エキシビジョンマッチ(瀧澤沙織&松下奈央VS肩瀬那奈&坂井あゆみ)
- 2020/06/13
- 09:59
エキシビションマッチの2試合目は瀧澤沙織&松下奈央VS肩瀬那奈&坂井あゆみのプロレスタッグでの試合だ。
沙織と那奈はタッグを組んだ事もあるが、タッグベルト獲得に向けて沙織は那奈とのタッグを解消し、奈央と新たにタッグを組んだのだった。
沙織から「力不足」と見なされた那奈は納得がいかず、殴り込みをかけてきた。
『赤コーナー 176cm 瀧澤沙織~&174cm 松下奈央~』
沙織と奈央は黒のビキニに身を包んで登場してきた。
身長176cmの沙織は174cmの奈央との新ツインタワー結成に満足気な表情をしている。
『青コーナー 172cm 肩瀬那奈~&162cm 坂井あゆみ~』
那奈とあゆみは白のビキニを着て出てきた。
その目に闘志を滾らせた那奈は既に先発しようと前に出てきている。
那奈:沙織、あんたが出てきなさいよ!言いたい事があるわ。
那奈が吠えるとすっと奈央が前に出てきた。
『カーン』
先発の2人が出揃ったところでゴングが鳴った。
奈央:沙織が私を選んだ理由を分からせてあげるわ。
那奈:チッ、私を捨てた事を後悔させてやるわ。
睨み合う奈央と那奈。
タイミングを測ると両者はリング中央で組み合った。
スレンダー美女同士が組み合うと力比べになっていく。互いにパワーで相手を捩じ伏せようとするが、体格では互角で中々決着が着かない。
体に汗を滲ませる両者。すると那奈は埒が明かないからと奈央を引き付けるとボディを膝蹴りで抉っていった。
バシ、
那奈の膝蹴りを食らって踞る奈央。
那奈は更に奈央の首を抱えて掴まえるとDDTで叩きつけていった。
バァン、
額から叩きつけられた奈央がうつ伏せに倒れていると那奈は馬乗りになってバックマウントをとるとキャメルクラッチをかけていった。
苦痛に表情を歪ませる奈央だが、下からバランスを崩すと那奈をはね除けた。
素早く立ち上がる奈央。しかし、那奈が先に立っていて、鋭いミドルキックを放ってきた。
バシッ、
ボディにヒットするが、奈央は那奈の右脚を掴まえるとドラゴンスクリューで捻っていった。
倒れ込む那奈。奈央は捻った那奈の右脚に重たいスタンピングを打ち付けていく。
那奈:ああぁぁ~~、
思わず悲鳴をあげる那奈。
奈央は那奈の髪の毛を掴んで起き上がらせるとロープに振って帰ってきたところをラリアットを迎撃した。
バシィ、
奈央の右腕が那奈の喉元に突き刺さると那奈はバタリと倒れた。
パワーを見せた奈央はガッツポーズをしてアピールしながら沙織とタッチした。
沙織は立ち上がろうとしている那奈に一蹴り浴びせていった。
那奈:ああぁ~
沙織:私が奈央を選んだ理由が分かった?あんたじゃ力不足なのよ。
悔しそうな表情を浮かべる那奈だが、沙織は容赦無く那奈の脚を四の字固めで痛め付けていく。
沙織は上手くコントロールしながらポジションを保っている。
苦悶の表情を浮かべる那奈は汗をびっしょりとかいて苦しい展開になっている。
沙織:私に何か言いたい事があったんじゃない?言ってみなさいよ。
那奈は言い返す事は出来ないものの何とかロープに辿り着いた。
沙織:代わりなさいよ、もう私と戦える力なんて残ってないでしょ。
屈辱的な言葉を浴びせられる那奈だが、認めざるを得ない現状に悔しさを押し殺しながらあゆみとタッチした。
代わって登場したあゆみを出迎える形となった沙織。
両者は睨み合うと沙織はパワーで捩じ伏せようと掴まえにいくが、あゆみは素早く避けると回り込んで沙織のヒップにキックを打っていった。
あゆみ:力はありそうだけど、スピードは遅いわね。
小馬鹿にされたと感じた沙織は怒って強引にラリアットを打っていくが、あゆみはこれも身を屈めて避けると背後から掴まえた。
投げ技が来ると身構える沙織だが、あゆみは背後からスリーパーをかけていった。
身長差はあるもののあゆみは上手く腕を沙織の首に絡ませると締め上げていく。
苦しそうな表情を浮かべる沙織。しかし、あゆみを横目で確認するとエルボーで側頭部を打ち付けていった。
バキッ、
不意に頭を撃たれて仰け反るあゆみ。
沙織は振り向きざまにあゆみの顔面にキックを浴びせるとあゆみは倒れた。
その間に沙織は奈央とタッチした。
リングに入ってきた奈央はあゆみの髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。あゆみは体格差もあって踏ん張れず、リフトアップされてしまった。
奈央は滞空時間を長く保つとあゆみを叩きつけていった。
バターン、
強力なブレーンバスターで体をリングに叩きつけられてぐったりとするあゆみ。
奈央はフォールに入った。
『ワン、ツー、』
沙織の新パートナー・奈央の鮮烈な勝利が決まりかけたが、元パートナーの那奈がカットに入って阻止した。
レフリーにクレームをつける奈央と沙織。
するとあゆみは立ち上がって奈央の背後から太ももに蹴りを入れていった。
バシッ、
背後から鋭いキックを食らってリングに膝を着く奈央。
自陣から那奈が叫ぶとあゆみとタッチした。
ダメージは回復してないものの那奈は勢いよくリングに出ると対角線のコーナーの沙織にラリアットを放ってリング下に落としていった。
那奈は吠えると既に立ち上がっていた奈央にもラリアットを打っていくが、奈央はガードして防ぐと逆にラリアットで那奈を倒していった。
奈央:あんたが出てきてくれてむしろ好都合だわ。どっちが優れているかはっきりさせましょ。
奈央はそう言うと那奈の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。
しかし、那奈は堪えると奈央のボディに膝蹴りを打ち込んだ。
ドス、
踞る奈央。那奈は奈央をロープに振ると返ってきたところをドロップキックで迎撃しようとするが、奈央は加速すると逆にショルダーアタックで那奈を倒していった。
仰向けに倒れる那奈。奈央は那奈の髪の毛を掴んで起き上がらせると自陣コーナーに那奈を振っていくとそこには戻っていた沙織が待ち構えていた。
沙織:フッフッフッ、おかえり那奈。
沙織は不気味な笑みを浮かべると那奈を羽交い締めにして掴まえた。
振り払おうとする那奈だが、沙織はがっちりと掴まえて放さない。
奈央は助走をとると那奈のボディに膝蹴りを打ち込んだ。
ボシュュ~~、
那奈:ううぅぅぅ~~、
那奈のスレンダーボディに奈央の膝が突き刺さると那奈は悶絶して呻き声をあげている。沙織が放すと那奈は崩れ落ちた
奈央は那奈をスープレックスでリングに叩きつけて自陣コーナーの下に仰向けにセットすると既にコーナーに登っていた沙織とタッチした。
沙織は観客にアピールすると那奈のボディにフットスタンプを打ち込んでいった。
ボシュュ、
那奈:あああぁぁ~、
那奈は悲鳴をあげてのた打ち回っているが、沙織は容赦なく那奈のボディに右足を押し付けていく。
那奈:ぎゃああぁぁぁ~~、
既に青紫色に変色しているボディを足で踏みつけられて絶叫する那奈。
沙織は意地悪そうな表情をしながら那奈のボディを踏みつけると那奈は遂に精根尽き果ててリングをタップした。
『カーンカーンカーン』
レフリーも那奈の状態を心配してか早々とゴングを要請した。
沙織はゴングが鳴っても尚も那奈のボディを踏みつけ続けると流石に黒服が止めに入った。
『勝者:瀧澤沙織&松下奈央』
コーナーから奈央が駆け寄ると沙織も我に返って那奈から離れた。
沙織と奈央は観客の声援に応えると控室へと戻った。
一方敗れた那奈は悔しそうにリングを叩くと体を固定されて担架で医務室へと運ばれた。