エキシビジョンマッチ(吉岡美保VS久末郁実)
- 2020/02/23
- 11:46
エキシビションマッチで吉岡美保と久末郁実の試合が組まれた。
グラドルのレジェンドVS今をときめくモグラ女子の構図となる。
美保は先日の橋元マナミとの試合での敗戦から若いグラドルから実力に疑問符を付ける声も上がっているので、この試合で払拭したいところ。
一方、上り調子の郁実はこの試合で美保を倒して更に地位を確立させたいところだ。
『赤コーナー 169cm 85-59-87 吉岡美保~』
美保は黒のビキニで登場してきた。
マナミ戦の敗戦による喧騒から心中穏やかでは無いと推測されるが、あくまで試合に集中しようと毅然とした態度をしている。
『青コーナー 165cm 83-59-86 久末郁実~』
郁実はフレッシュな黄色のビキニで出てきた。
笑顔とは裏腹に凶暴なダイナマイトボディを躍動させている。
対角線のコーナーから睨み合う美保と郁実。
美保:(チッ、私の再起戦に主催者も厄介なのをよこしたわね。)
美保は郁実を見て実力を推し量ったのかコーナーに肘掛けながら睨み付けている。
威圧的な様子を見せる美保だが、郁実は全く意に介さず、体を動かして試合開始の時を待っている。
『カーン』
試合が始まると郁実は力比べを誘ってきた。
美保:私に力比べを挑むなんて、私も舐められたものね。
美保は不敵な笑みを浮かべると誘いに乗った。
両者は慎重に指を絡ませ合うと力を込めて押し合っていく。
押し合う美保と郁実。
白熱した力比べに盛り上がる場内。
互いに力比べでは負けたく無いと意地になって押し合うと、長時間の力比べを制したのは若い郁実だった。
郁実は押し込んでいくと美保の背中をロープに押し付けていった。
『ロープ』
ロープブレイクとなって、一旦離れる郁実と美保。
郁実:ハア、ハア、パワーは私の方が上みたいですね。
美保:1回押しただけで調子に乗るんじゃないわよ。
『ファイト』
試合が再開されると郁実は美保の胸元にラリアットを打ち込んでいった。
バシッ、
強力なラリアットに仰向けに倒れる美保。
郁実は続けて美保の喉元にギロチンドロップを振り落としていった。
美保:ぐえぇぇ、
郁実のダイナマイトボディから繰り出される連続攻撃に苦しむ美保。
郁実はうつ伏せになって喉を抑える美保を掴まえると逆エビ固めをかけていった。
這いつくばりながらロープを目指す美保は何とかロープに手をかけた。
『ロープ』
ロープブレイクで逃れた美保だが、防戦一方の展開に早くも汗をびっしょりとかいている。
郁実は美保の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。
一気に試合を決めようとする郁実だが、美保は踏ん張ると逆にブレーンバスターで投げていった。
バターン、
今度は郁実が仰向けに倒れている。
底力を見せた美保は郁実の上に覆い被さるとスリーパーをかけていく。
逃れようとする郁実だが、美保は巧みなグランドテクニックで許さない。
体力を削られる郁実は体に汗を滲ませている。
『ロープ』
郁実はようやくロープに手をかけると息も上がっていた。
郁実:ハア、ハア、ハア、
美保はゆっくりと郁実を起き上がらせるとバックドロップで後頭部からリングに叩きつけていった。
バターン、
仰向けにぐったりと倒れる郁実。
美保はフォールに入った。
『ワン、ツー、スリ、、』
ギリギリのところで返す郁実。
フォールを返された美保だが、主導権を掴んで手応えを感じている。
美保はコーナーによじ登ると観客にアピールしてからフライングボディプレスを放った。
ボシュ、
美保:うげぇぇ~~、
しかし、郁実が膝でブロックすると美保はお腹に郁実の膝が突き刺さって悶絶している。
お腹を抑えてのたうち回る美保。郁実もダメージが大きく中々立ち上がれないでいるとダブルノックアウトの状態になった。
観客は声援を送って、美保と郁実を鼓舞すると両者はほぼ同じタイミングで立ち上がった。
郁実と美保は視線を合わせると走っていってラリアットを打ち合っていった。
バァーン、
両者の腕が互いのバストを叩いて場内に衝撃音が鳴り響くが、美保と郁実は少し仰け反っただけで倒れない。
美保はもう1発ラリアットを打っていくが、郁実は身を屈めて避けるとタックルで美保を倒していった。
郁実は素早く美保の左腕を掴むと腕ひしぎを極めていく。
美保は苦悶の表情を浮かべている。すると郁実は腕ひしぎを解くと美保をうつ伏せにさせて逆エビ固めをかけていった。
疲労が溜まったこの時間帯で激しく体を反り返らされて美保は表情を険しくさせている。
勝負を賭けて郁実が力を込めていくと美保は一層表情を歪めている。
『ロープ』
しかし、美保は近くにあったロープに何とか手を掛けるとロープブレイクで逃れた。
美保:ハア、ハア、ハア、
息が上がる美保。
郁実は再び美保を掴まえると今度はスリーパーをかけようとするが、美保は郁実の右腕を掴まえると腕ひしぎをかけていった。
右腕を伸ばされて表情を歪める郁実。
郁実は左腕でロープを掴もうとするが、届かない。
美保は一旦、郁実の右腕を離すと郁実も逃れようと抵抗してグランドの攻防になるが、美保は制すると卍固めをかけていった。
郁実は仰向けにさせられて技をかけられると逃れられず、体を締め上げられている。
技をかける美保も体力的にここで決めるしかないと渾身の力を込める。
レフリーが郁実の意思を確認すると郁実は首を振ってギブアップを拒むが、逃れる術は無い。
美保:意地張らないでギブアップしなさいよ。
郁実:ノー、嫌よ、
ギブアップを拒む郁実だが、表情に余裕は無く、体には汗が滲み出ている。
次第に動きが無くなってきた郁実。
美保が最後に力を込めると郁実は口から泡を吹き出して失神してしまった。
『カーンカーンカーン』
レフリーは郁実が失神したのを確認すると慌ててゴングを要請した。
『勝者:吉岡美保』
激闘の末の復活を告げる勝利に美保は疲労感はあるものの充実した表情を見せている。
美保は観客や見に来た若手グラドルに強さをアピールしようと郁実の顔を踏みつけた。
グラドルの盟主の貫禄を取り戻した美保は担架で運ばれた郁実を見送ると堂々とした振る舞いを見せて、控室へと引き揚げた。