エキシビジョンマッチ(小佐内あやVS青樹愛)
- 2018/01/14
- 15:53
決勝戦を前にエキシビジョンマッチが行われるのだが、今回は豪華カード、マッスルビューティー・小佐内あやVS元トップアスリート・青樹愛の試合が用意された。
オーロラビジョンに発表されるや否や歓声が沸き起こる場内。観客は身体能力抜群で、身長170cm越えの両者の激突に期待を寄せている。
『赤コーナー 175cm 84-60-88 小佐内あや~』
あやは黒のパンツに黒のグローブを装着して登場きた。
筋肉の鎧を纏ったボディにストロングスタイルの黒のパンツがよく似合っている。
『青コーナー 173cm 85-60-83 青樹愛~』
愛は白のパンツに白のグローブを着けて出てきた。
相手は筋肉隆々のあやだが、自分は元トップアスリートだから負けられないと意気込んでいる。
リング内で向かい合う両者。
あや:元アスリートなのに私の方が良い体だわ。
愛:私は実戦的なボディなのよ、あんたの見せかけの筋肉とは違うのよ。
ゴングが鳴る前から火花を散らすあやと愛。
『カーン』
試合が始まると愛はトップアスリートの能力を証明しようといきなりミドルキックを打っていった。
バシィ、
愛のミドルキックを受けるあやだが、あやも自分のボディならば耐えれると自信を持っている。
愛も“本物の”打撃を見せようと今度はハイキックを打っていくが、頭は不味いとガードするとカウンターのパンチを愛のボディに打ち込んでいった。
ドス、
あやの重いパンチが愛のボディに突き刺さると愛も表情を歪めている。
あやは愛のボディを攻めて自らの肉体が上である事を証明しようと愛のボディを狙っている。
バシィ、
あやのパンチをボディに2発喰らって苦しそうな表情を浮かべる愛だが、愛も当然ボディには自信があるので、愛もあやのボディを痛めつけようとボディを狙うことにしたようだ。
バシィ、バシィ、
互いのパンチがボディにヒットすると愛のボディは既に青紫色に変色している。
バシッ、バシッ、
又しても互いのパンチがボディにヒットするとあやも表情を歪めているが、愛はきつくなった様でクリンチをして逃れた。
愛:ハアハア、ハアハア、
一旦、試合が止まるとあやにもたれかかって呼吸が荒くさせる愛。
あや:どうしたの?もう息が上がっちゃってるわよ。
愛:まだまだこれからよ。
屈辱に塗れる愛は早くも汗をびっしょりとかいているが、鋭い目つきで勝ち誇るあやを睨みつけている。
『ファイト』
試合が再開されるとあやはパンチでボディを狙っていくが、愛は避けるとミドルキックをあやのボディに打っていった。
バシィ、
強烈なミドルキックに表情を歪めるあやだが、愛はまだあやの筋肉の鎧を崩せていないと手応えを感じていない。
あやは体勢を立て直すと愛のボディにパンチを打っていくが、愛はガードして防いでいる。
徐々にペースを取り戻す愛。
『カーン』
ここで1ラウンド終了を告げるゴングが鳴った。
それぞれコーナーに戻る両者。
愛は少し青紫色に変色したボディを気にしているが、タオルで汗を拭うと反対側のコーナーのあやを睨み付けている。
『カーン』
2ラウンドが始まった。
ファイティングポーズをとって向かい合う愛とあや。
女性として超越した肉体を誇る両者は自らのボディが最強である事を証明しようとボディを狙っている。
あやがパンチを打ってくるのに対して、愛はダメージを負っているので、ミドルキックで距離をとりながらあやのボディを狙っている。
あやは愛の長い脚から放たれるミドルキックを脅威に感じながらもパンチで愛のボディを打つために距離を詰めようとしている。
バシィ、
あや:うっ、
ボディにミドルキックを受けるあやだが、それでも距離を詰めてきた。
接近するあやと愛。
あやは愛のボディにパンチ打っていくと、愛もこの距離ならば、パンチを打つ方がいいからとパンチで応戦していく。
バシィ、バシィ、
互いのボディを殴り合うあやと愛。
鍛え上げられた肉体をグローブが叩くが、互いに動じる気配が無い。
愛は思い切って踏み込むとあやのボディに膝蹴りを打ち込んでいった。
ボシュ、
あや:あうぅぅ、
シンクロで培った美脚にキックボクシングで習得したスキルが合わさった愛の膝蹴りを喰らったあやは流石に口をパクパクさせて悶絶している。
愛はチャンスと見て、あやのボディにパンチを2発連続で打っていった。
バシ、バシッ、
必死にガードするも愛のパンチにロープ際まで、追い込まれるあや。愛に殴られたあやのボディも青紫色に変色してきた。
たまらずクリンチして逃れるあや。
あや:んあ、ハアハア、
愛:私が本気出したらこんなもんよ。
あや:ハアハア、ちょっと手加減して面白くしてやったのよ。
強がるあやだが、表情を歪めている。
『ファイト』
まだ、ダウンは無いものの激しくボディを殴り合って消耗する両者だが、逆にアスリート魂に火を着けている。
場内も筋肉美女のぶつかり合いにヒートアップしている。
愛はあやが弱っているからとあやのボディをパンチで攻めていくが、あやもガードして腹筋を入れて耐えている。
バシ、
攻める愛だが、イマイチ手応えが無い。
するとあやは逆に愛のボディにパンチを打ち返してきた。
バシィ、
愛:ううぅぅ、
不意を突かれた愛は呻き声をあげている。
あやは体勢を持ち直すともう一発愛のボディにパンチを打っていった。
ボシュュ~、
愛:んんん~~、
腹筋を入れる前にボディを殴られた愛は内臓を叩かれた様な感覚になっている。
あやは形勢逆転と膝蹴りを愛のボディに打ち込んでいく。
ボシュ、
既に青紫色に変色している愛のボディだが、更に蹴り上げられて悶絶している。
愛は2ラウンドも終了間近なので、何とか守りきろうとするが、コーナーに追い詰められている。
あやは自らも苦しいもののここで勝負を決めようと追いかけるとあやのボディにパンチを打って畳み掛けていく。
ドス、バシィ、
愛:うぐぅぅぅ、
逃げ場がなく苦しい愛。するとあやは愛の両肩を掴むと抱え込んで、膝蹴りで愛のボディを串刺しにしていった。
ボシュュ~、
愛:んあ、ああぁぁ、
愛はマウスピースを吐き出して口をバクパクさせている。
あやはまだ愛が倒れないからとそのままボディに膝蹴りを連打していく。
ボシュ、バシィ、ドス、
重たいあやの膝蹴りがボディに突き刺さる度に愛は体を震わせている。愛は腹筋を崩壊させて意地だけで耐えている。2ラウンド終了のゴングを待つ愛。
ボシュュュ~~、
愛:うげぇぇ~~~、
しかし、あやの一撃が決まると愛は堪えきれなくなって口から胃液の様な黄色い液体を吐き出して崩れ落ちた。
あやは手応えがあった様で、ガッツポーズをしてアピールしている。
愛はお腹に力が入らないものの、あやの勝ち誇った表情が許せない様で、気力を振り絞って立ち上がるとファイティングポーズをとったところで、2ラウンド終了のゴングが鳴った。
『カーン』
あや:あんまり無理しない方がいいわよ。
愛:ハアハア、調子に乗るんじゃないわよ、次のラウンドで見てなさい。KOしてやるわ。
あや:それはこっちのセリフよ、次は“トドメ”を刺してやるわ。
言い合うあやと愛。
場内は女同士のやり取りに凍り付いている。
インターバルで体を休める両者だが、最終の3ラウンドはすぐに始まった。
『カーン』
3ラウンドが始まると1度ダウンを奪って優位なあやだが、KO勝利を狙って前に出てきた。
愛も体が苦しいところではあるもののアスリート魂からか根性を見せて向かってきた。
あやは愛のボディを狙ってパンチやミドルキックを狙っているのに対して、愛はボディ勝負では敵わないと判断してあやの顔面に狙いを切り替えている。
ボディに拘るあやはパンチを愛のボディに打っていくと、愛は喰らって苦しそうな表情を浮かべながらも耐えるとあやの顔面を右フックで叩いていった。
バキィ、
顔へのパンチをまともに喰らって口唇を切るあや。
愛はもう一発あやの顔面に今度は左ストレートを打っていった。
バキィ、
あやとしてはプライドを賭けた“ボディ勝負”を望んでいただけに顔の守りが緩くパンチを受けている。
あやをロープ際に押し込む愛。あやは“ボディ勝負”で優勢だっただけにどうするのか迷っている。
一方、顔面狙いに切り替えた愛はハイキックを打ってきた。
これは何とかガードが間に合ったあやだが、ガードの上からでも威力のあるハイキックに苦しそうな表情になっている。
愛は一気に行こうとあやの顔面にパンチを打っていくが、あやのパンチが先に愛のボディを捉えた。
ボシュ、
愛:あうぅ、
愛は既に崩壊している腹筋を殴られて苦悶の表情を浮かべて踞りかけている。あやはその間に体勢を立て直すとロープ際から抜け出した。
リング中央で向かい合う愛とあや。
愛はボディのダメージが深刻で立っているのも辛そうだが、あやも顔を叩かれてふらついている。満身創痍の2頭の屈強な女豹は気力で相手に立ち向かっている。
あやは迷いを絶って愛のボディにミドルキックを打っていくが、愛もハイキックを打っていった。
ボシュ、
バキィ、
同時にヒットするとふらつく愛とあや。
愛の方が早く体勢を立て直すともう一発アッパー気味のパンチをあやの顔面に打っていった。
バキィ、
顔を殴られて苦しいあや。
ボディの耐久力で勝るあやだが、打撃の威力、スピードではキックボクシングを取り組んでいる愛が勝っている様で、あやは対応出来ていない。
愛は打撃では自分に分があると自信を取り戻すと続けてあやの顔面にワンツーパンチを打っていった。
バシ、バシッ、
立て続けに顔を殴られて立っているのがやっとになるあや。
すると愛は勝負を決めようとハイキックであやの側頭部を一閃した。
バキィィ、
力無く倒れるあや。
愛は手応えがあった様で、ガッツポーズをしている。
あやは立ち上がる事が出来ず、マウスピースを吐き出して失神している。
『カーンカーンカーン』
激戦の終止符を打つゴングが鳴らされた。
愛は元アスリートとしてフィットネスモデルには負けられないと思っていたので、安堵の表情を浮かべている。
『勝者:青樹愛』
コールを受けて観客にアピールする愛。
観客もエキシビジョンマッチでこれ程の激戦を見れて満足している。
敗れたあやは意識を取り戻して立ち上がると、“ボディ勝負”から逃げた愛とは目も合わさずにふらつかながらも自分の脚でリングを去った。
対する愛は「勝つ事が全て」と言わんばかりの目であやを見送ると観客の声援を背に控室へと戻っていった。
オーロラビジョンに発表されるや否や歓声が沸き起こる場内。観客は身体能力抜群で、身長170cm越えの両者の激突に期待を寄せている。
『赤コーナー 175cm 84-60-88 小佐内あや~』
あやは黒のパンツに黒のグローブを装着して登場きた。
筋肉の鎧を纏ったボディにストロングスタイルの黒のパンツがよく似合っている。
『青コーナー 173cm 85-60-83 青樹愛~』
愛は白のパンツに白のグローブを着けて出てきた。
相手は筋肉隆々のあやだが、自分は元トップアスリートだから負けられないと意気込んでいる。
リング内で向かい合う両者。
あや:元アスリートなのに私の方が良い体だわ。
愛:私は実戦的なボディなのよ、あんたの見せかけの筋肉とは違うのよ。
ゴングが鳴る前から火花を散らすあやと愛。
『カーン』
試合が始まると愛はトップアスリートの能力を証明しようといきなりミドルキックを打っていった。
バシィ、
愛のミドルキックを受けるあやだが、あやも自分のボディならば耐えれると自信を持っている。
愛も“本物の”打撃を見せようと今度はハイキックを打っていくが、頭は不味いとガードするとカウンターのパンチを愛のボディに打ち込んでいった。
ドス、
あやの重いパンチが愛のボディに突き刺さると愛も表情を歪めている。
あやは愛のボディを攻めて自らの肉体が上である事を証明しようと愛のボディを狙っている。
バシィ、
あやのパンチをボディに2発喰らって苦しそうな表情を浮かべる愛だが、愛も当然ボディには自信があるので、愛もあやのボディを痛めつけようとボディを狙うことにしたようだ。
バシィ、バシィ、
互いのパンチがボディにヒットすると愛のボディは既に青紫色に変色している。
バシッ、バシッ、
又しても互いのパンチがボディにヒットするとあやも表情を歪めているが、愛はきつくなった様でクリンチをして逃れた。
愛:ハアハア、ハアハア、
一旦、試合が止まるとあやにもたれかかって呼吸が荒くさせる愛。
あや:どうしたの?もう息が上がっちゃってるわよ。
愛:まだまだこれからよ。
屈辱に塗れる愛は早くも汗をびっしょりとかいているが、鋭い目つきで勝ち誇るあやを睨みつけている。
『ファイト』
試合が再開されるとあやはパンチでボディを狙っていくが、愛は避けるとミドルキックをあやのボディに打っていった。
バシィ、
強烈なミドルキックに表情を歪めるあやだが、愛はまだあやの筋肉の鎧を崩せていないと手応えを感じていない。
あやは体勢を立て直すと愛のボディにパンチを打っていくが、愛はガードして防いでいる。
徐々にペースを取り戻す愛。
『カーン』
ここで1ラウンド終了を告げるゴングが鳴った。
それぞれコーナーに戻る両者。
愛は少し青紫色に変色したボディを気にしているが、タオルで汗を拭うと反対側のコーナーのあやを睨み付けている。
『カーン』
2ラウンドが始まった。
ファイティングポーズをとって向かい合う愛とあや。
女性として超越した肉体を誇る両者は自らのボディが最強である事を証明しようとボディを狙っている。
あやがパンチを打ってくるのに対して、愛はダメージを負っているので、ミドルキックで距離をとりながらあやのボディを狙っている。
あやは愛の長い脚から放たれるミドルキックを脅威に感じながらもパンチで愛のボディを打つために距離を詰めようとしている。
バシィ、
あや:うっ、
ボディにミドルキックを受けるあやだが、それでも距離を詰めてきた。
接近するあやと愛。
あやは愛のボディにパンチ打っていくと、愛もこの距離ならば、パンチを打つ方がいいからとパンチで応戦していく。
バシィ、バシィ、
互いのボディを殴り合うあやと愛。
鍛え上げられた肉体をグローブが叩くが、互いに動じる気配が無い。
愛は思い切って踏み込むとあやのボディに膝蹴りを打ち込んでいった。
ボシュ、
あや:あうぅぅ、
シンクロで培った美脚にキックボクシングで習得したスキルが合わさった愛の膝蹴りを喰らったあやは流石に口をパクパクさせて悶絶している。
愛はチャンスと見て、あやのボディにパンチを2発連続で打っていった。
バシ、バシッ、
必死にガードするも愛のパンチにロープ際まで、追い込まれるあや。愛に殴られたあやのボディも青紫色に変色してきた。
たまらずクリンチして逃れるあや。
あや:んあ、ハアハア、
愛:私が本気出したらこんなもんよ。
あや:ハアハア、ちょっと手加減して面白くしてやったのよ。
強がるあやだが、表情を歪めている。
『ファイト』
まだ、ダウンは無いものの激しくボディを殴り合って消耗する両者だが、逆にアスリート魂に火を着けている。
場内も筋肉美女のぶつかり合いにヒートアップしている。
愛はあやが弱っているからとあやのボディをパンチで攻めていくが、あやもガードして腹筋を入れて耐えている。
バシ、
攻める愛だが、イマイチ手応えが無い。
するとあやは逆に愛のボディにパンチを打ち返してきた。
バシィ、
愛:ううぅぅ、
不意を突かれた愛は呻き声をあげている。
あやは体勢を持ち直すともう一発愛のボディにパンチを打っていった。
ボシュュ~、
愛:んんん~~、
腹筋を入れる前にボディを殴られた愛は内臓を叩かれた様な感覚になっている。
あやは形勢逆転と膝蹴りを愛のボディに打ち込んでいく。
ボシュ、
既に青紫色に変色している愛のボディだが、更に蹴り上げられて悶絶している。
愛は2ラウンドも終了間近なので、何とか守りきろうとするが、コーナーに追い詰められている。
あやは自らも苦しいもののここで勝負を決めようと追いかけるとあやのボディにパンチを打って畳み掛けていく。
ドス、バシィ、
愛:うぐぅぅぅ、
逃げ場がなく苦しい愛。するとあやは愛の両肩を掴むと抱え込んで、膝蹴りで愛のボディを串刺しにしていった。
ボシュュ~、
愛:んあ、ああぁぁ、
愛はマウスピースを吐き出して口をバクパクさせている。
あやはまだ愛が倒れないからとそのままボディに膝蹴りを連打していく。
ボシュ、バシィ、ドス、
重たいあやの膝蹴りがボディに突き刺さる度に愛は体を震わせている。愛は腹筋を崩壊させて意地だけで耐えている。2ラウンド終了のゴングを待つ愛。
ボシュュュ~~、
愛:うげぇぇ~~~、
しかし、あやの一撃が決まると愛は堪えきれなくなって口から胃液の様な黄色い液体を吐き出して崩れ落ちた。
あやは手応えがあった様で、ガッツポーズをしてアピールしている。
愛はお腹に力が入らないものの、あやの勝ち誇った表情が許せない様で、気力を振り絞って立ち上がるとファイティングポーズをとったところで、2ラウンド終了のゴングが鳴った。
『カーン』
あや:あんまり無理しない方がいいわよ。
愛:ハアハア、調子に乗るんじゃないわよ、次のラウンドで見てなさい。KOしてやるわ。
あや:それはこっちのセリフよ、次は“トドメ”を刺してやるわ。
言い合うあやと愛。
場内は女同士のやり取りに凍り付いている。
インターバルで体を休める両者だが、最終の3ラウンドはすぐに始まった。
『カーン』
3ラウンドが始まると1度ダウンを奪って優位なあやだが、KO勝利を狙って前に出てきた。
愛も体が苦しいところではあるもののアスリート魂からか根性を見せて向かってきた。
あやは愛のボディを狙ってパンチやミドルキックを狙っているのに対して、愛はボディ勝負では敵わないと判断してあやの顔面に狙いを切り替えている。
ボディに拘るあやはパンチを愛のボディに打っていくと、愛は喰らって苦しそうな表情を浮かべながらも耐えるとあやの顔面を右フックで叩いていった。
バキィ、
顔へのパンチをまともに喰らって口唇を切るあや。
愛はもう一発あやの顔面に今度は左ストレートを打っていった。
バキィ、
あやとしてはプライドを賭けた“ボディ勝負”を望んでいただけに顔の守りが緩くパンチを受けている。
あやをロープ際に押し込む愛。あやは“ボディ勝負”で優勢だっただけにどうするのか迷っている。
一方、顔面狙いに切り替えた愛はハイキックを打ってきた。
これは何とかガードが間に合ったあやだが、ガードの上からでも威力のあるハイキックに苦しそうな表情になっている。
愛は一気に行こうとあやの顔面にパンチを打っていくが、あやのパンチが先に愛のボディを捉えた。
ボシュ、
愛:あうぅ、
愛は既に崩壊している腹筋を殴られて苦悶の表情を浮かべて踞りかけている。あやはその間に体勢を立て直すとロープ際から抜け出した。
リング中央で向かい合う愛とあや。
愛はボディのダメージが深刻で立っているのも辛そうだが、あやも顔を叩かれてふらついている。満身創痍の2頭の屈強な女豹は気力で相手に立ち向かっている。
あやは迷いを絶って愛のボディにミドルキックを打っていくが、愛もハイキックを打っていった。
ボシュ、
バキィ、
同時にヒットするとふらつく愛とあや。
愛の方が早く体勢を立て直すともう一発アッパー気味のパンチをあやの顔面に打っていった。
バキィ、
顔を殴られて苦しいあや。
ボディの耐久力で勝るあやだが、打撃の威力、スピードではキックボクシングを取り組んでいる愛が勝っている様で、あやは対応出来ていない。
愛は打撃では自分に分があると自信を取り戻すと続けてあやの顔面にワンツーパンチを打っていった。
バシ、バシッ、
立て続けに顔を殴られて立っているのがやっとになるあや。
すると愛は勝負を決めようとハイキックであやの側頭部を一閃した。
バキィィ、
力無く倒れるあや。
愛は手応えがあった様で、ガッツポーズをしている。
あやは立ち上がる事が出来ず、マウスピースを吐き出して失神している。
『カーンカーンカーン』
激戦の終止符を打つゴングが鳴らされた。
愛は元アスリートとしてフィットネスモデルには負けられないと思っていたので、安堵の表情を浮かべている。
『勝者:青樹愛』
コールを受けて観客にアピールする愛。
観客もエキシビジョンマッチでこれ程の激戦を見れて満足している。
敗れたあやは意識を取り戻して立ち上がると、“ボディ勝負”から逃げた愛とは目も合わさずにふらつかながらも自分の脚でリングを去った。
対する愛は「勝つ事が全て」と言わんばかりの目であやを見送ると観客の声援を背に控室へと戻っていった。