第6回アルティメットバトルトロフィー(吉岡美保VS左藤江梨子)
- 2018/05/12
- 13:45
クイーンベルトの延長戦となった第6回アルティメットバトルトロフィー。
前回のクイーンベルトのタイトルマッチを台無しにしたとの罰を敗者に課される事となり、選手入場に先立って場内アナウンスで発表された。
『先日はクイーンベルトのタイトルマッチでの両選手の愚行、大変申し訳ございませんでした。その為、罰則として敗者には試合終了後にMONSTARと戦わせます。』
久々の登場となるMONSTAR。試合終了後の疲弊した状態でMONSTARと戦うとなれば、絶望的な状況となる。
対戦する吉岡美保と左藤江梨子は決着を着けるべく鉄格子の檻の中に入った。
『赤コーナー 169cm 85-59-87 吉岡美保~』
『青コーナー 173cm 90-56-91 左藤江梨子~』
共に30代後半とは思えない抜群のプロポーションを見せる美保と江梨子。スレンダー美女とは異なるグラマラスな美保と江梨子のボディに観客は魅了されている。
同年代で対抗意識が強いのか鋭い目付きで睨み合っている。
『カーン』
両者にとっては待ちわびたゴングが鳴ると同時に飛び出すと殴り合っていく。
バシィ、バキィ、バシィ、
いきなりの殴り合いにこれぞアルティメットバトルと歓声をあげる観客。
髪の毛を掴み合いながらの真正面からの殴り合いにここで早くも勝負が決まってしまうのではないかと固唾を飲んで見守る観客。
バシッ、バシィ、バキィ、
顔を腫らしながら殴り合う両者は縺れ合う様にしながら倒れた。
グランドで主導権を奪い合う江梨子と美保。
すると江梨子が長い脚を巻きつけて美保を制すると上に乗っていくが、美保も江梨子の両手を掴んで自由を奪っている。
グラマラス美女が体を揉み合わせて観客は興奮しているが、試合は膠着状態に陥っている。
しばらくすると江梨子は美保から両手を振り払うと手をフリーにさせたので、美保の顔面をハンマーパンチで殴っていく。
バシ、ドス、バキィ、
必死にガードを固める美保だが、江梨子に殴られて険しい表情になっている。
江梨子:このまま顔を潰してやるわ。
美保:そんなに簡単にいくと思ってるの。
美保はそう言うと強引に江梨子の手を掴んで、パンチを防いでいる。
江梨子:離しなさいよ。
美保の手を振り払おうとする江梨子だが、美保は離さない。すると美保は逆に下からバランスを崩して脱け出した。
素早く立ち上がる江梨子と美保。
江梨子はチャンスを逃して悔しがっている。
美保はやり返そうと美保に組み付いていくと相撲の様にがっぷり四つで組み合う両者。
美保は重心低く江梨子と組み合うと押し倒していった。
今度は江梨子からサイドポジションを奪う美保。
美保:体を動けなくさせてやるわ。
美保は江梨子のボディに膝蹴りを叩き込んでいく。
ドス、ボシュ、
江梨子:うげぇぇ、
悶絶する江梨子。
美保は江梨子を弱らせるとマウントポジションを奪って喉元にギロチンチョークを落としていく。
江梨子:んああぁ、
苦しそうな表情を浮かべる江梨子は汗をびっしょりとかいている。
美保:もうダメなんじゃない?すぐに終わらせてやるわ。
美保はそう言うと江梨子の顔面にパンチを打っていく。
バキ、バシィ、バキィ、
江梨子は顔面に振り落とされるパンチを防ぎきれずに鼻血を吹き出している。
江梨子は下から美保のボディにパンチを入れるが、顔面を固定された状態で上から殴られては歯が立たない。
辛そうな表情になる江梨子。
美保はパンチを打ち続けていくが、江梨子は美保のパンチの起動を見切ったのか寸前のところで避けると美保は拳を鉄板に叩きつけた。
ガン、
美保:ああっ、
痛がる美保。江梨子はその間に何とか逃れた。
四つん這いになって中々起き上がれない江梨子だが、美保も拳を抑えてすぐには攻撃にいけない。
少し間が空くが、美保が先に動いて江梨子を捕まえるとブレーンバスターの体勢に入った。
投げようとする美保だが、江梨子は踏ん張ると逆にブレーンバスターで投げ返していった。
バーン、
美保:ああぁぁぁ~~~~、
鉄板に背中から叩きつけられて悲鳴をあげる美保。
江梨子は美保の頭をサッカーボールキックで蹴っていく。
バキィ、
強烈な打撃音が鳴り響くと美保は頭を抱えて意識を飛ばしかけている。
江梨子は美保の髪の毛を掴んで起き上がらせると背中を鉄格子に押し付けて膝蹴りを打ち込んでいった。
ボシュ、
美保:ふぐぅぅ、
江梨子は立っているのがやっとの美保の顔面にパンチを打っていく。
バキィ、
顔面を殴られて額を割って流血する美保。
しかし、流血で美保の闘争心に火が着いたのか江梨子の顔面を殴り返していく。
バキィ、バキィ、バシィ、バキィ、
激しく殴り合う江梨子と美保。
クイーンベルトの再現に盛り上がる場内。
前回は反則となったためストップをかけられたが、今回はアルティメットバトルという事で、いよいよ決着を着ける時がきた。
ヒートアップして互いに髪の毛を掴んで、一心不乱に殴り合う江梨子と美保。
バシィ、バキィ、バシィ、バシッ、
顔を血の海にさせていく両者。
バキィィ、
美保:んん~~、
江梨子のパンチが美保の顔面にめり込む様にヒットすると美保はふらついている。
江梨子は美保を殴り倒そうともう一発殴ろうとするが、美保は殴られる前に江梨子の顔面にパンチを打っていった。。
バシッ、
美保のパンチを喰らって踞りかける江梨子。
続けて美保は江梨子のボディに膝蹴りを打ち込んでいく。
ボシュ、
江梨子:あうぅぅ~~、
苦悶の表情を浮かべて呻き声をあげている。
しかし、美保もダメージが大きく次の手が打てない。
抱き合う様にして互いに無言で沈黙の時間が流れる。
美保:ハア、ハア、ハア、、、ねえ、私達がアルティメットバトルで戦えるなんてそんなに無いわよ。殴り合いで勝負を決めない?
江梨子:ハア、ハア、ハア、面白いわね、乗ったわ。
既に体は消耗して限界に近づきつつある両者。
美保の提案に江梨子が乗ると両者は鉄格子際から檻の中央に戦いの舞台を移した。
(カーン)
2人の間でゴングがなると勢いよく飛び出して殴り合う美保と江梨子。
2頭の女豹が体に鞭を打って最後の戦いに挑んでいくと観客は立ち上がって歓声をあげている。
バシッ、バシィ、バキィ、バシィ、
顔面を殴り合ってぶつかる両者。
江梨子と美保は自分が倒れる前に相手を倒そうとパンチを打っている。
バキィ、バシィ、バシッ、
両者の顔はどこから流血しているか分からない程、流血して顔を血の海にさせている。
バキィ、
江梨子:あうぅぅ、
美保のパンチを顔面に受けて江梨子は呻き声をあげているが、怯まずに美保の顔面にパンチを打ち返していく。
バキィ、
美保:んんっ、
江梨子のパンチで動きが止まる美保。
江梨子は続けてもう一発美保の顔面にパンチを打っていった。
バキィ、
踏ん張りきれずに大の字に倒れる美保。
江梨子は馬乗りになると美保の顔面にハンマーパンチを振り落としていく。
バキィ、バキィ、バキィ、
白眼を剥いて失神する美保。
『カーンカーンカーン』
壮絶な殴り合いの末、倒れた美保は失神しながらも清々しい表情を浮かべている。
一方の死闘を制した江梨子も何か感じるものがあるのか神妙な顔つきをしている。
『勝者:左藤江梨子』
派手なガッツポーズや美保を踏みつけが見れるかと思いきや勝者のコールにも控え目に応じる江梨子。
それでも観客はド迫力の殴り合いを見れて歓声を上げて盛り上がっている。
主催者は罰ゲームの用意を進めるが、美保が想像以上のダメージを負ったため協議している。
『敗者・吉岡美保のMONSTARによる鉄拳制裁の罰ゲームですが、吉岡美保のダメージが大きいため、顔面攻撃は無し、時間も10分間とします。』
場内アナウンスにより罰ゲームが縮小される事が発表されたが、観客からは不満の声はあまり聞こえてこない。
江梨子:罰ゲームは中止しなさいよ!
突如、美保を庇う江梨子。
主催者:黙れ、罰ゲームを縮小してやったんだ、感謝しろ。それに元はお前らが蒔いた種だろ、お前らで始末しろ!
凄む主催者。
江梨子は美保との殴り合いで、絆が出来たのか主催者を睨み付けている。
すると意識を取り戻した美保が立ち上がった。
美保:江梨子、私が簡単にやられると思ってるの?気に入らないわね。
江梨子:美保、あんたの今の体じゃ無理よ。どうしてもって言うなら私がやるわ。
美保:試合に負けて、罰ゲームまで逃げたら私はどうなるのよ。あんたは下がってなさい、私が戦うわ。
そう言って前に出る美保。
主催者:麗しい庇い合いはもうよいかな
美保:女を見せものにしやがって。
主催者が指を鳴らすと身長2m越えで体重150kgの大男・MONSTARが出てきた。
檻に入ると圧倒的な体格に場内からは不安気な空気が漂う。
『カーン』
ゴングが鳴ると力比べを誘うMONSTAR。
美保としてはパワー勝負は分が悪いものの打撃よりは良いと乗ると両者は力比べで押し合っていく。
しかし、力の差は歴然でMONSTARはあっという間に美保を鉄格子まで押し込んでいった。
ガーン、
美保:んん、
背中を鉄格子に押しつけられる美保。
するとMONSTARは美保の首を鷲掴みにして持ち上げていく。
美保:うがぁぁ~~~~、
MONSTAR:口ほどにも無いな。たっぷりとお仕置きをしてやる。
ボシュュ、ボシュュ、ボシュュ、
美保:あぁ、あぁ、あぁぁ~~、
為す術もなくボディを殴られる美保。
強気な発言をしていた美保だが、流石に大男のMONSTAR相手では歯が立たず、サンドバックにさせられている。
体を震わせてグロッキーな状態になる美保。
江梨子:やめなさい、私が相手よ!
江梨子がそう言うと、MONSTARは美保を解放して江梨子の方に向かった。
MONSTAR:なんだ?生意気な女だな。ボスの命令には無いが、生意気だから始末してやる。
MONSTARは江梨子に殴りかかるが、江梨子はガードして殴り返していく。
しかし、MONSTARは江梨子のパンチを受けてもビクともしない。
MONSTARはパンチを連打していくと江梨子も必死にガードしながらカウンターのパンチを返して応戦するが、圧力に圧されていつの間にか鉄格子を背にしている。
逃げ場がなくなりMONSTARのパンチが江梨子の顔面を捉え始めると江梨子は苦しい表情になっている。
バキィ、バキィ、
顔を腫らすも女の意地を見せようと江梨子は殴り返していく。
劣勢ながらも必死に殴り合う江梨子に観客は声援を送っている。
『カーンカーンカーン』
鉄格子際で崩れ落ちそうになる江梨子だが、ここでタイムアップのゴングが鳴った。
MONSTAR:チッ、命拾いしたな。
MONSTARは仕留めきれなかったものの役割を果たしたと悠々と檻から出ていった。
一方、死力を振り絞って戦って女の意地を見せた江梨子と美保は力尽きて担架で運び出されるが、観客からは拍手が送られている。
前回のクイーンベルトのタイトルマッチを台無しにしたとの罰を敗者に課される事となり、選手入場に先立って場内アナウンスで発表された。
『先日はクイーンベルトのタイトルマッチでの両選手の愚行、大変申し訳ございませんでした。その為、罰則として敗者には試合終了後にMONSTARと戦わせます。』
久々の登場となるMONSTAR。試合終了後の疲弊した状態でMONSTARと戦うとなれば、絶望的な状況となる。
対戦する吉岡美保と左藤江梨子は決着を着けるべく鉄格子の檻の中に入った。
『赤コーナー 169cm 85-59-87 吉岡美保~』
『青コーナー 173cm 90-56-91 左藤江梨子~』
共に30代後半とは思えない抜群のプロポーションを見せる美保と江梨子。スレンダー美女とは異なるグラマラスな美保と江梨子のボディに観客は魅了されている。
同年代で対抗意識が強いのか鋭い目付きで睨み合っている。
『カーン』
両者にとっては待ちわびたゴングが鳴ると同時に飛び出すと殴り合っていく。
バシィ、バキィ、バシィ、
いきなりの殴り合いにこれぞアルティメットバトルと歓声をあげる観客。
髪の毛を掴み合いながらの真正面からの殴り合いにここで早くも勝負が決まってしまうのではないかと固唾を飲んで見守る観客。
バシッ、バシィ、バキィ、
顔を腫らしながら殴り合う両者は縺れ合う様にしながら倒れた。
グランドで主導権を奪い合う江梨子と美保。
すると江梨子が長い脚を巻きつけて美保を制すると上に乗っていくが、美保も江梨子の両手を掴んで自由を奪っている。
グラマラス美女が体を揉み合わせて観客は興奮しているが、試合は膠着状態に陥っている。
しばらくすると江梨子は美保から両手を振り払うと手をフリーにさせたので、美保の顔面をハンマーパンチで殴っていく。
バシ、ドス、バキィ、
必死にガードを固める美保だが、江梨子に殴られて険しい表情になっている。
江梨子:このまま顔を潰してやるわ。
美保:そんなに簡単にいくと思ってるの。
美保はそう言うと強引に江梨子の手を掴んで、パンチを防いでいる。
江梨子:離しなさいよ。
美保の手を振り払おうとする江梨子だが、美保は離さない。すると美保は逆に下からバランスを崩して脱け出した。
素早く立ち上がる江梨子と美保。
江梨子はチャンスを逃して悔しがっている。
美保はやり返そうと美保に組み付いていくと相撲の様にがっぷり四つで組み合う両者。
美保は重心低く江梨子と組み合うと押し倒していった。
今度は江梨子からサイドポジションを奪う美保。
美保:体を動けなくさせてやるわ。
美保は江梨子のボディに膝蹴りを叩き込んでいく。
ドス、ボシュ、
江梨子:うげぇぇ、
悶絶する江梨子。
美保は江梨子を弱らせるとマウントポジションを奪って喉元にギロチンチョークを落としていく。
江梨子:んああぁ、
苦しそうな表情を浮かべる江梨子は汗をびっしょりとかいている。
美保:もうダメなんじゃない?すぐに終わらせてやるわ。
美保はそう言うと江梨子の顔面にパンチを打っていく。
バキ、バシィ、バキィ、
江梨子は顔面に振り落とされるパンチを防ぎきれずに鼻血を吹き出している。
江梨子は下から美保のボディにパンチを入れるが、顔面を固定された状態で上から殴られては歯が立たない。
辛そうな表情になる江梨子。
美保はパンチを打ち続けていくが、江梨子は美保のパンチの起動を見切ったのか寸前のところで避けると美保は拳を鉄板に叩きつけた。
ガン、
美保:ああっ、
痛がる美保。江梨子はその間に何とか逃れた。
四つん這いになって中々起き上がれない江梨子だが、美保も拳を抑えてすぐには攻撃にいけない。
少し間が空くが、美保が先に動いて江梨子を捕まえるとブレーンバスターの体勢に入った。
投げようとする美保だが、江梨子は踏ん張ると逆にブレーンバスターで投げ返していった。
バーン、
美保:ああぁぁぁ~~~~、
鉄板に背中から叩きつけられて悲鳴をあげる美保。
江梨子は美保の頭をサッカーボールキックで蹴っていく。
バキィ、
強烈な打撃音が鳴り響くと美保は頭を抱えて意識を飛ばしかけている。
江梨子は美保の髪の毛を掴んで起き上がらせると背中を鉄格子に押し付けて膝蹴りを打ち込んでいった。
ボシュ、
美保:ふぐぅぅ、
江梨子は立っているのがやっとの美保の顔面にパンチを打っていく。
バキィ、
顔面を殴られて額を割って流血する美保。
しかし、流血で美保の闘争心に火が着いたのか江梨子の顔面を殴り返していく。
バキィ、バキィ、バシィ、バキィ、
激しく殴り合う江梨子と美保。
クイーンベルトの再現に盛り上がる場内。
前回は反則となったためストップをかけられたが、今回はアルティメットバトルという事で、いよいよ決着を着ける時がきた。
ヒートアップして互いに髪の毛を掴んで、一心不乱に殴り合う江梨子と美保。
バシィ、バキィ、バシィ、バシッ、
顔を血の海にさせていく両者。
バキィィ、
美保:んん~~、
江梨子のパンチが美保の顔面にめり込む様にヒットすると美保はふらついている。
江梨子は美保を殴り倒そうともう一発殴ろうとするが、美保は殴られる前に江梨子の顔面にパンチを打っていった。。
バシッ、
美保のパンチを喰らって踞りかける江梨子。
続けて美保は江梨子のボディに膝蹴りを打ち込んでいく。
ボシュ、
江梨子:あうぅぅ~~、
苦悶の表情を浮かべて呻き声をあげている。
しかし、美保もダメージが大きく次の手が打てない。
抱き合う様にして互いに無言で沈黙の時間が流れる。
美保:ハア、ハア、ハア、、、ねえ、私達がアルティメットバトルで戦えるなんてそんなに無いわよ。殴り合いで勝負を決めない?
江梨子:ハア、ハア、ハア、面白いわね、乗ったわ。
既に体は消耗して限界に近づきつつある両者。
美保の提案に江梨子が乗ると両者は鉄格子際から檻の中央に戦いの舞台を移した。
(カーン)
2人の間でゴングがなると勢いよく飛び出して殴り合う美保と江梨子。
2頭の女豹が体に鞭を打って最後の戦いに挑んでいくと観客は立ち上がって歓声をあげている。
バシッ、バシィ、バキィ、バシィ、
顔面を殴り合ってぶつかる両者。
江梨子と美保は自分が倒れる前に相手を倒そうとパンチを打っている。
バキィ、バシィ、バシッ、
両者の顔はどこから流血しているか分からない程、流血して顔を血の海にさせている。
バキィ、
江梨子:あうぅぅ、
美保のパンチを顔面に受けて江梨子は呻き声をあげているが、怯まずに美保の顔面にパンチを打ち返していく。
バキィ、
美保:んんっ、
江梨子のパンチで動きが止まる美保。
江梨子は続けてもう一発美保の顔面にパンチを打っていった。
バキィ、
踏ん張りきれずに大の字に倒れる美保。
江梨子は馬乗りになると美保の顔面にハンマーパンチを振り落としていく。
バキィ、バキィ、バキィ、
白眼を剥いて失神する美保。
『カーンカーンカーン』
壮絶な殴り合いの末、倒れた美保は失神しながらも清々しい表情を浮かべている。
一方の死闘を制した江梨子も何か感じるものがあるのか神妙な顔つきをしている。
『勝者:左藤江梨子』
派手なガッツポーズや美保を踏みつけが見れるかと思いきや勝者のコールにも控え目に応じる江梨子。
それでも観客はド迫力の殴り合いを見れて歓声を上げて盛り上がっている。
主催者は罰ゲームの用意を進めるが、美保が想像以上のダメージを負ったため協議している。
『敗者・吉岡美保のMONSTARによる鉄拳制裁の罰ゲームですが、吉岡美保のダメージが大きいため、顔面攻撃は無し、時間も10分間とします。』
場内アナウンスにより罰ゲームが縮小される事が発表されたが、観客からは不満の声はあまり聞こえてこない。
江梨子:罰ゲームは中止しなさいよ!
突如、美保を庇う江梨子。
主催者:黙れ、罰ゲームを縮小してやったんだ、感謝しろ。それに元はお前らが蒔いた種だろ、お前らで始末しろ!
凄む主催者。
江梨子は美保との殴り合いで、絆が出来たのか主催者を睨み付けている。
すると意識を取り戻した美保が立ち上がった。
美保:江梨子、私が簡単にやられると思ってるの?気に入らないわね。
江梨子:美保、あんたの今の体じゃ無理よ。どうしてもって言うなら私がやるわ。
美保:試合に負けて、罰ゲームまで逃げたら私はどうなるのよ。あんたは下がってなさい、私が戦うわ。
そう言って前に出る美保。
主催者:麗しい庇い合いはもうよいかな
美保:女を見せものにしやがって。
主催者が指を鳴らすと身長2m越えで体重150kgの大男・MONSTARが出てきた。
檻に入ると圧倒的な体格に場内からは不安気な空気が漂う。
『カーン』
ゴングが鳴ると力比べを誘うMONSTAR。
美保としてはパワー勝負は分が悪いものの打撃よりは良いと乗ると両者は力比べで押し合っていく。
しかし、力の差は歴然でMONSTARはあっという間に美保を鉄格子まで押し込んでいった。
ガーン、
美保:んん、
背中を鉄格子に押しつけられる美保。
するとMONSTARは美保の首を鷲掴みにして持ち上げていく。
美保:うがぁぁ~~~~、
MONSTAR:口ほどにも無いな。たっぷりとお仕置きをしてやる。
ボシュュ、ボシュュ、ボシュュ、
美保:あぁ、あぁ、あぁぁ~~、
為す術もなくボディを殴られる美保。
強気な発言をしていた美保だが、流石に大男のMONSTAR相手では歯が立たず、サンドバックにさせられている。
体を震わせてグロッキーな状態になる美保。
江梨子:やめなさい、私が相手よ!
江梨子がそう言うと、MONSTARは美保を解放して江梨子の方に向かった。
MONSTAR:なんだ?生意気な女だな。ボスの命令には無いが、生意気だから始末してやる。
MONSTARは江梨子に殴りかかるが、江梨子はガードして殴り返していく。
しかし、MONSTARは江梨子のパンチを受けてもビクともしない。
MONSTARはパンチを連打していくと江梨子も必死にガードしながらカウンターのパンチを返して応戦するが、圧力に圧されていつの間にか鉄格子を背にしている。
逃げ場がなくなりMONSTARのパンチが江梨子の顔面を捉え始めると江梨子は苦しい表情になっている。
バキィ、バキィ、
顔を腫らすも女の意地を見せようと江梨子は殴り返していく。
劣勢ながらも必死に殴り合う江梨子に観客は声援を送っている。
『カーンカーンカーン』
鉄格子際で崩れ落ちそうになる江梨子だが、ここでタイムアップのゴングが鳴った。
MONSTAR:チッ、命拾いしたな。
MONSTARは仕留めきれなかったものの役割を果たしたと悠々と檻から出ていった。
一方、死力を振り絞って戦って女の意地を見せた江梨子と美保は力尽きて担架で運び出されるが、観客からは拍手が送られている。