エキシビジョンマッチ(小佐内あやVSシャーロットブレアー)
- 2022/10/15
- 10:28
アメリカのリングで活躍するシャーロットブレアー。
彼女は実はミズティブルーが主催する地下リングでも大活躍するスーパースターだった。
表ではプロレスがメインのシャーロットだが、地下リングでは圧倒的な攻撃力を武器にKー1、アルティメットバトルをメインとしており、数々のタイトルを手にしている。
今回はミズティブルーがアメリカの地下リングのスーパースターを盛大に披露しようとシャーロットを日本のリングに送り込んできた。
日本の地下リングの主催者も相手は超大型レスラーという事で、筋肉美女の小佐内あやを起用して対抗する構えを見せている。
タイトルマッチのエキシビジョンマッチとして行われるこの一戦の注目度は抜群で、シャーロットの高い攻撃力を見ようとKー1ルールで行われる事となった。
『赤コーナー 175cm84-60-88 小佐内あや~』
あやは黒のパンツに赤のグローブを装着して登場してきた。
筋肉の鎧を纏うあやは相手がアメリカのスーパースターだからと言って臆する様子は全く無く、逆に自慢の筋肉で捻り潰してやろうと考えている。
『青コーナー 178cm67kg シャーロットブレアー~』
シャーロットはトレードマークにしている青のパンツに青のグローブを着けて出てきた。
あやを凌ぐサイズを誇るシャーロットは観客を煽って盛り上げるとリングに入るとマイクを取った。
シャーロット:ミーの対戦相手は男ジャナクテ女ナノ?ジャパンのリングはミーを舐めているヨウネ。
シャーロットは自らの規格外のパワーをアピールするとマイクを叩きつけた。あやもシャーロットを睨みつけている。
殺伐とした雰囲気の中、ゴングが鳴った。
『カーン』
ファイティングポーズをとって間合いを測るシャーロットとあや。
するとシャーロットがあやの肩口にパンチを打っていった。
バシィ、
筋肉の鎧を纏うあやはダメージはそれほど無いものの、シャーロットの破壊力のあるパンチに体を大きく揺らしている。
シャーロットはあやのガードが緩くなったところで、パンチを連打して仕掛けていく。
バシ、バキィ、
シャーロットのパンチがあやの顔にヒットするとあやの闘志に火が着いたのかパンチを打ち返していくとオープンな打ち合いになっていく。
バキィ、バキッ、バシィ、バキィ、
シャーロットはあやのパンチで口唇を切っているが、あやはシャーロットのパンチを喰らって顔を痣だらけにさせていた。
シャーロット:コノままダト、ユーの顔、コワレちゃうんじゃない?
あやはこれほどまでのシャーロットのパワーは想定外で次第に打ち合ってはダメージが大きすぎるとガードを固めて守りにシフトチェンジしている。
ガードを固めてカウンターの機会を狙うあやだが、シャーロットは隙を見せずに徐々にコーナーにあやを押し込んでいく。
観客はいつもなら圧倒的なパワーを見せるあやが劣勢になる姿に驚いている。
シャーロットは逃げ場が無くなったあやの顔面にパンチを打ち込んでいくとあやがガードを固めているにもかかわらず、ガードの上からでも破壊力のあるパンチであやの体がコーナーポストでバウンドしている。
シャーロットのパンチを喰らい続けたあやはマウスピースを飛ばすと血飛沫をあげている。
目を虚ろにさせて意識を朦朧とさせるあや。
シャーロットは勝負を決めようとステップバックすると長い脚を振り上げて打点の高い喧嘩キックがあやの顔を捉えた。
ガァァーーン、
凄まじい衝撃があやを襲うと顔が吹き飛ばされそうになるほどの威力で白目を剥いて失神してしまった。
『カーンカーンカーン』
失神したあやはコーナーに体をもたれるとロープに肘を掛けてぐったりとしており、これ以上の試合続行は望めないと判断したレフリーはゴングを要請した。
『勝者:シャーロットブレアー』
衝撃的な攻撃力を見せつけたシャーロットは悠々とリングを旋回しながら観客に手を振るとマイクを取った。
シャーロット:ハジメマシテ、ジャパンのミナサン。ワタシが世界最強のシャーロットブレアーです。コレカラはミーがワールドクラスの試合を見せるノデ、楽しみにしてクダサイ。
シャーロットはそう言うとグローブを脱ぎ捨ててあやの首を鷲掴みにして片手で持ち上げた。
意識を取り戻しかけているあやは必死にシャーロットの腕にすがりつくが、がっちりと捕まえられていて脱け出せない。
シャーロット:少しは鍛えているようダケド、ミーと比べたらモロイ体ネ。ソウイエバ、評判の腹筋は試合デハ試してナカッタワ。ドンナモンカシラ?
シャーロットは拳を握り締めるとあやのボディにパンチを打ち込んでいった。
ボシュュ~~、
あや:ぐええぇぇ~~、
シャーロットの拳があやのボディにめり込むとあやは口をパクパクとさせて悶絶している。
シャーロットが放すとあやはシャーロットの足下で体を捩らせている。
シャーロット:女ジャ話にナラナイワ。次は男を用意シナサイ。
シャーロットは主催者に要求すると観客へのアピールは忘れず控室へと引き揚げた。
一方、敗れたあやは辛うじて意識があったようで、用意された担架を断って、リング下の主催者の方を向いた。
あや:ゼェ、ゼェ、あんな化け物、誰も敵わないわよ。男でも勝てないわ。
あやは思わずそう言い残すとセコンドの肩を借りながらではあるが、せめてもの意地を見せて歩いてリングを後にした。