第14回K-1ビューティーマックス(蒼野楓VS左藤江梨子)
- 2021/04/10
- 09:27
準決勝の2試合目はランキング2位の蒼野楓とランキング3位の左藤江梨子とランキング上位者同士のカードとなった。既に決勝進出を果たしたランキング1位の香理奈との決勝戦への挑戦権を賭けた戦いになる。
実力伯仲の両者だが、江梨子の1回戦の青樹愛戦での消耗具合が気になるところだ。
『赤コーナー 173cm 90-56-91 左藤江梨子~』
江梨子は黒のパンツに赤のグローブで出てきた。
いつものように豊満なバストを揺らしての登場で観客の視線を釘付けにさせている。
『青コーナー 169cm 82-58-86 蒼野楓~』
楓は青のパンツに青のグローブで登場してきた。
鍛え上げられたボディをしており、リングに入るなり鋭い視線を送って戦闘モードに入っている。
『カーン』
ゴングが鳴ると楓はいきなりハイキックを打ってきた。
しかし、江梨子は意外な攻撃にも反応していて、避けるとステップバックして距離をとった。
挨拶代わりのキックを見せた楓に観客も驚いている。
江梨子は徐々に距離を詰めるとジャブを繰り出して攻撃の機会を探っている。
対する楓は得意のキックを中心に攻撃を組み立てようとするが、江梨子のパンチが先に楓の顔面にヒットした。
バシッ、
頬を叩かれてふらつく楓。
江梨子は更にもう1発パンチを顔面に打っていくが、楓はガードして防ぐとカウンターのミドルキックを江梨子のボディに打ち返していった。
バシィ、
楓の鋭いミドルキックを喰らって表情を歪める江梨子。
楓は今度はキックの角度を上げてハイキックを打っていくが、江梨子は読んでいてガードして防いだ。
中々得意のハイキックが決まらず、苛立ちを見せる楓。
江梨子は楓が見せた隙を見逃さず、左ストレートを楓の顔面にヒットさせた。
バキィ、
又しても顔にパンチを受けて、楓は後退を余儀無くされている。
江梨子は更にミドルキックを楓のボディに打っていった。
バシッ、
表情を歪める楓。徐々に主導権を江梨子に握られて苦しくなっている。
勢いに乗る江梨子は楓の顔にパンチを打っていくと楓もパンチを打ち返して殴り合いになっていく。
バシ、バシィ、バシィ、バキィ、
激しく顔面を殴り合う江梨子と楓。両者は口唇を切って血飛沫を上げ、頬も紅潮させている。
『カーン』
ヒートアップして顔を殴り合う両者を止めたのは1ラウンド終了を告げるゴングだった。
ゴングが鳴ってようやく離れた楓と江梨子は顔を腫らしながら自陣コーナーに戻った。
氷嚢を当てたり等してリカバリーに努めるが、すぐにインターバルは終わり、2ラウンドが始まる。
『カーン』
2ラウンドが始まると慎重にガードして構える江梨子に対して、楓は積極的に前に出てきた。
楓はミドルキックをボディに打っていくと顔に来ると予想していた江梨子はガードが間に合わず、クリーンヒットを許してしまった。
バシィ、
江梨子:ううぅ、
一瞬動きが止まる江梨子。
すると楓は続けてワンツーパンチを江梨子の顔面に打っていった。
バシ、バシィ、
顔を殴られて江梨子はバストを揺らしながらふらついている。
楓は狙いを定めるとハイキックを打っていった。
バキッ、
江梨子はガードしようとするが、間に合わずヒットを許すと倒れてしまった。
ダウンを奪った楓は手応えはありながらも勝負はまだだとコーナーでじっと江梨子の様子をみている。
楓の読み通り江梨子は呼吸を荒くさせながらも立ち上がってファイティングポーズをとった。
『ファイト』
試合が再開されると楓は一気に距離を詰めてきて江梨子の顔面にパンチを打っていく。
ラッシュをかける楓だが、江梨子もしっかりと守って楓のパンチを最小限に防いでいる。
攻勢を強める楓に対して、江梨子はじっとカウンターの機会を待つとボディに膝蹴りを打ち返していった。
ボシュ、
楓:あうぅ、
江梨子の膝蹴りを喰らって呻き声を上げる楓。
江梨子は動きが止まった楓の顔に左フックを打っていった。
バシッ、
既に口唇を切っている楓は血飛沫をあげている。
必死に顔のガードを固める楓。すると江梨子はアッパー気味のパンチで楓のボディを突き上げていった。
ボシュ~、
楓:うげぇぇ~~、
楓はマウスピースを吐き出して悶絶して倒れた。
江梨子のパンチの威力に悶絶して倒れる楓。
江梨子はしてやったりの表情をしているが、楓は涎を垂らしながらも立ち上がった。
『ファイト』
楓がファイティングポーズをとると試合が再開され。
江梨子が前に出てくると楓も応戦する。
リング中央でパンチやキックを打ち合う江梨子と楓。
両者共に顔や体中に痣が出来ており、文字通り"傷だらけの女豹"の戦いに観客も心を熱くさせている。
バシィ、
楓:ううぅぅ、
江梨子の左フックが再び楓の頬を捉えると楓はふらついている。
江梨子は同じくアッパーで楓のボディを突き上げようとするが、楓は今度はガードして防ぐと右ストレートを江梨子の顔面に打ち返していった。
バキィ、
江梨子:あぁ、あっ、
顔を殴られた江梨子は鼻血を吹き出している。
楓は更にハイキックを打っていくが、江梨子は避けた。
中々決まらないハイキックに苛立つ楓。すると江梨子はバランスを崩した楓に逆にハイキックを打っていった。
バキィ、
江梨子のハイキックが楓の側頭部にヒットすると楓は目を虚ろにさせている。
楓は何とか持ちこたえるが、得意のハイキックで逆に蹴られて動揺している。
江梨子は鼻血を谷間に滴らせながらも楓をコーナーに追い込むとパンチを連打していく。
ガードを固めてカウンターの機会を狙う楓だが、次第にパンチを打たれるだけになってサンドバッグ状態になってきた。
バシッ、バシィ、バキィ、
長身の江梨子が放つパンチを立て続けに喰らって楓は流石に辛そうな表情を浮かべている。
打撃の威力ではむしろ上回る楓だが、江梨子の圧力に屈して苦戦を強いられている。
カウンターのパンチを放つ楓。しかし、有効打は打てず、逆に江梨子が攻勢を強めるとガードも下がってきてパンチを顔面に受けるだけになっている。
バシィィ、
楓:あああぁぁぁ~~~、
江梨子のパンチが楓の顔にクリーンヒットすると楓は悲痛な悲鳴をあげながら倒れてしまった。
『カーンカーンカーン』
1ラウンドに2度目のダウンとなり、ゴングが鳴らされた。
目を虚ろにさせてコーナーに持たれかかり座り込む楓。
『勝者:左藤江梨子』
江梨子は強敵の楓を破っての決勝進出に歓喜して"雌叫び"をあげている。
その様子を茫然と見上げる楓。試合前の予想は体力的に有利が予想されていただけにまさかの敗戦となった。
江梨子は香理奈が待つ決勝戦に向かうべく控室へと戻ると楓は江梨子を見送ってから自らも歩いて大会を去った。