麗菜の電光石火の攻撃に受け身をまともにとれず、ぐったりと倒れる麻衣。
麗菜は麻衣の髪の毛を掴んで起き上がらせるとコブラツイストをかけていった。
体を密着させて麻衣を締め上げる麗菜。
麗菜:好き勝手言ってくれるじゃない。これがあんたがやりたかった技でしょ、お手本見せてあげるわ。
体に汗をびっしょりとかいて苦悶の表情を浮かべる麻衣。
麗菜はこのまま締め落とそうと力を込めるが、麻衣が何とか脱け出した。
難を逃れたものの踞る麻衣。
麗菜は勝負を決めようとブレーンバスターの体勢に入った。
しかし、麻衣もこの技を決められたら終わってしまうと踏ん張ると拳を麗菜のボディに入れていく。
麗菜:んん~、何よ。
ボディブローを喰らって痛がる麗菜。
麻衣は更に麗菜のボディに膝蹴りを打ち込んでいった。
ボシュ、
麗菜:あううぅ、
下からボディを突き上げられてお腹を抑えて悶絶する麗菜。
すると麻衣は逆にブレーンバスターの体勢に入った。
麗菜は踏ん張る事が出来ず、麻衣にリフトアップされると投げられてしまった。
バターン、
ブレーンバスターで投げられた麗菜は仰向けに倒れている。
麻衣はフォールに入った。
『ワン、ツー、スリ、』
麗菜は意地を見せてギリギリのところで返した。
麻衣はリングを1回ポンと叩いて悔しがるが、切り替えるとコーナーによじ登った。
麻衣はアピールすると仰向けに倒れる麗菜のボディにフットスタンプを落としていった。
ボシュュ~、
麗菜:ぎゃああぁぁぁ~~、
ボディに麻衣の体重が乗って絶叫する麗菜。
麻衣はのたうち回る麗菜を強引に組み伏せると再びキャメルクラッチをかけていった。
ボディの激痛とキャメルクラッチのダメージに耐える麗菜の顔は苦悶して歪んでいる。
麻衣:その不細工に歪んだ顔をお客さんに見せなさいよ。
麻衣も相当疲れてはいるが、勝ち気に振る舞っている。
麗菜はフットスタンプのダメージが回復しきって無いなかで、体を反り返らされる苦しい展開になっている。
麗菜:あぁ、ああぁ~ん、
あまりの苦しさに思わず喘ぎ声をあげて涙を流す麗菜。
麻衣:もうダメならハッキリしなさいよ。何言ってるか分かんないわ。
麻衣は更に力を込めていくと麗菜はこのままでは落ちてしまうと麻衣の脚をタップした。
『カーンカーンカーン』
ゴングが鳴って麻衣から解放された麗菜はぐったりと倒れ込んでいる。
『勝者:白岩麻衣』
実力者の麗菜を破っての勝利を喜ぶ麻衣。
会場からは麻衣に歓声が送られている。
一方、優勝を目指していた麗菜は意識はあるものの起き上がる事すら出来ない。
しばらくして麗菜が担架で運び出されると麻衣は次の試合も続けるかを選択する事となり、麻衣にマイクが向けられた。
麻衣:この試合のダメージは大きいから次は止めておくわ。
麻衣が連戦を回避すると第2試合は吉岡美保VS青樹愛に決まった。