第4回チーム別対抗戦『女VS男』(青樹愛VS黒服G)
- 2022/01/28
- 23:11
いよいよ第4回チーム別対抗戦『女VS男』の雌雄を決する最終試合を迎えた。
ここまで美女と屈強な男が激しい戦いを繰り広げてきたが、この試合で決着がつく事となる。
女チームは最終戦のリングに元トップアスリートの青樹愛が上がる。
ルールはアルティメットバトルで熱戦の決着を着けるのに相応しい舞台が用意された。
今回は特別ルールで鉄板は金網になっており、その下には深さ3mのプールが入っており、5分に1回2分間、檻に沈みプールの中で戦う事になる。
シンクロの元選手の愛には有利になりそうだ。
漆黒の檻の下には先程試合を終えたばかりの紀華を除く5人が入って、最終決戦に艶やかな声援を送る事となる。
『赤コーナー 185cm100kg 黒服G~』
筋骨隆々の肉体を持つ黒服は黒のパンツで出てきた。
最強のボディを持つ黒服で、第1回大会では青樹愛を圧倒して勝利している。
『青コーナー 173cm 85-60-83 青樹愛~』
リベンジに燃える愛は逞しい肉体を晒け出して黒髪を靡かせるとブルーのネイルをして登場してきた。
前回の敗北が余程悔しかったようで、愛は肉体を限界まで鍛え上げてこの試合に臨むようだ。
『カーン』
ゴングが鳴るとファイティングポーズをとりながら相手の出方を伺う愛と黒服。
女性としては最高の肉体を誇る愛も真面目からぶつかれば、そう簡単にはいかない相手と考えており、慎重な姿勢を見せている。
愛としてはとりあえず時間が経てば、得意な水のフィールドで戦えるという計算もあった。
黒服もそれを読んでいて間合いを詰めると愛の顔面にパンチを打っていった。
ガードして防ぐ愛だが、ガードの上からでも威力のあるパンチに押し込まれている。
重戦車の黒服は続けて愛の顔面にパンチを打っていくが、愛もミドルキックを打ち返して対抗すると打撃戦になっていく。
バシィ、バキッ、バシッ、バキッ、
愛も慎重な入りから一転してオープンな打撃戦に挑んでいくが、やはり黒服の男のパワーに押し込まれてコーナーに追い込まれていく。
男の拳を顔に受けて苦悶の表情を浮かべる愛。
黒服:そんなもんか?
愛:ハア、ハア、ハア、私にはまだ水があるわ。
愛は息を整えると檻がプールの中に沈み始めた。
黒服:クソ、もうそんな時間か。
両者はプールに入ると愛は美しいドルフィンキックを披露してプールの中を旋回して観客を魅了している。
黒服は愛のスピードについていけず、真ん中に取り残されると愛は背後から黒服の首に脚を巻きつけてレッグスリーパーをかけていった。
黒服は水中で愛の筋肉質な脚で首を絞められてかなり苦しい状況に追い込まれている。
愛は顔をプールから出し、華麗なポーズまで決めると呼吸をしながらじっくりと黒服を締め上げていく。
愛の強烈な攻撃に檻の外のレフリーも黒服の状況を注意深く見ている。
一方、女チームの美女達は愛のレッグスリーパーに歓喜している。
完璧なレッグスリーパーを決める愛だが、ここで一旦プールタイムは終わり、金網が押し上がってきた。
愛は地上に出るとバランスが崩れるので、やむ無く技を解いた。
黒服:ゼエ、ゼエ、ゼエ、
ようやく呼吸を許された黒服は飲み込んでしまった水を吐き出しながら倒れている。
愛:レフリー、もうダメそうよ。終わらせてあげたら。
愛は黒服の頭を踏みつけながらそう言うとレフリーは苦渋の決断ではあるが、黒服に試合続行の意志があるからと続けさせている。
愛:それじゃあ、遠慮無くやらせて貰うわよ、
愛は虫の息となった黒服の頭部にサッカーボールキックを浴びせていく。
バキッ、バシィ、バキッ、
頭をガードする黒服だが、愛の激しい攻撃にぐったりとしている。
愛は勝負を決めようと大きく溜めてからサッカーボールキックを繰り出そうとするが、黒服が突如、軸足の左足を掴んで引き倒した。
バァン、
油断していた愛は背中から金網に叩きつけられてしまった。
黒服:黙ってたら好き勝手言いやがって。覚悟しとけよ。
黒服はそう言うと愛の体を力ずくで制御してコブラツイストをかけていった。
愛の均整の取れた体は黒服の筋力で押さえつけられて締め上げられている。
すると再び金網がプールに沈み始めた。
黒服:このままなら水の中に入っても動けないだろ。
黒服はコブラツイストを解かずに水の中に入るのに備えて息を吸い込んだ。
愛は必死に逃れようとするが、コブラツイストをかけられたまま水の中に入ると"水の女王"の愛といえども苦しく、口を開けてしまうとブクブクと泡を吹き出してしまっている。
檻の外の女チームのメンバーは一転して心配そうに戦況を見守っている。
藻操き苦しむ愛。黒服も呼吸が苦しくなってきたのか技を解いて水面に顔を出した。
愛も遅れて顔を出すと辛うじて意識は残っていたものの、"水の女王"が屈辱的にも溺れている。
黒服:お前は大好きな水の中にいろよ。
言葉遣いも荒くなってきた黒服は愛の頭を掴むと水の中でに沈めていった。
再び息が出来なくなり、苦しむ愛。
ようやく金網が上がってくると金網の上に打ち上げられた愛はぐったりと倒れている。
本来は有利なはずの水中での戦いで劣勢を強いられて肉体的の疲労と共に精神的にも焦りを募らせる愛。
黒服は更に畳み掛けようと愛の首に太い腕を巻き付けるとスタンディングでスリーパーをかけていく。
愛は息が詰まると飲み込んだ水を吐き出しながら体を震わせている。
檻の外のレフリーも愛の状況を危惧して前のめりになって戦況を見ている。
黒服:おい、レフリー。もう落ちたんじゃないか?
黒服が問いかけるもレフリーが首を振ると愛は右脚を後ろに振って股間を突き上げていった。
ボニュ、
黒服:オウウゥ、
金的攻撃に踞って悶絶する黒服。
愛:ハア、ハア、トップアスリートの精神力を舐めるんじゃないわよ。
愛は息を切らしながらも黒服のスリーパーから脱け出すと頭にキックを浴びせていった。
バキッ、
愛のキックを食らってふらつく黒服。
愛は続けて黒服の顔面にパンチを打っていくが、黒服も盛り返してきて殴り返していくと両者は壮絶な殴り合いに身を投じていく。
バシィ、バキッ、バキィ、バキッ、
愛と黒服は顔を拳で殴り合うと目の周りを青紫色に変色させて顔を腫らしている。
"雄と雌"どちらが優れているのかを真面目からの殴り合いで競い合うとやはり雄の黒服が優れていたようで愛は鼻血を吹き出し、口唇を切って流血しながら倒れ込んだ。
黒服:やはり男には敵わなかったようだな。今度は下らない反撃が出来ないようにこうしてやるよ。
黒服は愛を仰向けにさせると股間を愛の顔に押し当てて体重をかけながら足を首に巻きつけた。
すると金網がプールに沈み始めた。
体力を削られ、呼吸する術を失った愛は窮地に立たされている。
しかし、両者の体が水の中に沈むと愛は腹筋を活かして両脚を振り上げると黒服の首に巻きつけ返した。
"水の女王"が本領を発揮すると観客は盛り上がっている。
水中でのレッグスリーパーのかけ合いに過酷さを増している。
時間が経ち、水中の戦いが終わると両者は自然と技が解けて金網の上に打ち上げられた。
ダブルノックアウトとなり、場内は騒然としている。
レフリーは両者の様子を見比べて判断しようとしているが、まだ決断しかねている。
檻の外の女チームの美女達は必死に声援を送って愛を奮い立たせている。
すると愛はチームメイトの激励が耳に届いたのか水をゲホ、ゲホと吐き出しながらもヨロヨロと立ち上がり始めた。
一方の黒服は時折体を動かしているが、起き上がる気配が無い。
そして愛がファイティングポーズをとると観客から歓声が上がった。
『カーンカーンカーン』
まさに雌雄が決し、雌に軍配が上がった瞬間、ゴングが鳴った。
『勝者:青樹愛、よって第4回チーム別対抗戦『女VS男』は女チームの勝利!』
女チームは檻の中に入って、歓喜の輪を作ると大激戦を勝ち抜いた愛を讃えている。
愛はフラフラになりながらも何とかチームメイトの肩を借りて立つと安堵して笑顔を見せている。
敗れた黒服がドクターに付き添われて担架で運ばれると女チームのセレモニーの時間となった。
主催者が今大会も男相手に2勝を上げてMVPの活躍を見せた香理奈にトロフィーを渡すと観客は大歓声を送って勝利した女戦士を讃えている。
勿論賞金もたんまり出たようで、大会が終わると女チームの美女7人は男から勝ち取った賞金で夜の街を豪遊したようだ。