Kー1ビューティーマックスの第12回大会が開催される。
トーナメントの第1試合は朝日奈彩VS波田野結衣。
既に地下リングでは実積がある彩に対して、セクシー女優の結衣はデビュー戦となるが、年齢では上なだけに意地を見せたいところ。
『赤コーナー 171cm 80-58-83 朝日奈彩~』
彩は赤のグローブに黒のパンツで登場してきた。
既に地下リングで実積がある彩は堂々としている。
『青コーナー 163cm 88-59-89 波田野結衣~』
結衣は青のグローブに白のパンツで出てきた。
セクシー女優という事でバストを出す事に抵抗は無く、デビュー戦ながらも臆する様子は無い。
『カーン』
ゴングが鳴るとファイティングポーズをとる彩と結衣。
彩は結衣を格下だと思っており、トーナメントで体力を消耗したくないからといきなり仕掛けてきた。
結衣の顔面にパンチを打つ彩。
バシ、
咄嗟にガードして守る結衣だが、彩のパンチに押されている。
彩は更に結衣の顔面にパンチを打っていくが、結衣はガードして防ぐと今度は読んでいた様で、カウンターのパンチを彩の顔面に打ち返していった。
バシィ、
彩:あうぅ、
押し込めると思っていた彩は思わぬ反撃面食らっている。
結衣は彩のガードが開くと右ストレートを彩の顔面に打ち込んでいった。
ボシュ、
結衣のパンチが彩の顔面にめり込むようにヒットすると彩は後退を余儀なくされている。
コーナーを背にする彩。
観客も彩が優勢だと見てただけに驚いている。
結衣は勢いに乗って膝蹴りを彩のボディに打っていった。
ドス、
彩:うっ、
彩は腹筋を入れて耐えようとするが、スレンダーボディに響くと苦悶の表情を浮かべている。
結衣は畳み掛けようとするが、彩は抱き着いてクリンチで何とか逃れた。
結衣の豊満なバストに顔を埋める彩。
結衣は彩の息遣いから余裕が無い事を感じ取っている。
『ファイト』
試合が再開されると結衣はミドルキックで彩のボディを狙っていくが、彩はガードして防ぐとミドルキックを打ち返していった。
バシッ、
結衣:あうっ、
キックボクシングを習っている彩の強烈なミドルキックを受けて動きが止まる結衣。
彩は一気に行きたいところだが、ダメージが気になって前に行けず、休んでいる。
時間が経過すると1ラウンド終了のゴングが鳴った。
『カーン』
意外にも激しい攻防となった1ラウンドとなった。
両者は自陣コーナーで体を休めるとリング中央へと戻った。
『カーン』
束の間のインターバルを終えると2ラウンドが始まった。
彩は1ラウンドの反省からかやや慎重に入っているのに対して、結衣は手応えを掴んだのか前に出てきた。
バシ、
彩の太ももにローキックを打って様子を見る結衣。
彩が嫌がる様子を見せると結衣はバストを揺らしながら前に出るとパンチを打っていくが、彩は避けるとカウンターの膝蹴りを結衣のボディに打ち返していった。
ボシュ、
結衣:あうぅぅ、
彩の膝蹴りを喰らって嗚咽を漏らして踞りかける結衣。
彩は結衣の顔面に左右のワンツーパンチを打っていった。
バシ、バシッ、
表情が歪む結衣。
彩はペースを掴むと一気に勝負を決めようとハイキックを打っていくが、結衣はガードして防いでいる。
何とか守った結衣だが、頬を紅潮させて険しい表情になっている。
彩は続けてパンチを結衣の顔面に打っていくと結衣はガードを固めて守るが、後退を余儀なくされている。
彩がパンチを連打すると結衣は押されてロープを背にしている。
グロッキー状態になる結衣。
彩は結衣のボディを再び膝蹴りで突き上げていった。
ボシュ、
結衣:うげぇぇ~~、
悶絶して膝から崩れ落ちる結衣。
ダウンを奪った彩は落ち着いた様子でコーナーに肘をかけて待っている。
ダウンを喫した結衣だが、落ちたマウスピースをグローブで掴むと何とか立ち上がってファイティングポーズをとった。
初の地下リングとなる結衣は相手が年下の彩という事で、戦えると思っていたが、予想に反して厳しい戦いを強いられている。
『ファイト』
試合が再開されると年下ながらも経験豊富な彩はすぐに距離を詰めてきた。
一呼吸置きたいと思っていた結衣には辛い状況になるが、彩は容赦なくハイキックを結衣の側頭部に打っていった。
バシ、
何とかガードが間に合って防いだ結衣だが、ガードの上からでも威力のあるハイキックに気圧されている。
よく見ていた彩はがら空きになった結衣のボディに膝蹴りを打っていった。
ドス、
結衣:ああぁぁ、
口をパクパクさせて動きが止まる結衣。
彩:オバサンにはもう辛いんじゃないの?
彩はそう言うと今度はハイキックを結衣の側頭部にクリーンヒットさせた。
バキィィ、
堪らず倒れ込む結衣。
『カーンカーンカーン』
2度目のダウンでゴングが鳴らされた。
『勝者:朝日奈彩』
序盤苦しみながらも勝利した彩は無事1回戦を突破して安堵している。
歓声に手を振って応える彩。
一方、結衣は力の差を見せられての敗戦に失意の中、担架に乗せられてリングを去った。