香西家の大黒柱・香西里江
- 2020/02/22
- 10:06
久しぶりのオリジナルストーリー。今回は香西里奈の母親・香西里江です。 下に紹介している女の子データも「女の子」というのは無理がありますが、今回は大人の女性の凄みを見てもらいたいと思います。 プロフィールを比べて貰えたら明らかですけど、香西里奈そっくりです。 それでは宜しくお願いします。 ===女の子データ=== 名前:香西 里江 似てる芸能人:香理奈 身長:187cm 体重:84kg スリーサイズ:88-65-103 年齢:51歳 専門種目:K-1、キックボクシング 得意技:ハイキック 職業:格闘技ジムオーナー 性格:プライドが高い、勝気、男勝り、子供には優しい 好きな食べ物:ステーキ 趣味:海外旅行、海、ネイル 好きな旅行先:ハワイ 好きな季節:夏 好きな色:ブルー 結婚:既婚、子供が2人(里奈、里夏) 男性タイプ:年下、可愛い系、守られたいよりも守ってあげたい 体の自慢の部位:下半身、顔、バスト コンプレックス:上半身 ファッション:ラフ、シンプル、ブルーネイル 髪型:青髪ロングストレート 持病:下半身筋肉増強病 主な戦績:K-1世界リーグ優勝1回(Aランク) K-1世界ランク1位 K-1世界ベルト1回獲得(合計6回防衛)等 K-1通算成績158勝49敗 その他格闘技通算成績6勝13敗 女子K-1世界大会優勝9回(Aランク) 女子K-1世界ランク1位 女子K-1世界ベルト4回獲得(合計31回防衛)等 女子K-1通算成績185勝38敗 その他格闘技通算成績勝33勝14敗 ================ 全盛期は香西里奈と同様に男を蹴り倒してきた香西里江も今は格闘技ジム『ライト・キック』のオーナーを務めている。 事務面は設立期から共にしている会長の安西勉に任せており、香西里江は主に広報面を担っている。長女の香西里奈が海外遠征等で不在の時には未だ選手としての役割も受け持っており、道場破りの来訪時には対応する事になっている。 とは言っても年齢から基本的にはジム経営がメインで今は2人の娘と悠々自適な日々を過ごしている。 そして、今日は月に1回の楽しみ。夫がメインシェフを務める高級ステーキハウスで最高級の神戸牛を鉄板焼きで心ゆくまで楽しむ日となっていて、今回は長女の里奈と次女の里夏、それに里夏の彼氏の青山啓一の4人で来店してきた。 次女の里夏は長女の里奈の年の離れた妹で現在は中学生。 姉の里奈程のパワーは無いものの身体能力は抜群で女子でありながら男子の野球部に所属しており、打っては自慢のパワーでクリーンアップを打ち、投げては豪腕投手として地元では有名な存在だ。 里夏の彼氏の青山啓一は活発な里夏とは対照的に物静かで性格の良さを感じさせる好青年だが、ユニフォームを着ると逞しさが現わになり、野球部の四番打者を務めている。 里夏とは正反対の性格の啓一だが、幼少期よりの付き合いという事もあり、仲が良く今日も家族ぐるみのディナーに招かれた。 里江:里夏と啓一は長く付き合ってるわね、ママも嬉しいわ。 里夏:啓一、大好き。優しいし、格好良いし。ずっと一緒がいいな。 啓一:僕も里夏が好きです。お母さんにもそう仰って頂いて光栄です。 里江:まあ「お母さん」ですって。すっかりその気ね。 啓一がつい口を滑らせて頬を赤らめているが、和やかに会話が弾んでいる。 里江:ねえ、里奈はまだ結婚しないの?早く孫の顔が見たいわ。 里奈:私はまだしないわよ。体が元気な内はまだまだ戦いたいわ。 やんわりと里奈にプレッシャーをかける里江だが、里奈は事も無げに応えると神戸牛を楽しんでいる。 里奈:それにママもパパも私にはいつまでも戦っていて欲しいでしょ。 里江:まあ、それはそうだけどね。 里奈:私なら大丈夫よ。体は強いから少々年取っても子供は作れるわ。引退したら沢山作るから安心してよ。 里奈が優しく話しかけると里江も納得した様子を見せている。 最高級の神戸牛を既に何枚も平らげる4人。勿論食べ放題では無いが、気にする事無く食べ続けている。 時折、青山啓一は気にする素振りを見せるが、他の里江と里奈が勧めるので、ペースが衰える気配は無い。 里江:それじゃあ、里夏の方が早いかもね。啓一の子供が楽しみだわ。 里夏:ママ、そこは私の子でしょ! 里江の冗談に里夏が憤ると笑いに包まれた。 歓談の時間が続くが、出入り口にある会計の辺りから騒がしくなっている。 若い男A:オイ!こんな高い値段払えるかよ! 若い男B:ふざけんじゃねえぞ!ぼったくりじゃねえか! どうやら会計に納得いかない若いホスト風の男が会計で従業員にイチャモンをつけている。 夫:お会計は正当なものです。お支払いを。 若い男C:うるせえ!ゴチャゴチャ言ってるとボコボコにするぞ! メインシェフの夫が説得に当たるが、若いホスト風の男3人は全く聞く耳を持たず今にも暴れそうだ。 里奈:何だか物騒になったわね。ちょっと様子を見に行くわ。 里江:いえ、私が行くわ。里奈は今度大事な試合があるでしょ。下がってなさい。 里奈:わかったわ、私は2人を見てる。 里江:OK、お願いね。 夫のところへ向かう里江。 里江:あなた、大丈夫。 夫:おお、里江。来てくれたのか。大丈夫だ。 里江:良かったわ、ここは私の出番ね。あなたは美味しいステーキを作る事に専念して。 元々ステーキが好きな里江はこの店に通い続けて結ばれた夫と仲の良いところを見せている。 若い男A:なんだババア、邪魔だ、退け! 若い男Aが里江の顔面にパンチを打ってきた。 しかし、里江は難なくパンチをキャッチすると一捻りで取り押さえた。 若い男A:痛ててて、 里江:あんまり私に逆らわない方がいいわよ。分かったら帰りなさい。 若い男A:ああぁぁ~~、もう止めてくれ~。 若い男Aの悲鳴に他の2人もビビっている。 すると騒ぎを聞きつけたのか若い男共の親分がやって来た。 親分:オイ、お前ら。会計も出来ないで何してやがる。 若い男B:親分、助けて下さい。 若い男C:あの女が邪魔するんですよ。 親分:よし分かった。お前ら見とけ! 里江の前に立つ親分と言われた男は身長175cm程で、年齢は若そうだ。それ以上に只者ならぬ気配を里江は感じ取っている。 里江:親分さんがいながら、まともに支払いも出来ないのね。呆れたわ。 親分:うるせえ、聞いてたらテメエらがぼったくってんじゃねえか。 里江:フフフ、久しぶりに骨のありそうな相手とやれるみたいね。折角だから表の駐車場に出なさい。ここじゃ、他のお客さんに迷惑がかかるわ。 親分:面白い、徹底的にやってやろうじゃねえか。 好戦的な里江は強敵の出現を歓迎しているようだ。 駐車場に出る親分と里江。若いホスト風の男共も親分の後ろに付いている。 その様子を香西家の一家や他の客は窓から見ている。 啓一:里奈さん。お母さん大丈夫でしょうか? 里奈:ママなら大丈夫よ。心配してくれてるの?ママも喜ぶわ。 駐車場では里江と親分は睨み合っている。 親分:俺もあんたも年だろ。細かい事は無しにして1発ずつ殴り合おうじゃねえか。 里江:面白そうね。私も丁度同じ提案をしようと思ってたところよ。 親分:それじゃあレディーファーストだ。 里江:あら、優しいのね。 親分は不敵な笑みを浮かべて里江に順番を譲ると里江は親分の顔面にパンチを打っていった。 バキィ、 今度は親分が里江の顔面にパンチを打っていく。 バキィ、 交互に殴り合う里江と親分。 バキッ、バキィ、バキッ、バキィ、 次第に体格差からか里江のヘビー級のパンチに親分は耐えきれなくなってきた。 親分:ハア、ハア、おえぇ~~、 里江:もう終わりみたいね。親分と言われてとから期待してたけど、大した事無かったみたいね。 親分:チクショー、おいお前ら何してやがる、仕事しろ! 親分が怒鳴ると3人の若い男が3人がかりで里江を羽交い締めにしてきた。 里江が身動きがとれなくなった事をいい事に親分は里江の顔やボディにパンチを連打していく。 バキッ、バキィ、バキィ、 親分:フハハハハ、俺様に楯突くからこうなるんだ。 ステーキハウスの従業員や他の客はその光景を窓から心配そうに見ている。 青山啓一:お母さん、大丈夫でしょうか? 里奈:ママなら大丈夫よ、見てなさい。 心配げな様子の啓一に里奈は優しく声をかけた。 里江:くだらない男共だわ。 親分:!! 里江が小さな声で呟くとドキッとする親分。 里江はいとも容易く羽交い締めにしていた若い男3人を振り払った。 里江に振り払われた若い男3人は吹き飛ばされてコンクリートブロックに叩きつけられてしまった。 1人になって怯えた様子を見せる親分。 しかし、時既に遅し。里江は自慢の筋肉美脚を振り上げると親分の頭を一閃した。 バキィィィィィ、 衝撃音が鳴り響くと白目を剥いて失神して倒れる親分。 里江:私に脚を出させないでよ。手加減出来ないんだから。 里江は髪の毛をさっとかき揚げると駆け付けた従業員から貰ったタオルで顔を拭った。 遅れて里奈や夫らもやって来た。 里奈:久しぶりに派手にやり合ったんじゃない? 里江:私も年かもね。結構手こずったわ。 青山啓一:大丈夫ですか?怪我してますよ。 里江:優しいのね、心配してくれるのは啓一君だけよ。 里江は啓一の頭を撫でると親分の方に目を向けた。 里江の強打を喰らった親分は失神したままだ。 里江はグイと親分の右腕を掴んだ。 里江:こんな細い腕でよく私に挑んだわね。あんた達、ここは私の旦那の店なの。営業の邪魔だからこいつを連れて早く出ていきなさい。 里江が貫禄十分に指示すると若い男共3人は親分を担いで、去っていった。 夫:里江、店を守ってくれてありがとう。 里江:なんて事はないわよ。それよりあなたこそ大丈夫? 夫:俺は平気だよ。 里江:それじゃあ、今から食べるわよ。 夫:えっ、まだ食べるのか!? 里江:少し運動したらお腹が空いちゃったわ。それにこのまま帰ったら口の中が変になったままよ。 夫:それもそうだな。よし作るか。 香西家の大黒柱が存在感を示して再び家族団らんの時を過ごす事になった。 ステーキを堪能する香西家はトラブルがあったものの楽しい時間に戻った。