第二回クイーンカップ決勝戦 (藤原紀華VS納見佳代)
- 2014/10/30
- 21:31
いよいよ待ち望んだ決勝戦が始まる。
人気があるのは紀華、状態が万全なのも紀華。
優勝を目指して体力気力共に充実している。
一方の佳代は1回戦、準決勝のダメージが多く、また今回のトーナメント参戦者で1番の不人気と逆風が吹いているのも辛いところだ。
『赤コーナー 171㎝88-60-89 藤原紀華~』
『青コーナー 164㎝85-64-90 納見佳代~』
紀華と佳代は気合い十分でリングに入ってきた。
紀華は黒、佳代は白のスポーツビキニを身に纏っている。
紀華のボディーは筋肉が浮き出ており肉体の充実が伺える。
一方の佳代は所々に紫色の痣があり白のビキニが痛々しさを強調させてしまっている。
『カーン』
試合が始まった。
佳代がレスリングスタイル体を低くしているが、紀華はスタンディングで打撃を重視させている。
紀華は佳代にローキックを打って足元から崩しにかかる。
佳代はタックルで紀華を倒したいところだが、紀華が隙を見せないのでローキックの餌食になっていく。
バシィ、バシィ、
紀華の強烈なローキックに佳代の体は消耗させられている。
それでも佳代は意地で紀華をタックルで倒していった。
佳代は一気にマウントポジションを奪いにいくが、紀華にはまだ余裕があるのか佳代をクリンチして動けなくした。
膠着状態になり時間が経つとレフリーがスタンディングを指示した。
佳代は悔しがるが、紀華のディフェンスに屈した。
『ファイト』
両者立ち上がってリング中央で向かい合う。
紀華は先程と同様にローキック主体で佳代を攻めていくと佳代もタックルを諦めて張り手で応戦していく。
バシィ、バシィ、バシィ、
佳代の張り手で紀華は頬を叩かれると女優魂に火が着いたのか紀華も佳代の顔面を張っていく。
バシィ、バシィ、バシィ、バシィ、
紀華の強烈な張り手に文字通り面喰らう佳代。しかし、佳代もプロレスラーが張り手で女優に負ける訳にはいかないと歯を食いしばって踏ん張る。
バシィィ~、
紀華の渾身の一撃にふらつく佳代。紀華は今がチャンスと張り手を連打していく。
バシバシバシバシバシ、
コーナーまで追い込まれた佳代は意識を朦朧とさせられている。
ボシュ、
佳代:うげぇぇ~~、
紀華は最後の止めと言わんばかりに膝蹴りを佳代のボディーに撃ちこんでいった。
蹲る佳代をタコ殴りにする紀華。
バシ、バキ、ドカ、バシ、
紀華の猛攻にヒートアップする観客。
観客A:すげえぞ、紀華。やっちまえ。
観客B:納見~、プロレスラーがどうしたんだ?
佳代は堪らず場外に逃れた。
元プロレスラーの佳代でさえ紀華の圧力に恐れているように見える。
紀華は怯える佳代をリングの真ん中で悠々と手招きして待っている。
佳代は場外戦でなんとかしたかったところだが、紀華が降りてこないため仕方なくリングに向かった。
紀華:折角の決勝戦なんだから正々堂々リングで戦いましょう。
佳代:フン、場外戦だってプロレスよ。
火花を散らし合う2人。
紀華はリング中央から自慢の肉体を武器に佳代に組み付いていった。
佳代も必死に紀華を押し込もうとするが、紀華がどっしりと構えていて崩せない。逆に紀華が揺さぶっていくと激しく揺られる佳代の体。紀華が佳代の脚を払うと佳代は敢え無く倒されてしまった。
そのままサイドポジションを奪う紀華。
紀華は佳代の脇腹に膝を入れていく。
ボシュ、ドン、ドス、
佳代:あうぅぅ~~、
紀華の重たい膝蹴りに呻き声を上げる佳代。
佳代は苦しい状況から逃れたいところだが、紀華がガッチリキープしているので動きが取れず、ガラ空きの脇腹に膝を入れられ続ける厳しい展開。
グシャ、
佳代:あああぁぁぁぁ~~~~、
紀華の膝蹴りが佳代の脇腹に深く入ると佳代は泣きそうな顔になって悲鳴を上げている。
紀華は十分に痛めつけたからとフォールに入った。
『ワン、ツー、スリ、』
佳代はカウント2ギリギリで返したが、返す際に体を捩じらしただけでも脇腹に痛みが走る。
佳代にとってはボディーは1回戦の鈴本紗理奈戦でも相当痛めつけられた場所で、決勝戦でも紀華の強力な膝を受けてかなりのダメージがきている。
紀華は立ち上がると手拍子をして観客を煽っている。
観客C:いいぞ~、紀華~。
『ワン、ツー、』
一瞬の隙を突いて佳代が紀華を丸め込んだが、紀華はカウント2で佳代を撥ね退けた。
冷や汗をかく紀華。
佳代は素早く起き上がるとロープに走って反動をつけると紀華にドロップキックを打って倒していった。
漸く流れを掴んできた佳代は雌叫びを上げる。
佳代:いくわよーー!
ブーイングが鳴り響くが、佳代は紀華を捕まえるとブレーンバスターで紀華を投げていった。
バターン、
流石は元プロレスラー、見事なブレーンバスターで紀華をマットに叩きつけた。
佳代は再びフォールに入った。
『ワン、ツー、』
カウント2で返す紀華。
佳代は紀華の髪の毛を掴んで起き上がらせるとコーナーに振っていくとタックルで痛めつける。
紀華はタックルに来た佳代を捕まえるが、余裕は無くなり苦しい表情になっている。
ここまでダメージは少ないものの40歳を超える紀華には1日3戦は厳しい様で、疲労がきている。
コーナーで両者動けなくなりレフリーは再び両者をリング中央に戻る様に指示した。
佳代:オバサン、息が上がってんじゃないの?
紀華:大きなお世話よ。またボコボコにしてあげるから覚悟しなさい。
『ファイト』
観客も帝王・紀華との戦いぶりを認めてきたのか次第に佳代にも声援を送る様になってきた。
紀華がファイティングポーズをとると佳代も打ち合おうとファイティングポーズをとると大歓声が沸き起こる。
キック、張り手の打撃戦になる。
バシィ、バシィ、バキィ、
やはり打撃では紀華に分があるのか紀華がミドルキックを佳代の脇腹にヒットさせると佳代は耐えきれずに蹲った。
紀華は蹲った佳代の側頭部にキックを入れていく。
バキィィ、
鈍い音が場内に鳴り響くと佳代はバタリと倒れ込んだ。
ノックアウト状態の佳代に心配そうに駆け寄るレフリーだが、佳代はまだ意識はあるようでマットを叩いて気合いを入れている。
しかし、紀華は容赦無く攻めてくる。
紀華は佳代の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターで佳代をマットに叩きつけた。
バターン、
フォールに入る紀華。
『ワン、ツー、スリ、』
佳代は苦しい状況ながらカウント2で返した。
紀華が今度こそと再びブレーンバスターの体勢に入ると佳代は堪えきれず、又しても投げられてしまった。
バターン、
フォールに入る紀華。
『ワン、ツー、スリ、』
しかし、それでも返す佳代。
観客は佳代のタフさを讃えて歓声を送る。
佳代に流れがようやく来たかと思ったが、紀華は佳代を上手く体に寄せるとフロントネックロックで締め上げていく。
体を汗だくにしながらも耐える佳代。
紀華の情け容赦無い攻撃に悶えながらも耐えている。
レフリー:佳代、ギブアップ?
レフリーの問いかけにも反応がない佳代だが、レフリーが佳代の手を握ると強く握り返して戦う意思を示している。
佳代は体を左右に懸命に揺らしていくと紀華がコントロールしきれずに逃れる事に成功した。
解放された佳代だが、顔は青白くなり精気を失って、呼吸も荒くなっている。
佳代:ハアハアハアハアハアハアハアハア、
バタリと仰向けに倒れる佳代。
紀華はガッチリとサイドポジションを奪って佳代を休ませない。
佳代は膝が来るからと逃れようとするが、紀華は構わず膝を佳代の脇腹に打っていった。
ドス
佳代:ん゛ん゛~~、
内蔵を抉られて悶絶して体を震わせる佳代。
ドス、ボシュ、
紀華がもう2発膝を入れると佳代は動かなくなった。
フォールに入る紀華。
『ワン、ツー、スリ、、』
ギリギリカウント2で返す佳代だが、最早ボディーは痣だらけで紀華のパワーを物語っている。
紀華は観客にガッツポーズをしてアピールすると佳代を起き上がらせてパワーボムで佳代を後頭部からマットに叩きつけた。
バターン、
紀華はそのままフォールに入った。
『ワン、ツー、スリー!』
紀華の猛攻に遂に佳代が力尽きた。
佳代はグッタリと倒れて動かないが、表情には紀華の脅威から逃れれた安堵が伺える。
『勝者:藤原紀華、よって第二回クイーンカップ優勝者は藤原紀華!』
紀華はゆっくりと立ち上がると大歓声に手を上げて応えている。
主催者が黄金のトロフィーを手にリングに上がってきた。
主催者:おめでとう、紀華。この栄えある第2回クイーンカップ優勝トロフィーは今までリングを引っ張ってきた君にこそ相応しい。
主催者はそう言うとトロフィーを紀華に手渡した。
トロフィーを手にした紀華は感慨深げにトロフィーを見つめてから高々と掲げてポーズをとっている。
徐々に体力を取り戻してきた佳代はやはり悔しそうな表情を浮かべている。
優勝インタビューをと紀華にマイクが手渡された。
紀華:たくさんのご声援ありがとうございました。今日、この黄金のトロフィーを皆さまの前で掲げるために毎日体を鍛えてきました。その成果が出て最高です。年齢に負けないように女と肉体を磨いていきたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いいたします。
“人気レスラー”の紀華のマイクアピールにより一層の大歓声が沸き起こる。
第2回クイーンカップは鍛えあげた“紀華ボディー”を持つ紀華が見事優勝を飾った。
しかし、鋼の強さを誇る紀華も40歳を越えており、次回大会以降はより若い世代の台頭が望まれる。
人気があるのは紀華、状態が万全なのも紀華。
優勝を目指して体力気力共に充実している。
一方の佳代は1回戦、準決勝のダメージが多く、また今回のトーナメント参戦者で1番の不人気と逆風が吹いているのも辛いところだ。
『赤コーナー 171㎝88-60-89 藤原紀華~』
『青コーナー 164㎝85-64-90 納見佳代~』
紀華と佳代は気合い十分でリングに入ってきた。
紀華は黒、佳代は白のスポーツビキニを身に纏っている。
紀華のボディーは筋肉が浮き出ており肉体の充実が伺える。
一方の佳代は所々に紫色の痣があり白のビキニが痛々しさを強調させてしまっている。
『カーン』
試合が始まった。
佳代がレスリングスタイル体を低くしているが、紀華はスタンディングで打撃を重視させている。
紀華は佳代にローキックを打って足元から崩しにかかる。
佳代はタックルで紀華を倒したいところだが、紀華が隙を見せないのでローキックの餌食になっていく。
バシィ、バシィ、
紀華の強烈なローキックに佳代の体は消耗させられている。
それでも佳代は意地で紀華をタックルで倒していった。
佳代は一気にマウントポジションを奪いにいくが、紀華にはまだ余裕があるのか佳代をクリンチして動けなくした。
膠着状態になり時間が経つとレフリーがスタンディングを指示した。
佳代は悔しがるが、紀華のディフェンスに屈した。
『ファイト』
両者立ち上がってリング中央で向かい合う。
紀華は先程と同様にローキック主体で佳代を攻めていくと佳代もタックルを諦めて張り手で応戦していく。
バシィ、バシィ、バシィ、
佳代の張り手で紀華は頬を叩かれると女優魂に火が着いたのか紀華も佳代の顔面を張っていく。
バシィ、バシィ、バシィ、バシィ、
紀華の強烈な張り手に文字通り面喰らう佳代。しかし、佳代もプロレスラーが張り手で女優に負ける訳にはいかないと歯を食いしばって踏ん張る。
バシィィ~、
紀華の渾身の一撃にふらつく佳代。紀華は今がチャンスと張り手を連打していく。
バシバシバシバシバシ、
コーナーまで追い込まれた佳代は意識を朦朧とさせられている。
ボシュ、
佳代:うげぇぇ~~、
紀華は最後の止めと言わんばかりに膝蹴りを佳代のボディーに撃ちこんでいった。
蹲る佳代をタコ殴りにする紀華。
バシ、バキ、ドカ、バシ、
紀華の猛攻にヒートアップする観客。
観客A:すげえぞ、紀華。やっちまえ。
観客B:納見~、プロレスラーがどうしたんだ?
佳代は堪らず場外に逃れた。
元プロレスラーの佳代でさえ紀華の圧力に恐れているように見える。
紀華は怯える佳代をリングの真ん中で悠々と手招きして待っている。
佳代は場外戦でなんとかしたかったところだが、紀華が降りてこないため仕方なくリングに向かった。
紀華:折角の決勝戦なんだから正々堂々リングで戦いましょう。
佳代:フン、場外戦だってプロレスよ。
火花を散らし合う2人。
紀華はリング中央から自慢の肉体を武器に佳代に組み付いていった。
佳代も必死に紀華を押し込もうとするが、紀華がどっしりと構えていて崩せない。逆に紀華が揺さぶっていくと激しく揺られる佳代の体。紀華が佳代の脚を払うと佳代は敢え無く倒されてしまった。
そのままサイドポジションを奪う紀華。
紀華は佳代の脇腹に膝を入れていく。
ボシュ、ドン、ドス、
佳代:あうぅぅ~~、
紀華の重たい膝蹴りに呻き声を上げる佳代。
佳代は苦しい状況から逃れたいところだが、紀華がガッチリキープしているので動きが取れず、ガラ空きの脇腹に膝を入れられ続ける厳しい展開。
グシャ、
佳代:あああぁぁぁぁ~~~~、
紀華の膝蹴りが佳代の脇腹に深く入ると佳代は泣きそうな顔になって悲鳴を上げている。
紀華は十分に痛めつけたからとフォールに入った。
『ワン、ツー、スリ、』
佳代はカウント2ギリギリで返したが、返す際に体を捩じらしただけでも脇腹に痛みが走る。
佳代にとってはボディーは1回戦の鈴本紗理奈戦でも相当痛めつけられた場所で、決勝戦でも紀華の強力な膝を受けてかなりのダメージがきている。
紀華は立ち上がると手拍子をして観客を煽っている。
観客C:いいぞ~、紀華~。
『ワン、ツー、』
一瞬の隙を突いて佳代が紀華を丸め込んだが、紀華はカウント2で佳代を撥ね退けた。
冷や汗をかく紀華。
佳代は素早く起き上がるとロープに走って反動をつけると紀華にドロップキックを打って倒していった。
漸く流れを掴んできた佳代は雌叫びを上げる。
佳代:いくわよーー!
ブーイングが鳴り響くが、佳代は紀華を捕まえるとブレーンバスターで紀華を投げていった。
バターン、
流石は元プロレスラー、見事なブレーンバスターで紀華をマットに叩きつけた。
佳代は再びフォールに入った。
『ワン、ツー、』
カウント2で返す紀華。
佳代は紀華の髪の毛を掴んで起き上がらせるとコーナーに振っていくとタックルで痛めつける。
紀華はタックルに来た佳代を捕まえるが、余裕は無くなり苦しい表情になっている。
ここまでダメージは少ないものの40歳を超える紀華には1日3戦は厳しい様で、疲労がきている。
コーナーで両者動けなくなりレフリーは再び両者をリング中央に戻る様に指示した。
佳代:オバサン、息が上がってんじゃないの?
紀華:大きなお世話よ。またボコボコにしてあげるから覚悟しなさい。
『ファイト』
観客も帝王・紀華との戦いぶりを認めてきたのか次第に佳代にも声援を送る様になってきた。
紀華がファイティングポーズをとると佳代も打ち合おうとファイティングポーズをとると大歓声が沸き起こる。
キック、張り手の打撃戦になる。
バシィ、バシィ、バキィ、
やはり打撃では紀華に分があるのか紀華がミドルキックを佳代の脇腹にヒットさせると佳代は耐えきれずに蹲った。
紀華は蹲った佳代の側頭部にキックを入れていく。
バキィィ、
鈍い音が場内に鳴り響くと佳代はバタリと倒れ込んだ。
ノックアウト状態の佳代に心配そうに駆け寄るレフリーだが、佳代はまだ意識はあるようでマットを叩いて気合いを入れている。
しかし、紀華は容赦無く攻めてくる。
紀華は佳代の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターで佳代をマットに叩きつけた。
バターン、
フォールに入る紀華。
『ワン、ツー、スリ、』
佳代は苦しい状況ながらカウント2で返した。
紀華が今度こそと再びブレーンバスターの体勢に入ると佳代は堪えきれず、又しても投げられてしまった。
バターン、
フォールに入る紀華。
『ワン、ツー、スリ、』
しかし、それでも返す佳代。
観客は佳代のタフさを讃えて歓声を送る。
佳代に流れがようやく来たかと思ったが、紀華は佳代を上手く体に寄せるとフロントネックロックで締め上げていく。
体を汗だくにしながらも耐える佳代。
紀華の情け容赦無い攻撃に悶えながらも耐えている。
レフリー:佳代、ギブアップ?
レフリーの問いかけにも反応がない佳代だが、レフリーが佳代の手を握ると強く握り返して戦う意思を示している。
佳代は体を左右に懸命に揺らしていくと紀華がコントロールしきれずに逃れる事に成功した。
解放された佳代だが、顔は青白くなり精気を失って、呼吸も荒くなっている。
佳代:ハアハアハアハアハアハアハアハア、
バタリと仰向けに倒れる佳代。
紀華はガッチリとサイドポジションを奪って佳代を休ませない。
佳代は膝が来るからと逃れようとするが、紀華は構わず膝を佳代の脇腹に打っていった。
ドス
佳代:ん゛ん゛~~、
内蔵を抉られて悶絶して体を震わせる佳代。
ドス、ボシュ、
紀華がもう2発膝を入れると佳代は動かなくなった。
フォールに入る紀華。
『ワン、ツー、スリ、、』
ギリギリカウント2で返す佳代だが、最早ボディーは痣だらけで紀華のパワーを物語っている。
紀華は観客にガッツポーズをしてアピールすると佳代を起き上がらせてパワーボムで佳代を後頭部からマットに叩きつけた。
バターン、
紀華はそのままフォールに入った。
『ワン、ツー、スリー!』
紀華の猛攻に遂に佳代が力尽きた。
佳代はグッタリと倒れて動かないが、表情には紀華の脅威から逃れれた安堵が伺える。
『勝者:藤原紀華、よって第二回クイーンカップ優勝者は藤原紀華!』
紀華はゆっくりと立ち上がると大歓声に手を上げて応えている。
主催者が黄金のトロフィーを手にリングに上がってきた。
主催者:おめでとう、紀華。この栄えある第2回クイーンカップ優勝トロフィーは今までリングを引っ張ってきた君にこそ相応しい。
主催者はそう言うとトロフィーを紀華に手渡した。
トロフィーを手にした紀華は感慨深げにトロフィーを見つめてから高々と掲げてポーズをとっている。
徐々に体力を取り戻してきた佳代はやはり悔しそうな表情を浮かべている。
優勝インタビューをと紀華にマイクが手渡された。
紀華:たくさんのご声援ありがとうございました。今日、この黄金のトロフィーを皆さまの前で掲げるために毎日体を鍛えてきました。その成果が出て最高です。年齢に負けないように女と肉体を磨いていきたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いいたします。
“人気レスラー”の紀華のマイクアピールにより一層の大歓声が沸き起こる。
第2回クイーンカップは鍛えあげた“紀華ボディー”を持つ紀華が見事優勝を飾った。
しかし、鋼の強さを誇る紀華も40歳を越えており、次回大会以降はより若い世代の台頭が望まれる。