“香理奈VS裏の最強3兄弟”のミックスマッチシリーズが終わって間もなくKー1ビューティーマックスの第7回大会が行われる。
参戦選手は前回女王の蒼野楓に最多の3度女王に輝いた香理奈、元アスリートの青樹愛、伊藤美咲、能勢あんな、金城麻央、北河景子、、といった選手でたった一つの優勝トロフィーが争われる。
そして対戦カードは以下のように決まった。
北河景子VS金城麻央
香理奈VS伊藤美咲
納見佳代VS能勢あんな
青樹愛VS蒼野楓
となった。
第1試合
オープニングカードは北河景子VS金城麻央の一戦。
キャットファイターの麻央はKー1ビューティーマックスにてベスト4の実績があるが、景子も先日の第3回クイーンカップでベスト4に入った実力者だ。
『赤コーナー 156cm 金城麻央~』
麻央は赤のグローブに黒のパンツを履いて登場してきた。
『青コーナー 160cm 北河景子~』
景子は青のグローブに白のパンツを履いて出てきた。
麻央がシャドウをしながら体を動かしていると景子はその様子をコーナーに肘掛けてじっと睨み付けている。
『カーン』
ゴングが鳴ると積極的に仕掛ける麻央に対して落ち着いて試合に入る景子。
麻央が盛んにジャブを繰り出していくが、景子はガードを固めながら様子を探っている。
景子は素早く動き回る麻央の動きをガードしながら見極めたいと考えているが、地下リング以外にもキャットファイトでも実績がある麻央は果敢に攻め込んでいく。
バシ、バシィ、
麻央のワンツーパンチが景子の頬を叩くと少しふらつく景子。
麻央:見てるだけじゃ勝てないわよ。打ち返して来なさいよ。
麻央の挑発に苛つく景子だが、顔を叩かれて一流女優のプライドが傷ついたのかパンチを打ち返していくと激しい打撃戦になっていく。
バシ、バキィ、バシ、バシィ、
パンチやキックを打ち合う景子と麻央。
身長では景子の方がやや勝っているものの、やはり打撃力では麻央が上回っている様で、打ち合いが進むにつれて麻央の打撃が景子を捉えていく。
バシィ、バキィ、
早くも顔に痣を作る景子は再びガードを固めざるを得なくなっている。
麻央は次第にコーナーに景子を押し込んでいくと膝蹴りを景子のボディーに叩き込んでいった。
ボシュ、
景子:あうぅ、
麻央の強力な膝蹴りに串刺しにされた景子は目を見開いてマウスピースを落とすと力無く座り込んでしまった。
ダウンを奪った麻央は落ち着いて自陣コーナーに戻るとコーナーに肘掛けて景子の様子を見ている。
カウントが進むが、景子はこのままやられっぱなしで負ける訳にはいかないとお腹を抑えてふらつきながらも立ち上がるとカウント8でファイティングポーズをとった。
『ファイト』
試合が再開されると一気にKO勝利を狙って距離を詰める麻央。
景子はダメージが大きいからとガードを固めると麻央はラッシュをかけていく。
バシィ、
麻央:うぅっ、
しかし、今度は景子が狙い澄ましたかのようなミドルキックを麻央のボディーにヒットさせていった。
景子の見事なカウンターのミドルキックに呻き声を上げる麻央。
景子はこれを機に麻央の頬にワンツーパンチを打っていく。
バシ、バシィ、
ふらつく麻央。
景子も一気に攻め込みたいところだが、ダメージが大きい様で、中々前に出れない。
『カーン』
ここで1ラウンド終了のゴングが鳴った。
息を荒くさせる麻央に対して景子もボディーを抑えながら自陣コーナーに戻った。
ダウンを奪った麻央が一歩リードも景子も終盤に盛り返して麻央もダメージを負っている。
『カーン』
2ラウンドが始まった。
疲労の色が濃い景子と麻央だが、相手も弱っているからと体に鞭を打って前に出て打ち合っていく。
バシ、バシ、バシィ、
激しい打ち合いに盛り上がる観客。
麻央は女優の命である景子の顔を狙ってパンチを打っていくと顔への打撃は嫌がる景子。
景子もカウンターから攻撃の機会を探るが、実戦経験が豊富な麻央は反撃を許さずに攻めていく。
バシ、バシィ、バシ、
次第に手数でも圧倒し始める麻央。
バキィ、
麻央のパンチが景子の顔面にクリーンヒットすると鼻血を吹き出す景子。
美形の景子から鼻血が吹き出して観客もヒートアップしている。
景子は必死に反撃しようと打ち返そうとするが、勢いに乗る麻央を止める事が出来ない。
バキ、バシィ、バキィ、バシ、バシィ、バキィ、
麻央の素早い連打に景子はガードを固めて防戦一方になる。
景子は自慢の顔を為す術もなくボコボコにされていく。
バキィ、
麻央の右フックが景子の顔面にヒットすると意識を飛ばして崩れ落ちる景子。
『カーンカーンカーン』
倒れた景子は起き上がる事が出来ずにゴングが鳴らされた。
『勝者:金城麻央』
まずは初戦突破に安堵する麻央。
一方の敗れた景子は顔をボコボコに殴られた悔しさから涙を流して悔しがっている。
開幕戦から豪快なKO劇でスタートした第7回Kー1ビューティーマックスは第2試合以降も激しい試合が期待される。