第3回チーム別対抗戦『神戸美女VS名古屋美女』(北河景子VS能勢えれな)
- 2021/11/06
- 09:26
『神戸美女VS名古屋美女』の対抗戦もいよいよ最後の試合となった。
チームの命運を握るのは北河景子と能勢えれなの両者だ。
試合形式はプロレスルールで行われる。
特に神戸美女の景子は後が無く、背水の陣となるが、名古屋美女のえれなは姉妹のあんなと香理奈が勝利しており、自身も続きたいと気合いが入っている。
『赤コーナー 160cm 75-53-81 北河景子~』
景子は白のビキニで登場してきた。
堂々とした振る舞いからは大物の貫禄を漂わせている。
『青コーナー 166cm 79-59-85 能勢えれな~』
えれなは黒のビキニで出てきた。
スレンダー美女のえれなはモデル歩きでリングに入ると観客の歓声を浴びている。
『カーン』
ゴングが鳴ると両者はリングを旋回しながら相手の出方を伺うとタイミングを測ると組み合って力比べになった。
がっぷり四つになって押し合う景子とえれな。
表での実績は遥かに上回る景子だが、ここは上背に勝るえれながバレエで培った身体能力の高さも見せて押し込んでいった。
『ロープ』
背中にロープを押し付けられてロープブレイクとなると景子はえれなのパワーを脅威に感じている。
ゆっくりと景子を離すえれなだが、その目には表では格上の景子を倒してやろうという闘志が感じられる。
『ファイト』
試合が再開されるとえれなはバレエで鍛えた美脚を武器にミドルキックを繰り出していった。
バシィ、
景子:あうぅ、
えれなの強烈なミドルキックに体をくの字に折り曲げる景子。
えれなは景子をロープ際に追い込むとボディに膝蹴りを打ち込んでいった。
ボシュ、
景子:うげぇ~、
ボディを突き上げられた景子は嗚咽を漏らして悶絶すると踞っている。
えれなは景子の髪の毛を掴んで見下した視線を送ると反対側のロープに振っていった。
えれなは返ってきたところをドロップキックで迎撃しようとするが、景子は急加速するとえれなはタイミングを逸してドロップキックを放てず、逆にラリアットでえれなを倒していった。
バシィ、
景子のラリアットを喰らって仰向けに倒れるえれな。
景子はえれなの喉元にギロチンドロップを落としていった。
バシィ、
えれな:ぐえぇぇ、
呻き声をあげるえれな。
景子はえれなに覆い被さるとスリーパーをかけていった。
巧みにえれなのスタミナを削りにかかる景子。
えれなは汗を体に滲ませてロープを目指すが、中々辿り着かない。
すると景子はえれなの体をうつ伏せにさせるとキャメルクラッチに切り替えた。
顎をクラッチしてグイッと引き上げる景子。 えれなは苦悶の表情を浮かべている。
景子はこのまま締め落とそうとしているが、えれなに左手を掴まえられると外されてしまった。
えれな:ハア、ハア、ハア、
解放されて呼吸を荒くさせるえれな。
景子はえれなの髪の毛を掴んで起き上がらせると背後をとってバックドロップの体勢に入った。
しかし、えれなは踏ん張るとエルボーを景子の側頭部に打ち込んで逃れると続けて回し蹴りを叩き込んだ。
バシッ、
えれなの回し蹴りが景子の胸元にヒットすると景子はバストを抱えて痛がっている。
ダメージを負っているえれなは膝をリングに着いて少し息を着いている。
景子も体勢を立て直すと両者はほぼ同じタイミングで立ち上がった。
『ファイト』
試合が仕切り直しとなると長身のえれなはハイキックを打っていくが、景子は身を屈めて避けた。
空振りに終わったえれなだが、そのまま回し蹴りを放った。
バシッ、
えれなの回し蹴りが又してもヒットすると景子は表情を歪めているが、今度は対応して右脚を掴むとドラゴンスクリューで捻り倒した。
バタン、
右脚を抑えて痛がるえれな。
景子は倒れているえれなの右脚をそのまま掴むと極めていった。
えれな:あああぁぁぁぁ~~~、
右脚を極められて激痛に襲われるえれなは悲鳴をあげている。
景子が力を込めていくとえれなは苦悶の表情を浮かべながらも何とか左手でロープを掴んだ。
『ロープ』
ロープブレイクがかかり解放されたえれなだが、中々立ち上がる事が出来ずに倒れている。
景子はえれなの髪の毛を掴んで起き上がらせてリング中央に引き戻すとコブラツイストをかけていった。
景子はサイズが小さい事を利用してえれなのボディをキツく締め上げていく。 汗を滴らせて目を虚ろにさせるえれな。
景子:これが表で活躍出来る女優の体とデカいだけの無名の女の差よ。
えれな:んああぁ、
景子が耳元で囁くが、えれなは返す余裕が無く、呻き声をあげている。
技名の如く、大蛇のように巻き付いて締め上げられてえれなは口をパクパクさせて体がずり落ちそうになっている。
景子が技を解いてえれなは解放されると体を震わせて倒れ込んだ。 限界に近づきつつあるえれな。
景子はえれなをうつ伏せにセットすると逆エビ固めをかけていった。
両チーム共に最終試合という事でメンバーがセコンドに入っているが、名古屋美女からはエプロンサイドを叩いてえれなを鼓舞しているが、既に満身創痍のえれなは動く事が出来ない。
バレエで培った柔らかさを持つえれなの体は"つの字"に折り曲げられている。
景子は背中をリングに平行にさせて容赦無く攻めている。
遂に耐えきれなくなったえれなはリングをタップした。
『カーンカーンカーン』
ゴングが鳴らされても景子は中々放さない。
すると妹の香理奈が勢いよく入ってきて景子を押し退けた。
続いて両チームがリングに乱入すると場内は混沌としてきた。
黒服が多数入ってきて事態を収束させるが、神戸美女と名古屋美女は両コーナーに別れて睨み合っている。
『勝者:北河景子、よって第5試合を終了しまして2勝2敗1分となります。』
図らずも両チームを煽るようなアナウンスが流れると香理奈と蒼野楓、藤原紀華、小佐内あやが前に出てきた。
一触即発の雰囲気になるが、ここで主催者がマイクを持って入ってきた。
主催者:まあ待つんじゃ。決着を着けるのも良いが、次の大会は"第4回チーム別対抗戦『女VS男』"を予定しておる。ここは引き分けとし、万全の女チームで男を撃ち破ろうではないか。
主催者の演説は支持を得たようで、拍手喝采を浴びている。
決着を着けたい神戸美女と名古屋美女は主催者の策略に納得がいかない様子を見せているが、観客の反応からやむを得ないと引き下がった。
こうして第3回チーム別対抗戦『神戸美女VS名古屋美女』は引き分けとなり、興行は第4回チーム別対抗戦『女VS男』に進む事となった。