香西里奈VS大田雄太 決着!
- 2018/07/29
- 15:50
ビーチでの乱闘で、ブラックデビルズに襲われた香西里奈と新藤麗子は逆襲を誓っていた。 顔を酷く殴られた麗子だが、顔に痛々しい傷は残っているものの練習に復帰して里奈のスパーリングパートナーを務めていた。 香西里奈:ハアアア~~~~、このままでは絶対に終わらせないわよ! トレーニングにも熱が入る里奈。 ビーチでの乱闘で邪魔になったネイルは短めにして準備も万端だ。 試合はブラックデビルズのホームで行われるアルティメットバトルルールという事で、全裸での寝技のトレーニングも入念に行われている。 立ち技なら世界最強の香西里奈だが、寝技はやはり苦手の様で、スタンディングの時よりも表情が冴えない。 そこに会長の安西勉がやってきた。 安西勉:どうした体調が悪いのか? 香西里奈:いいえ、会長。でも、寝技はどうしても苦手で・・・ 安西勉:それならスタンディングで勝負すればいいんじゃ。万が一グランディングになればパワーのある脚を巻きつければ何とかなる。 安西勉の話を聞く里奈。 安西勉:そもそも、聞いたところではアルティメットバトルは喧嘩じゃ。里奈は喧嘩には自信があるんだろ? 香西里奈:勿論よ、私が負けるわけないわ。 安西勉の言葉に自信を取り戻す里奈。トレーニングは順調に積めており、今度は油断も無い。 《試合当日》 ブラックデビルズの怪しげな地下のジムに入る香西里奈に新藤麗子、会長の安西勉。 ブラックデビルズの門下生はニヤニヤしながら獲物が入ってきたと香西里奈と新藤麗子を見ている。 新藤麗子:随分、薄気味悪いジムね。こんなので成り立つのかしら? 麗子が呟くとブラックデビルズの門下生が即座に反応した。 ブラックデビルズA:ここは我らのホーム。ブラックデビルズのジムには女、子供に媚びる様な花などいらぬ。必要なのは男の強さだけ。新藤麗子、あなたの顔にも我らの強さが刻み込まれてますね。 新藤麗子:何よ、今からもう一回やってもいいのよ! 怒る麗子だが、里奈が制した。 香西里奈:やめなさい、麗子。私が頭をとってやるから。 里奈は指をポキポキ鳴らすと大田雄太の前に立った。 大田雄太:どうした?またやられに来たのか? 香西里奈:冗談言わないで、1VS1なら私に勝てないでしょ。 睨み合う香西里奈と大田雄太。 大田雄太:貴様にあのリングで戦う準備が出来てるのかな。 大田雄太が指差した先には鉄格子の檻で裸で戦う男の姿があった。 逃げ場がない鉄格子の檻で流血しながら拳を交える男。 大田雄太:これこそが男同士の本気のバトル、女などいらん! 香西里奈:それなら女の方が男より強い事を証明してあげるわ! 里奈はそう言うと服を脱ぎ捨てて全裸になって見せた。 里奈のスーパーボディに“敵軍”の男共も視線が釘付けになっている。 香西里奈:さあ、ウォーミングアップは済ませてきたわ。あんたも準備が出来てるなら上がりなさい。 里奈は既に鉄格子の檻に入って大田雄太を待ち構えている。 大田雄太:やる気満々じゃねえか、早速始めようぜ。 すると大田雄太も全裸になって檻の中に入った。 ビーチでの乱闘を見たギャラリーも香西里奈の戦いを見ようと訪れているが、敵地・ブラックデビルズのジムでの一戦とあって、ブラックデビルズのジムの門下生は一様に里奈の惨敗を期待していて、異様な雰囲気となっている。 完全アウェイではあるが、新藤麗子と安西勉は香西里奈に信頼していて、そうした空気にも動じずに試合を見守っている。 『赤コーナー 192cm115kg 大田雄太~』 全裸の大田雄太は自信に満ちた表情で、コールに手を上げて応えている。 ===敵データ=== 名前:大田雄太 身長:192cm 体重:115kg 年齢:33歳 専門種目:アルティメットバトル 職業:格闘技ジム館長 性格:喧嘩好き 趣味:喧嘩 体格:筋骨隆々 ============= 『青コーナー 189cm87kg 88-65-109 香西里奈~』 筋肉美女の香西里奈は周囲の不気味な男共の視線を意に介する様子は無く、堂々としている。 ===女の子データ=== 名前:香西 里奈 似てる芸能人:香理奈 身長:181cm 体重:79kg スリーサイズ:88-65-109 年齢:28歳 専門種目:K-1、キックボクシング 得意技:ハイキック 職業:格闘技ジムインストラクター 性格:プライドが高い、勝気、男勝り、子供には優しい 好きな食べ物:ステーキ 趣味:海外旅行、海、ネイル 好きな旅行先:ハワイ 好きな季節:夏 好きな色:ブルー 勉強:テストの点は良いが、勉強は嫌い 結婚:未婚、彼氏無し、独り暮らし 男性タイプ:年下、可愛い系、守られたいよりも守ってあげたい 体の自慢の部位:下半身、顔、バスト コンプレックス:上半身 ファッション:ラフ、シンプル、ブルーネイル 髪型:青髪ロングストレート 持病:下半身筋肉増強病 主な戦績:K-1世界リーグ優勝7回(Aランク) K-1世界カップ優勝4回(Aランク) K-1世界ランク1位 K-1世界ベルト3回獲得(合計29回防衛)等 K-1通算成績349勝18敗 その他格闘技通算成績44勝38敗 女子K-1世界大会優勝7回(Aランク) 女子K-1世界ランク1位 女子K-1世界ベルト2回獲得(合計13回防衛)等 女子K-1通算成績133勝7敗 その他格闘技通算成績勝17勝11敗 ================ 大田雄太:分かってると思うが、このリングでは何でもアリだ。相手が失神するまで、試合は続けられる。怖かったら今からでも逃げ出してもいいんだぜ。 香西里奈:大勢の味方の中で、失神して醜態を晒すあなたが可哀想だわ。私は喧嘩は強いわよ。 大田雄太:勝ち気な女がボロ負けする姿も面白い。オイ、始めようぜ。 大田雄太が合図を送るとゴングが鳴らされた。 『カーン』 レスリングスタイルで構えてタックルを狙う大田雄太に対して、里奈はファイティングポーズをとって打撃で勝負しようとしている。 バシッ、 里奈は先ずは様子を見ようとミドルキックを打っていくとクリーンヒットした。 声は上げないものの表情を歪める大田雄太。 里奈は1発で大田雄太が打撃に対応出来ていないと見てもう1発ミドルキックを打っていった。 バシッ、 大田雄太:うわぁ~、(何だこの速さと威力は!?) 香西里奈:ビーチの時とは違うのよ、恥かく間もなくすぐに試合を決めてやるわ。 ビーチでは足元が悪く自慢のキックが精彩を欠いていたが、アルティメットバトルの鉄格子の檻の中では威力を発揮して、大田雄太は驚いている。 里奈はキックを中心に打撃で攻めていくと大田雄太は対応出来ずに必死にガードして守るが、押し込まれて鉄格子を背にしている。 バキッ、バキィィ、バキィ、バシィィ、 体中を蹴られてボコボコにされる大田雄太。 里奈は筋肉美脚から繰り出すキックで大田雄太をサンドバックにしている。 予期せぬ劣勢にブラックデビルズの門下生も動揺している。 大田雄太はこのままでは門下生の前で醜態を晒してしまうと決死の覚悟で組みついた。 組みついてパワーで勝負しようとする大田雄太。 香西里奈:甘いわね。打撃でダメなら組みつけば、何とかなると思った?パワー勝負なら得意よ。 里奈はそう言うと怪力で大田雄太を再び鉄格子まで押し込んでいった。 安西勉:里奈が打撃だけだと見た様じゃが、怪力の持ち主。パワーなら誰にも負けない。 里奈は大田雄太の背中を何度も鉄格子に叩きつけてパワーを見せつけている。 香西里奈:女にパワーで負ける気分はどうかしら? 里奈は勝利を確信して余裕の表情で勝ち誇っている。 安西勉:里奈、危ないぞ! しかし、安西勉の忠告は間に合わず、大田雄太が里奈の豊満なバストに噛みついた。 香西里奈:あぁっ、 鋼鉄の如く筋肉の鎧を誇る里奈だが、バストだけは鍛えれずに悲鳴をあげている。 大田雄太は里奈の体勢が崩れると押し倒してマウントポジションを奪った。 新藤麗子:噛みつきなんて反則よ! ブラックデビルズB:これは何でもアリのアルティメットバトル。そんな“女々しい”事は言ってはいけませんよ。 懸念されたグランディングでの攻防。しかも、マウントポジションを奪われたとあって、香西里奈陣営は焦っている。 大田雄太は上からハンマーパンチを浴びせていく。 バキィ、バキッ、 頬を紅潮させて表情を歪める里奈。 大田雄太:フハハハ、もうこっちのもんだ。 大田雄太は115kgの体重をコントロールさせて里奈の顔面を殴っていく。 バキッ、バキィ、バキッ、 里奈は必死にガードして守るが、大田雄太の強烈なパンチを受けて苦しそうな表情になっている。 大田雄太:このまま墜ちるんじゃねえか? 男共が盛り上がってジムのボルテージがヒートアップしている。 しかし、里奈は自慢の筋肉美脚を大田雄太の体に巻きつけると体の上から退けた。 里奈の脚のパワーに驚くブラックデビルズ。 里奈は素早く立ち上がるとファイティングポーズをとった。 香西里奈:やっぱりスタンディングで決めるわよ。 一転して大田雄太はスタンディングでは歯が立たないと恐怖の表情を浮かべている。 里奈はミドルキックで大田雄太のボディを蹴っていく。 バシッ、 里奈のミドルキック1発で大田雄太は動きが止まっている。 大田雄太はスピードではついていけず、ヒットすれば、威力に耐えきれず、全く対応出来ていない。 今度は里奈はハイキックを打っていくが、大田雄太は辛うじて身を屈めて避けるとすがる思いで里奈に組み付いた。 バストを狙う大田雄太たが、里奈は雄太のボディに膝蹴りを打ち込んだ。 ドス、 大田雄太:グエェェーー、 悶絶する大田雄太。 里奈は離れると大田雄太の頭を踵落としで他叩いた。 ガァァン、 白目を剥いて倒れる大田雄太。 『カーンカーンカーン』 ボスの大田雄太が失神して、ブラックデビルズのレフリーはやむを得ずゴングを鳴らした。 『勝者:香西里奈』 里奈は勝利にも当然とばかりに落ち着いた様子で失神して倒れている大田雄太の前に立っている。 新藤麗子:里奈さん、流石です。 香西里奈:当たり前じゃない、全然大した事無かったわよ。 里奈はそう言うと大田雄太の顔面を踏みつけて見せた。 屈辱に塗れるブラックデビルズ。 香西里奈:このジムで私に勝てる奴はもういないかしら?館長がこんな事されても誰も手を上げないなんて腰抜けしないないわね。 里奈は更に足の親指を大田雄太の口の中に無理矢理捩じ込んでいく。 悔しい思いをするブラックデビルズの門下生だが、香西里奈のあまりの強さに誰も手を上げれない。 新藤麗子:誰も来ないみたいですね。里奈さん、そろそろ帰りましょう。 香西里奈:こんなに簡単に勝てるならアルティメットバトルにも参戦するわ。また大会で会ったらヨロシクね。 里奈は今後のアルティメットバトルの大会への参戦を仄めかすと檻から出て麗子と安西勉と合流した。 香西里奈のあまりの強さに戦々恐々とするブラックデビルズに対して、試合を観戦した一般の観客は里奈の強さに歓声を上げて盛り上がっている。 里奈は服を着ると観客の声援には手を振ってから麗子と安西勉を引き連れてジムを去った。 香西里奈は力の差を見せつけての勝利で所属するジムのライト・キックの面目と自らのプライドを守り、気を良くしたのかその後はアルティメットバトルにも活躍のフィールドを拡げ更なる進化を遂げている。