クイーンタッグベルト その8(瀧澤沙織&松下奈央VS香理奈&蒼野楓)
- 2021/09/26
- 15:50
瀧澤沙織と松下奈央が持つクイーンタッグベルトの防衛戦が行われる。
ツインタワータッグとして破壊力抜群の2人だが、今日の対戦相手はタッグカーニバルで優勝した香理奈と蒼野楓だ。個でも抜群の実績を誇る2人はツインタワーを撃ち破る事が出来るのか?
『赤コーナー 176cm 瀧澤沙織~&174cm 松下奈央~』
沙織&奈央のツインタワータッグは白のビキニで登場してきた。
サイズからか威圧感を感じさせている。
『青コーナー 165cm 香理奈~&169cm 蒼野楓~』
香理奈&楓のKKタッグは青のビキニで出てきた。
挑戦者だが、個々の実績から女王のような風格を醸し出している。
先発がそれぞれ沙織と香理奈に決まるとゴングが鳴った。
『カーン』
沙織と香理奈は向かい合って慎重に距離を詰めると指と指を絡み合わせて手四つの力比べになった。
力を込めて押し合う沙織と香理奈。
沙織はパワーをアピールしたいところだったが、ここは香理奈が押し込んできた。
香理奈は沙織の背中をロープに押し付けるとパワーを見せつけている。
『ロープ』
勝ち誇った表情を見せる香理奈に対して、沙織は苦々しい表情になっている。
ロープブレイクに香理奈はクリーンに離れた。
沙織はやや苛立った様子で香理奈を睨みつけながら向かい合った。
気持ちの面で優位に立った香理奈はローキックを沙織の太ももに浴びせていった。
バシッ、
乾いた音が鳴ると沙織の太ももは赤くなっている。
しかし、沙織もやられてばかりではとローキックを蹴り返してきた。
バシッ、
長身から繰り出されるローキックは威力があり、香理奈は顔を歪めている。
沙織は続けてミドルキックを打っていくが、香理奈はキャッチすると片脚立ちになった沙織にドラゴンスクリューで右脚を捻っていった。
倒れる沙織。すると香理奈は素早く立ち上がって沙織の太ももにキックを浴びせていった。
バシッ、
沙織:ううぅ~~、
呻き声をあげる沙織。効いていると見た香理奈は右脚を掴むともも裏にキックを連打していった。
バシィ、バシッ、
沙織:ああぁぁ~、
沙織が悲鳴に近い声をあげるとコーナーの奈央は心配そうに戦況を見つめている。
香理奈は沙織の右脚を掴むと極めて更に痛めつけていく。
右脚を極められて苦悶の表情を浮かべる沙織だが、何とかロープに辿り着いた。
『ロープ』
ロープブレイクとなり、一息つく沙織。
香理奈は沙織の髪の毛を掴んで起き上がらせると自陣コーナーまで運んでコーナーに据え付けると楓に羽交い締めにさせている。
香理奈は助走をつけて観客にアピールすると打点の高いドロップキックを放った。
バシッ、
ヒットすると沙織は崩れ落ちた。
香理奈はタッチを交わすと楓がリングに入ってきた。
楓は沙織の髪の毛を掴んで起こすとリング中央まで運んでパワーボムの体勢に入った。
楓は力を込めるが、沙織も踏ん張ると逆に投げ返していった。
バタン、
仰向けに倒れる楓。
沙織はその間に脱け出すと奈央とタッチした。
奈央は勢いよくリングに入ると楓の喉元に豪快なギロチンドロップを落としていった。
バタン、
楓:うげぇぇ~、
喉を抑えて苦悶の表情を浮かべる楓。
奈央は楓の髪の毛を掴んで起こすとブレーンバスターの体勢に入った。
しかし、楓も奈央のボディに拳を打ち付けて逃れると膝蹴りを打っていった。
ドス、
奈央:ぐえぇぇ~、
楓の空手仕込みの膝蹴りを喰らった奈央は涎を垂らして踞っている。
楓は背後に回り込むとバックドロップの体勢に入った。
奈央はエルボーを打って逃れようとするが、楓は上手く掻い潜って避けると投げていった。
バターン、
後頭部からリングに打ちつけられて大の字に倒れる奈央。
楓は自陣コーナーに戻ると既にコーナーに登っている香理奈とタッチした。
試合の権利を得た香理奈はフライングボディプレスを放った。
バターン、
香理奈のボディが奈央にヒットするとそのままフォールに入った。
『ワン、ツー、』
KKタッグの鮮やかな連続攻撃に奈央はぐったりとしているが、ここは沙織がカットに入って難を逃れた。
沙織は手を叩いて奈央を激励するとコーナーに戻ると香理奈は沙織を睨み付けている。
香理奈は奈央を起き上がらせてロープに振ると返ってきたところをドロップキックで迎撃しようとするが、奈央は加速するとラリアットを香理奈の胸元に叩き込んだ。
バシィ、
奈央のパワーに仰向けに倒れる香理奈。
奈央はふらつきながらも自陣に戻ると沙織とタッチした。
沙織はリングに入ると立ち上がりかけてきた香理奈を掴まえるとリング中央に運んで、ブレーンバスターの体勢に入った。
香理奈は踏ん張ろうとするが、沙織のパワーにリフトアップされるとリングに叩きつけられてしまった。
バターン、
長身の沙織に投げられてぐったりと倒れる香理奈。
沙織としては試合開始早々の力比べで押された鬱憤を晴らして吠えている。
沙織:うおおぉぉぉ~~~、
沙織は気合いを入れると香理奈の髪の毛を掴んで、再度ブレーンバスターの体勢に入った。
しかし、香理奈もここでもう1発喰らってはと踏ん張ると拳を沙織のボディに拳を打ち付けて逃れた。
一旦、距離をとる両者。
沙織はラリアットを打っていくが、香理奈は身を屈めて避けると背後をとってバックドロップの体勢に入るも沙織はエルボーを香理奈の側頭部に打って離れると回し蹴りで香理奈を蹴り飛ばした。
バシッ、
顔を蹴られて痛がる香理奈。
沙織は更にハイキックを打っていくが、香理奈はガードして防ぐとミドルキックを打ち返していった。
バシィ、
香理奈のミドルキックに沙織は踞っている。
香理奈はチャンスと見ると右脚を振り上げて踵落としを沙織の頭部に落としていった。
ガァン、
鈍い音が響くと沙織はうつ伏せに崩れ落ちた。
香理奈は少し迷ったが、コーナーには元気な楓が控えているので、タッチして交代した。
絶好のタイミングで出番が来た楓は笑みを浮かべるとうつ伏せの沙織に逆エビ固めをかけていった。
打撃が得意な楓だが、プロレスルール用に準備してきた技で確実にダメージを与えている。
懸命にロープに手を伸ばす沙織だが、体をくの字に折り曲げられて思うように進まない。
『ロープ』
ようやくロープに辿り着いた沙織だが、汗をびっしょりとかいて動けないでいる。
楓は沙織の髪の毛を掴んで起き上がらせると自陣コーナーに運んで逆さ吊りにした。
コーナーでは香理奈が沙織の両足を掴んで固定させている。
楓は沙織のボディを爪先で突いている。
楓:腹筋が自慢みたいだけど、私の蹴りにも耐えれるかしら?
楓がそう言うと沙織は恐怖した表情になった。
反対側のコーナーでは奈央が反則だとアピールしているが、届かない。
沙織は必死に腹筋を入れるが、楓の膝蹴りがボディを抉った。
沙織:おえぇぇぇぇ~~~、
逆さ吊りにされて力を入れ辛い腹筋を楓の膝蹴りが易々と突き破った。
沙織は黄色い液体を口から吐き出していて、香理奈が両脚を離すと崩れ落ちた。
楓は沙織をリング中央まで運ぶと背後からスリーパーをかけていった。
楓の上腕二頭筋が盛り上がると沙織は再び嘔吐して失神しかかっている。
グロッキーな状態に陥る沙織だが、女王の意地を見せてタップはしない。
楓はスリーパーを諦めるとブレーンバスターの体勢に入った。
沙織は抵抗出来ずに楓に易々とリフトアップされると叩きつけられてしまった。
バターン、
フォールに入る楓。
『ワン、ツー、』
カウント2で奈央がカットに入って逃れたが、最早沙織は自力で返す事は出来そうも無い。
香理奈は奈央を場外に連れ出すとリングの中は楓と沙織だけになった。
両者は立ち上がるとファイティングポーズをとっている。
沙織は逆転を狙って懸命に右脚を振り上げるが、楓に見切られてハイキックを避けられるとカウンターのミドルキックをボディに打ち返された。
ドス、
沙織:うげぇぇ~、
沙織は動きを止められると楓は得意のキックを連打していく。
バシ、バシッ、バキ、
楓にローキックやミドルキックで沙織は滅多打ちにされると崩れ落ちた。
楓は沙織の両手を掴むと両脚を首に巻きつけてレッグスリーパーをかけていく。
藻操く沙織だが、楓の強靭な太ももが沙織を締め落とすにはそう時間はかからなかった。
場外から奈央が必死に助けに行こうとするが、香理奈ががっちりと抑えてリングに入らせない。
楓の脚にすがりつく沙織だが、遂に力尽きて体をビクン、ビクンと震わせながら白眼を剥いて口から泡を吹き出して失神してしまった。
『カーンカーンカーン』
エプロンサイドを懸命に叩く奈央の想いは通じず、無情にもゴングが鳴った。
『勝者:香理奈&蒼野楓、よって第4代クイーンタッグベルト女王は香理奈&蒼野楓』
香理奈がリングに入ると楓と抱擁を交わして喜びを分かち合っている。
香理奈と楓は主催者からベルトを受け取ると観客の前に掲げて見せた。
観客は最強タッグが遂にベルトを獲得し、盛り上がっている。
一方、失神した沙織は去り際に辛うじて意識を取り戻して立ち上がろうとするが、奈央が気遣って体を抑えて止めるとそのまま担架に乗せられて運ばれた。
観客からも労いの拍手が送られると沙織は担架から手を上げて応えている。
新女王タッグは沙織&奈央がリングを去るのを見送るとベルトを腰に巻いて手を振りながら悠々と引き揚げた。
地下リングのNo.1の香理奈と2トップを形成する楓のKKタッグからベルトを奪うタッグは現れるのか。
ツインタワータッグとして破壊力抜群の2人だが、今日の対戦相手はタッグカーニバルで優勝した香理奈と蒼野楓だ。個でも抜群の実績を誇る2人はツインタワーを撃ち破る事が出来るのか?
『赤コーナー 176cm 瀧澤沙織~&174cm 松下奈央~』
沙織&奈央のツインタワータッグは白のビキニで登場してきた。
サイズからか威圧感を感じさせている。
『青コーナー 165cm 香理奈~&169cm 蒼野楓~』
香理奈&楓のKKタッグは青のビキニで出てきた。
挑戦者だが、個々の実績から女王のような風格を醸し出している。
先発がそれぞれ沙織と香理奈に決まるとゴングが鳴った。
『カーン』
沙織と香理奈は向かい合って慎重に距離を詰めると指と指を絡み合わせて手四つの力比べになった。
力を込めて押し合う沙織と香理奈。
沙織はパワーをアピールしたいところだったが、ここは香理奈が押し込んできた。
香理奈は沙織の背中をロープに押し付けるとパワーを見せつけている。
『ロープ』
勝ち誇った表情を見せる香理奈に対して、沙織は苦々しい表情になっている。
ロープブレイクに香理奈はクリーンに離れた。
沙織はやや苛立った様子で香理奈を睨みつけながら向かい合った。
気持ちの面で優位に立った香理奈はローキックを沙織の太ももに浴びせていった。
バシッ、
乾いた音が鳴ると沙織の太ももは赤くなっている。
しかし、沙織もやられてばかりではとローキックを蹴り返してきた。
バシッ、
長身から繰り出されるローキックは威力があり、香理奈は顔を歪めている。
沙織は続けてミドルキックを打っていくが、香理奈はキャッチすると片脚立ちになった沙織にドラゴンスクリューで右脚を捻っていった。
倒れる沙織。すると香理奈は素早く立ち上がって沙織の太ももにキックを浴びせていった。
バシッ、
沙織:ううぅ~~、
呻き声をあげる沙織。効いていると見た香理奈は右脚を掴むともも裏にキックを連打していった。
バシィ、バシッ、
沙織:ああぁぁ~、
沙織が悲鳴に近い声をあげるとコーナーの奈央は心配そうに戦況を見つめている。
香理奈は沙織の右脚を掴むと極めて更に痛めつけていく。
右脚を極められて苦悶の表情を浮かべる沙織だが、何とかロープに辿り着いた。
『ロープ』
ロープブレイクとなり、一息つく沙織。
香理奈は沙織の髪の毛を掴んで起き上がらせると自陣コーナーまで運んでコーナーに据え付けると楓に羽交い締めにさせている。
香理奈は助走をつけて観客にアピールすると打点の高いドロップキックを放った。
バシッ、
ヒットすると沙織は崩れ落ちた。
香理奈はタッチを交わすと楓がリングに入ってきた。
楓は沙織の髪の毛を掴んで起こすとリング中央まで運んでパワーボムの体勢に入った。
楓は力を込めるが、沙織も踏ん張ると逆に投げ返していった。
バタン、
仰向けに倒れる楓。
沙織はその間に脱け出すと奈央とタッチした。
奈央は勢いよくリングに入ると楓の喉元に豪快なギロチンドロップを落としていった。
バタン、
楓:うげぇぇ~、
喉を抑えて苦悶の表情を浮かべる楓。
奈央は楓の髪の毛を掴んで起こすとブレーンバスターの体勢に入った。
しかし、楓も奈央のボディに拳を打ち付けて逃れると膝蹴りを打っていった。
ドス、
奈央:ぐえぇぇ~、
楓の空手仕込みの膝蹴りを喰らった奈央は涎を垂らして踞っている。
楓は背後に回り込むとバックドロップの体勢に入った。
奈央はエルボーを打って逃れようとするが、楓は上手く掻い潜って避けると投げていった。
バターン、
後頭部からリングに打ちつけられて大の字に倒れる奈央。
楓は自陣コーナーに戻ると既にコーナーに登っている香理奈とタッチした。
試合の権利を得た香理奈はフライングボディプレスを放った。
バターン、
香理奈のボディが奈央にヒットするとそのままフォールに入った。
『ワン、ツー、』
KKタッグの鮮やかな連続攻撃に奈央はぐったりとしているが、ここは沙織がカットに入って難を逃れた。
沙織は手を叩いて奈央を激励するとコーナーに戻ると香理奈は沙織を睨み付けている。
香理奈は奈央を起き上がらせてロープに振ると返ってきたところをドロップキックで迎撃しようとするが、奈央は加速するとラリアットを香理奈の胸元に叩き込んだ。
バシィ、
奈央のパワーに仰向けに倒れる香理奈。
奈央はふらつきながらも自陣に戻ると沙織とタッチした。
沙織はリングに入ると立ち上がりかけてきた香理奈を掴まえるとリング中央に運んで、ブレーンバスターの体勢に入った。
香理奈は踏ん張ろうとするが、沙織のパワーにリフトアップされるとリングに叩きつけられてしまった。
バターン、
長身の沙織に投げられてぐったりと倒れる香理奈。
沙織としては試合開始早々の力比べで押された鬱憤を晴らして吠えている。
沙織:うおおぉぉぉ~~~、
沙織は気合いを入れると香理奈の髪の毛を掴んで、再度ブレーンバスターの体勢に入った。
しかし、香理奈もここでもう1発喰らってはと踏ん張ると拳を沙織のボディに拳を打ち付けて逃れた。
一旦、距離をとる両者。
沙織はラリアットを打っていくが、香理奈は身を屈めて避けると背後をとってバックドロップの体勢に入るも沙織はエルボーを香理奈の側頭部に打って離れると回し蹴りで香理奈を蹴り飛ばした。
バシッ、
顔を蹴られて痛がる香理奈。
沙織は更にハイキックを打っていくが、香理奈はガードして防ぐとミドルキックを打ち返していった。
バシィ、
香理奈のミドルキックに沙織は踞っている。
香理奈はチャンスと見ると右脚を振り上げて踵落としを沙織の頭部に落としていった。
ガァン、
鈍い音が響くと沙織はうつ伏せに崩れ落ちた。
香理奈は少し迷ったが、コーナーには元気な楓が控えているので、タッチして交代した。
絶好のタイミングで出番が来た楓は笑みを浮かべるとうつ伏せの沙織に逆エビ固めをかけていった。
打撃が得意な楓だが、プロレスルール用に準備してきた技で確実にダメージを与えている。
懸命にロープに手を伸ばす沙織だが、体をくの字に折り曲げられて思うように進まない。
『ロープ』
ようやくロープに辿り着いた沙織だが、汗をびっしょりとかいて動けないでいる。
楓は沙織の髪の毛を掴んで起き上がらせると自陣コーナーに運んで逆さ吊りにした。
コーナーでは香理奈が沙織の両足を掴んで固定させている。
楓は沙織のボディを爪先で突いている。
楓:腹筋が自慢みたいだけど、私の蹴りにも耐えれるかしら?
楓がそう言うと沙織は恐怖した表情になった。
反対側のコーナーでは奈央が反則だとアピールしているが、届かない。
沙織は必死に腹筋を入れるが、楓の膝蹴りがボディを抉った。
沙織:おえぇぇぇぇ~~~、
逆さ吊りにされて力を入れ辛い腹筋を楓の膝蹴りが易々と突き破った。
沙織は黄色い液体を口から吐き出していて、香理奈が両脚を離すと崩れ落ちた。
楓は沙織をリング中央まで運ぶと背後からスリーパーをかけていった。
楓の上腕二頭筋が盛り上がると沙織は再び嘔吐して失神しかかっている。
グロッキーな状態に陥る沙織だが、女王の意地を見せてタップはしない。
楓はスリーパーを諦めるとブレーンバスターの体勢に入った。
沙織は抵抗出来ずに楓に易々とリフトアップされると叩きつけられてしまった。
バターン、
フォールに入る楓。
『ワン、ツー、』
カウント2で奈央がカットに入って逃れたが、最早沙織は自力で返す事は出来そうも無い。
香理奈は奈央を場外に連れ出すとリングの中は楓と沙織だけになった。
両者は立ち上がるとファイティングポーズをとっている。
沙織は逆転を狙って懸命に右脚を振り上げるが、楓に見切られてハイキックを避けられるとカウンターのミドルキックをボディに打ち返された。
ドス、
沙織:うげぇぇ~、
沙織は動きを止められると楓は得意のキックを連打していく。
バシ、バシッ、バキ、
楓にローキックやミドルキックで沙織は滅多打ちにされると崩れ落ちた。
楓は沙織の両手を掴むと両脚を首に巻きつけてレッグスリーパーをかけていく。
藻操く沙織だが、楓の強靭な太ももが沙織を締め落とすにはそう時間はかからなかった。
場外から奈央が必死に助けに行こうとするが、香理奈ががっちりと抑えてリングに入らせない。
楓の脚にすがりつく沙織だが、遂に力尽きて体をビクン、ビクンと震わせながら白眼を剥いて口から泡を吹き出して失神してしまった。
『カーンカーンカーン』
エプロンサイドを懸命に叩く奈央の想いは通じず、無情にもゴングが鳴った。
『勝者:香理奈&蒼野楓、よって第4代クイーンタッグベルト女王は香理奈&蒼野楓』
香理奈がリングに入ると楓と抱擁を交わして喜びを分かち合っている。
香理奈と楓は主催者からベルトを受け取ると観客の前に掲げて見せた。
観客は最強タッグが遂にベルトを獲得し、盛り上がっている。
一方、失神した沙織は去り際に辛うじて意識を取り戻して立ち上がろうとするが、奈央が気遣って体を抑えて止めるとそのまま担架に乗せられて運ばれた。
観客からも労いの拍手が送られると沙織は担架から手を上げて応えている。
新女王タッグは沙織&奈央がリングを去るのを見送るとベルトを腰に巻いて手を振りながら悠々と引き揚げた。
地下リングのNo.1の香理奈と2トップを形成する楓のKKタッグからベルトを奪うタッグは現れるのか。