第13回K-1ビューティーマックス(藤原紀華VS朝日奈彩)
- 2018/12/16
- 13:01
歴代優勝者が集う大会となったKー1ビューティーマックスの第13回大会。
いきなり準決勝となる1試合目は前回女王の朝日奈彩と第2回大会の女王の藤原紀華のカードだ。
連覇を目指す彩に対して、ベテランの紀華は最大2試合のトーナメントという事で参戦してきた。
『赤コーナー 171cm 80-58-83 朝日奈彩~』
彩は白のグローブに白のパンツを履いて出てきた。
『青コーナー 171cm 88-60-89 藤原紀華~』
紀華は黒のグローブに黒のパンツで登場してきた。
両コーナーから睨み合う両者。
紀華は久しぶりのトーナメント参戦で優勝しようと意気込んでいるが、彩は紀華を既に過去の人と見なしている。
紀華にも彩の態度から伝わったのか一層気合いが入っている。
『カーン』
ゴングが鳴るとファイティングポーズをとって構える紀華と彩。
紀華がリング中央に陣取っているのに対して、彩はステップを踏んで回りを動きながら攻撃の機会を伺っている。
彩は紀華の顔面にパンチを打っていくが、紀華はガードして防いでいる。
攻撃を防がれた彩だが、紀華がスピードについていけてないと判断して更にミドルキックを打っていった。
バシッ、
ミドルキックはヒットするが、紀華は小娘の攻撃など効いてないとばかりに動かない。
ヒットしたにもかかわらず、紀華が顔一つ歪めないので、彩は逆に驚いている。
紀華は戸惑っている彩のボディにパンチを打っていった。
バシィ、
彩:うぅ、
体育会系で知られる彩だが、紀華のパンチでボディを抉られて声を漏らしている。
紀華:体育会系らしいけど、鍛え方が甘いわね。
紀華はそう言うと距離を詰めて彩のボディに膝蹴りを打とうとするが、彩はスピードを活かして避けるとカウンターのパンチを紀華の顔面に打っていった。
バキッ、
紀華:あうっ、
鍛えられない顔を殴られて呻き声をあげる紀華。
彩は一気に攻めずに一旦距離をとって休んでいる。
紀華は学生時代、陸上で磨いた彩のスピードについていけず、戸惑っている。
徐々に距離が詰まる両者。
彩はミドルキックを打っていくが、紀華はガードして守るとカウンターのパンチを彩のボディに打っていった。
バシ、
腹筋を入れて耐える彩だが、ボディは赤くなっている。
紀華は彩のスピードに対応するために守ってカウンターから攻めようと考えている。
『カーン』
両者が思案を巡らせる中、1ラウンド終了のゴングが鳴った。
それぞれのコーナーに戻る両者。手数こそ彩が上回ったものの紀華も解決策を見つけつつあり互角の展開だ。
『カーン』
インターバルが終わると両者はファイティングポーズをとって戻ってきた。
カウンター狙いの紀華に対して、彩はあくまで自ら仕掛けようとしている。
すると彩は機を見て紀華にハイキックを打っていくが、紀華はガードして防ぐとカウンターのパンチを彩の顔面に打っていった。
バキッ、
鈍い音が鳴ると彩は鼻血を吹き出している。
彩は完全に紀華の“カウンターの網”にかかってしまっている。
紀華は続けて彩の顔面を狙ってパンチを打っていくが、彩はガードして防いでいる。
ステップバックして離れる彩。
紀華はカウンターで1発はヒットするが、スピードについていけず次の手が打てない。
彩は素早く距離を詰めると紀華の顔面にパンチを打っていった。
バキッ、
紀華:うぅ、
急に距離を詰めてきた彩に紀華は対応出来ずに顔面にヒットすると表情を歪めている。
彩は続けてガードが緩んだ紀華にハイキックを打っていった。
バキィ、
側頭部を蹴られてふらつく紀華。
彩はチャンスと見て紀華の顔面にパンチを連打してラッシュをかけていくと紀華はガードして守るが、コーナーに押し込まれている。
バシ、バシ、バシ、
目を虚ろにさせてダウン寸前まで追い込まれる紀華だが、何とか抱き着いてクリンチで逃れた。
紀華:ハア、ハア、ハア、
頬を紅潮させて呼吸が荒くなる紀華。
彩:オバサン、全然私のスピードについてこれてないわね。
紀華を挑発する彩。
『カーン』
ダウン寸前の紀華だったが、ここで2ラウンド終了のゴングが鳴った。
余裕の表情で引き揚げる彩。
一方の紀華はゴングに救われる形となったが、彩の挑発に逆襲を誓っている。
『カーン』
インターバルで汗は拭いてもらったはずの紀華だが、年齢のせいか回復はせずにすぐに汗をびっしょりと吹き出している。
しかし、紀華は重量戦車の様にガードを固めて前に出ると彩に圧力をかけていく。
いつの間にか圧力に押されてロープを背にする彩。
紀華は彩の顔面にパンチを打っていく。
バシ、
ガードして防ぐ彩だが、ガードの上からでも威力のある紀華のパンチに押し込まれている。
紀華はガードが空いたところを狙ってもう1発パンチを彩の顔面に打っていった。
バキィ、
彩:ああぁぁん、
紀華のパンチが彩の顔面にヒットすると彩は悲痛な声をあげている。
彩は鼻血を酷くさせている。
ロープ際から逃れたい彩だが、紀華は続けて膝蹴りをボディに打っていった。
ドス、
彩:おええぇぇ~~、
マウスピースを吐き出して膝を着く彩。
観客は地下リングの女帝・紀華の猛攻に盛り上がっている。
まさかのダウンを喫した彩はロープにしがみつきながらも立ち上がるとファイティングポーズをとった。
『ファイト』
50歳近い相手に負ける訳にはいかないと気合いを入れ直す彩。
紀華は少し疲れた様子を見せるが、最後のラウンドだからと意を決して前に出てきた。
バシ、バシ、
リング中央で正面から殴り合う彩と紀華。
ダウンを喫した彩の方がダメージは大きそうだが、紀華も蓄積した疲労でかなり辛そうだ。
彩はミドルキックを紀華のボディに打っていった。
バシッ、
強烈なミドルキックを喰らって動きが止まる紀華。
彩は更にパンチを紀華の顔面に打っていく。
バキッ、
耐える紀華だが、先程の猛攻でパワーを使い果たしてしまったのかスタミナ切れを起こしている。
彩は狙いを定めると紀華の側頭部にハイキックを打っていった。
バキィ、
堪らず倒れる紀華。
彩も疲労からか自陣のコーナーにもたれかかっている。
カウントが数えられるが、カウント7で紀華はふらつきながらも立ち上がるとファイティングポーズをとった。
『ファイト』
試合が再開されると向かい合う彩と紀華。
彩としてはダウンを奪い返して追いついた格好だが、体力的には厳しくなっている。
一方の紀華はもう50歳の体でスピードのある彩の攻撃に対応し続けて限界が来ている。
最後の力を振り絞って戦う彩と紀華。
彩は判定に備えて少しでも手数を稼ごうとパンチを紀華の顔面に打っていくが、紀華も分かっていてパンチを彩の顔面に打ち返していく。
バシ、バシ、バシ、バシ、
互いに消耗して威力は序盤より弱くなっているが、試合最終盤でのパンチの応酬に観客は歓声を上げている。
『カーン』
激しく殴り合う両者、歓声が沸き上がる場内だったが、3ラウンド終了のゴングが鳴った。
観客は残念がっているが、彩も紀華も限界の様で、別れてコーナーに戻ると疲労した様子を見せている。
しばらくするといよいよ判定が発表される事となった。
紀華と彩はリング中央に戻ってきた。
『お待たせ致しました。只今より判定を発表させて頂きます。』
『1人目、27ー27 ドロー』
1人目がいきなりドローで驚く場内。
『2人目、28ー27 赤、朝日奈彩』
2人目は彩。これで紀華が勝つには延長戦しかなくなった。
『3人目、28ー27 赤、朝日奈彩、よって勝者:朝日奈彩』
前回女王の彩の勝利に盛り上がる場内。
敗れた紀華だが、頼もしい同郷の後輩の登場を喜んでいて彩と熱く抱擁を交わした。
彩も偉大な紀華から勝利して誇らしげな様子をしている。
健闘を称え合う両者は程なくして別れると紀華が静かに去ったのに対して、彩は連覇を目指して意気揚々と花道から帰っていった。
いきなり準決勝となる1試合目は前回女王の朝日奈彩と第2回大会の女王の藤原紀華のカードだ。
連覇を目指す彩に対して、ベテランの紀華は最大2試合のトーナメントという事で参戦してきた。
『赤コーナー 171cm 80-58-83 朝日奈彩~』
彩は白のグローブに白のパンツを履いて出てきた。
『青コーナー 171cm 88-60-89 藤原紀華~』
紀華は黒のグローブに黒のパンツで登場してきた。
両コーナーから睨み合う両者。
紀華は久しぶりのトーナメント参戦で優勝しようと意気込んでいるが、彩は紀華を既に過去の人と見なしている。
紀華にも彩の態度から伝わったのか一層気合いが入っている。
『カーン』
ゴングが鳴るとファイティングポーズをとって構える紀華と彩。
紀華がリング中央に陣取っているのに対して、彩はステップを踏んで回りを動きながら攻撃の機会を伺っている。
彩は紀華の顔面にパンチを打っていくが、紀華はガードして防いでいる。
攻撃を防がれた彩だが、紀華がスピードについていけてないと判断して更にミドルキックを打っていった。
バシッ、
ミドルキックはヒットするが、紀華は小娘の攻撃など効いてないとばかりに動かない。
ヒットしたにもかかわらず、紀華が顔一つ歪めないので、彩は逆に驚いている。
紀華は戸惑っている彩のボディにパンチを打っていった。
バシィ、
彩:うぅ、
体育会系で知られる彩だが、紀華のパンチでボディを抉られて声を漏らしている。
紀華:体育会系らしいけど、鍛え方が甘いわね。
紀華はそう言うと距離を詰めて彩のボディに膝蹴りを打とうとするが、彩はスピードを活かして避けるとカウンターのパンチを紀華の顔面に打っていった。
バキッ、
紀華:あうっ、
鍛えられない顔を殴られて呻き声をあげる紀華。
彩は一気に攻めずに一旦距離をとって休んでいる。
紀華は学生時代、陸上で磨いた彩のスピードについていけず、戸惑っている。
徐々に距離が詰まる両者。
彩はミドルキックを打っていくが、紀華はガードして守るとカウンターのパンチを彩のボディに打っていった。
バシ、
腹筋を入れて耐える彩だが、ボディは赤くなっている。
紀華は彩のスピードに対応するために守ってカウンターから攻めようと考えている。
『カーン』
両者が思案を巡らせる中、1ラウンド終了のゴングが鳴った。
それぞれのコーナーに戻る両者。手数こそ彩が上回ったものの紀華も解決策を見つけつつあり互角の展開だ。
『カーン』
インターバルが終わると両者はファイティングポーズをとって戻ってきた。
カウンター狙いの紀華に対して、彩はあくまで自ら仕掛けようとしている。
すると彩は機を見て紀華にハイキックを打っていくが、紀華はガードして防ぐとカウンターのパンチを彩の顔面に打っていった。
バキッ、
鈍い音が鳴ると彩は鼻血を吹き出している。
彩は完全に紀華の“カウンターの網”にかかってしまっている。
紀華は続けて彩の顔面を狙ってパンチを打っていくが、彩はガードして防いでいる。
ステップバックして離れる彩。
紀華はカウンターで1発はヒットするが、スピードについていけず次の手が打てない。
彩は素早く距離を詰めると紀華の顔面にパンチを打っていった。
バキッ、
紀華:うぅ、
急に距離を詰めてきた彩に紀華は対応出来ずに顔面にヒットすると表情を歪めている。
彩は続けてガードが緩んだ紀華にハイキックを打っていった。
バキィ、
側頭部を蹴られてふらつく紀華。
彩はチャンスと見て紀華の顔面にパンチを連打してラッシュをかけていくと紀華はガードして守るが、コーナーに押し込まれている。
バシ、バシ、バシ、
目を虚ろにさせてダウン寸前まで追い込まれる紀華だが、何とか抱き着いてクリンチで逃れた。
紀華:ハア、ハア、ハア、
頬を紅潮させて呼吸が荒くなる紀華。
彩:オバサン、全然私のスピードについてこれてないわね。
紀華を挑発する彩。
『カーン』
ダウン寸前の紀華だったが、ここで2ラウンド終了のゴングが鳴った。
余裕の表情で引き揚げる彩。
一方の紀華はゴングに救われる形となったが、彩の挑発に逆襲を誓っている。
『カーン』
インターバルで汗は拭いてもらったはずの紀華だが、年齢のせいか回復はせずにすぐに汗をびっしょりと吹き出している。
しかし、紀華は重量戦車の様にガードを固めて前に出ると彩に圧力をかけていく。
いつの間にか圧力に押されてロープを背にする彩。
紀華は彩の顔面にパンチを打っていく。
バシ、
ガードして防ぐ彩だが、ガードの上からでも威力のある紀華のパンチに押し込まれている。
紀華はガードが空いたところを狙ってもう1発パンチを彩の顔面に打っていった。
バキィ、
彩:ああぁぁん、
紀華のパンチが彩の顔面にヒットすると彩は悲痛な声をあげている。
彩は鼻血を酷くさせている。
ロープ際から逃れたい彩だが、紀華は続けて膝蹴りをボディに打っていった。
ドス、
彩:おええぇぇ~~、
マウスピースを吐き出して膝を着く彩。
観客は地下リングの女帝・紀華の猛攻に盛り上がっている。
まさかのダウンを喫した彩はロープにしがみつきながらも立ち上がるとファイティングポーズをとった。
『ファイト』
50歳近い相手に負ける訳にはいかないと気合いを入れ直す彩。
紀華は少し疲れた様子を見せるが、最後のラウンドだからと意を決して前に出てきた。
バシ、バシ、
リング中央で正面から殴り合う彩と紀華。
ダウンを喫した彩の方がダメージは大きそうだが、紀華も蓄積した疲労でかなり辛そうだ。
彩はミドルキックを紀華のボディに打っていった。
バシッ、
強烈なミドルキックを喰らって動きが止まる紀華。
彩は更にパンチを紀華の顔面に打っていく。
バキッ、
耐える紀華だが、先程の猛攻でパワーを使い果たしてしまったのかスタミナ切れを起こしている。
彩は狙いを定めると紀華の側頭部にハイキックを打っていった。
バキィ、
堪らず倒れる紀華。
彩も疲労からか自陣のコーナーにもたれかかっている。
カウントが数えられるが、カウント7で紀華はふらつきながらも立ち上がるとファイティングポーズをとった。
『ファイト』
試合が再開されると向かい合う彩と紀華。
彩としてはダウンを奪い返して追いついた格好だが、体力的には厳しくなっている。
一方の紀華はもう50歳の体でスピードのある彩の攻撃に対応し続けて限界が来ている。
最後の力を振り絞って戦う彩と紀華。
彩は判定に備えて少しでも手数を稼ごうとパンチを紀華の顔面に打っていくが、紀華も分かっていてパンチを彩の顔面に打ち返していく。
バシ、バシ、バシ、バシ、
互いに消耗して威力は序盤より弱くなっているが、試合最終盤でのパンチの応酬に観客は歓声を上げている。
『カーン』
激しく殴り合う両者、歓声が沸き上がる場内だったが、3ラウンド終了のゴングが鳴った。
観客は残念がっているが、彩も紀華も限界の様で、別れてコーナーに戻ると疲労した様子を見せている。
しばらくするといよいよ判定が発表される事となった。
紀華と彩はリング中央に戻ってきた。
『お待たせ致しました。只今より判定を発表させて頂きます。』
『1人目、27ー27 ドロー』
1人目がいきなりドローで驚く場内。
『2人目、28ー27 赤、朝日奈彩』
2人目は彩。これで紀華が勝つには延長戦しかなくなった。
『3人目、28ー27 赤、朝日奈彩、よって勝者:朝日奈彩』
前回女王の彩の勝利に盛り上がる場内。
敗れた紀華だが、頼もしい同郷の後輩の登場を喜んでいて彩と熱く抱擁を交わした。
彩も偉大な紀華から勝利して誇らしげな様子をしている。
健闘を称え合う両者は程なくして別れると紀華が静かに去ったのに対して、彩は連覇を目指して意気揚々と花道から帰っていった。