第5回チーム別対抗戦『神戸美女VS京都美女』(朝日奈彩VS青樹愛)
- 2022/02/27
- 09:35
神戸美女が先勝して迎えた第2試合。
連勝を狙う神戸美女はスレンダー美女の朝日奈彩を起用してきたのに対して、京都美女はエースの青樹愛で巻き返しを図る。
試合の舞台はアルティメットバトルとなり、鉄格子の檻の中で、争う事となった。
『赤コーナー 173cm 85-60-83 青樹愛~』
愛は鍛え上げたボディで出てくると肉体美を観客に惜し気もなくアピールして披露している。
地下リング最強とも言われる愛は先日の興行で大男相手に勝利した事で更に自信をつけている。
『青コーナー 171cm 80-58-83 朝日奈彩~』
彩は自慢のネイルを白に塗って登場してきた。
相手の愛は元トップアスリートだが、彩も学生時代は言わずと知れたスポーツ美女で対抗心を燃やしている。
漆黒の檻の中で長身スレンダー美女が対角線から睨み合うだけで盛り上がる場内。
『カーン』
距離を取りながら互いの様子を探る愛と彩。
互いに高い攻撃力を持つと見られるだけに不用意な一撃を浴びるのは避けようと慎重な入りになっている。
彩がキックボクシング仕込みの素早い動きでミドルキックを浴びせていった。
バシッ、
わき腹にヒットすると愛は表情を歪めているが、すぐに持ち直すと闘争心に火が着いたのかミドルキックを打ち返していった。
バシィ、
彩:ううっ、
鋭く重いミドルキックが彩のボディに突き刺さると彩は呻き声をあげているが、愛の右足を掴まえるとドラゴンスクリューで倒していった。
見事な彩の切り返しに観客も驚いている。
右足を捻られて倒された愛は気にする素振りを見せると彩は膝裏に強烈なキックを浴びせていった。
バシィ、
愛:ああぁぁ~、
悲鳴をあげる愛。
彩:アスリートのくせに甘いわね。勝負事は隙を見せたら負けなのよ。
彩はそう言うと愛の膝裏にキックを連打していく。
バシ、バシッ、
愛:んん、うぅ~、
彩の執拗な攻撃に声を漏らす愛だが、下から彩の右足を掴むと引き倒した。
バァン、
鉄板に叩きつけられる彩。
愛はグランドの攻防に持ち込むと首に腕を巻きつけてスリーパーをかけていった。
彩は愛の右腕にすがりつくが、愛のスリーパーがガッチリと極っていて容易には外せない。
愛:随分好き勝手言ってくれたわね。詰めが甘いのはあんたよ。
愛が力を込めると彩は藻操き苦しんでいる。
劣勢からもパワーで相手を捩じ伏せる愛。すると愛は自らの右腕にすがりつく彩の白のネイルをじっと見ている。
愛:綺麗なネイルね。男受けを狙ってるのかしら?
愛はスリーパーを解くが、代わりにマウントポジションを奪っていった。
彩はガードを固めるが、愛は彩のガードを突き破る威力でハンマーパンチを振り落としていく。
バキ、バキィ、バシッ、
愛のハンマーパンチで彩の顔は瞬く間に破壊され、鼻血を吹き出している。
彩:ああぁ、
愛:これが私とあんたの実力の差よ、分かったかしら?
怒っていた愛だが、溜飲を下げたのか得意気な顔をしている。
しかし、彩は下から愛が見せた隙を見逃さず、長い脚を愛の体に巻きつけると体の上から退けた。
愛は再び主導権を握ろうとマウントポジションを取り戻しにかかるが、彩はブロックすると逆に愛の右腕を掴んで極めていった。
愛:んん、
不用意に出した腕を掴まえられた愛は顔を歪めている。
彩は反撃の一手が決まると決着を着けようと愛の腕を伸ばしていく。
愛はロープブレイクが無い檻の中で腕ひしぎをガッチリと極められて苦悶の表情を浮かべているが、体を起こすと極められている右腕だけで強引に彩の体を持ち上げた。
愛はそのまま彩の体を鉄板の上に叩きつけていった。
バァン、
鉄板に背中から叩きつけられた彩はぐったりとしている。
観客は愛のパワーを目の当たりにして驚きの声をあげている。
しかし、愛も右腕のダメージが重いようで、腕を抑えて踞ったまま動けない。
しばらくすると彩が起き上がってきて、愛もファイティングポーズをとると両者は再び檻の中央で向かい合った。
彩はハイキックを愛の頭に向けて打っていくが、愛は避けると逆にハイキックを打ち返していった。
しかし、彩はガードして防いでいる。
互いに繰り出した攻撃力の高いハイキックは不発に終わったもののボルテージが上がってきた。
彩は愛の顔にパンチを打っていくとヒットして愛は顔を歪めるが、愛も彩の顔面にパンチを打ち返すと彩は鼻血を酷くさせている。
彩は顔を殴られてヒートアップしたのか闘志を見せて前に出ると愛の顔にパンチを浴びせていった。
バキィ、
愛は顔を殴られて頬を紅潮させているが、応戦して殴り返すと打撃戦になった。
バシィ、バキッ、バキィ、バキィ、
威力のあるパンチやキックが入り乱れると場内の雰囲気も最高潮に達している。
両者共に顔や体に無数の痣が出来ている。
元トップアスリートの愛といえども彩の闘志に苦しい表情になっている。
一方の彩は最強とも言われる愛を相手に真正面からの戦いを挑んだ事に観客からは称賛を浴びているが、その代償は大きく、肉体的にも精神的にも限界に達している。
バシィ、
彩:あううぅ、
彩の動きが鈍くなったところを愛がミドルキックでボディを捉えると彩は踞りかけている。
愛も疲労の色が濃く一息ついている。
すると彩は最後の力を振り絞って肉体を愛にぶつけていった。
愛が受け止めると取っ組み合いになっていく。
死力を尽くして戦う女豹同士の肉体のぶつけ合いに場内は盛り上がっている。
渾身の力を込めて押し合う両者。逃げ場が無い鉄格子の檻で体力を激しく消耗させながら戦う2人の美女は表情にも余裕が無くなってきている。
体に力が残っていたのは愛の方のようで、彩を鉄格子まで押し込んでいった。
彩は汗をびっしょりとかいている。
愛は彩の両手を掴んだまま体を鉄格子に押し付けて固定するとステップバックして膝蹴りをボディに打ち込んでいった。
ボシュュ~~、
彩:おええぇぇぇ~~、
強烈な一撃を喰らった彩は目を見開くと黄色い胃液のような液体を吐き出して崩れ落ちた。
彩は悶絶して泣きそうな表情をしているが、まだ戦おうと歯を食い縛って立ち上がろうとしている。
愛:これだけ力の差があるのにまだ戦おうとするんだね。
しかし、愛が立ち塞がった。
愛は彩の背中にスタンピングを打ち込んで、再び鉄板に這いつくばらせると頭にサッカーボールキックを打っていった。
バキィィ、
ノーガードの状態で頭を蹴られてぐったりと倒れている。
愛は勝利を確信して彩の顔を足の裏で踏みつけてアピールしている。
檻の外のレフリーが試合を止めようとするが、彩がレフリーを睨み付けると試合は続行された。
愛:強情な女ね。徹底的に分からせてあげないといけないわね。
愛はそう言うと彩の髪の毛を掴んで起き上がらせると彩のボディに鍛え上げた逞しい腕を巻きつけてベアバックを仕掛けていった。
愛が力を込めると彩の表情はみるみる険しくなっていく。
彩:んあっ、ハア、ハア、ハア、
愛:あんた、強い男と戦った事無いでしょ。こんなもんじゃないわよ。私が教えてあげるわ。ハアアアァァァーー、
愛は更に渾身の力を込めると彩の体は巨大なパワーに絞り上げられて口を開けながら涎を垂らしている。
愛が勝ち誇った表情をして解放すると彩は膝から崩れ落ちてポージングをとる愛の足下に彩の頭が転がっている。
『カーンカーンカーン』
彩が力尽きて失神するとレフリーはゴングを要請した。
『勝者:青樹愛』
勝利した愛は彩の頭を踏みつけてアピールしてる。
愛:私を本気にさせるとは中々のものよ。次回があればもっと楽しませて欲しいわ。
愛はそう言うと京都美女に1勝をもたらせて悠然と去っていった。
一方の彩は元トップアスリートと限界まで戦い抜いて果ててしまい、担架で運び出された。
これで対抗戦は2試合を終えて1勝1敗の五分となった。