K-1ベルト その17(朝日奈彩VS田中麗菜)
- 2018/03/03
- 17:25
朝日奈彩がKー1ベルトの3度目の防衛戦に挑む。
挑戦者はベテランの田中麗菜で、体格では彩が上回る。
37歳の麗菜に対して、彩は24歳と体力面でも優位に立ちそうだが、麗菜がどう戦うのかにも注目が集まっている。
『赤コーナー 171cm 80-58-83 朝日奈彩~』
先に登場してきたのは女王の朝日奈彩で、黒のパンツに黒のグローブを装着している。防衛回数を重ねて自信を深める彩は今日も小柄な麗菜に負ける訳がないと意気揚々と花道を歩いてきた。
『青コーナー 158cm 78-56-82 田中麗菜~』
麗菜は白のグローブに白のパンツを履いて出てきた。
女王・朝日奈彩が相手だが、自分にはキャリアがあると小娘を一蹴してやろうと考えている。
緊張感に包まれる場内。
『カーン』
ゴングが鳴ると両者は飛び出してきた。
小柄な麗菜を一気に倒そうとする彩に対して、若い彩に対抗心を燃やす麗菜。
バシィ、バシッ、バキィ、
序盤から激しいパンチの応酬になっていく。
バシィ、
麗菜:あうっ、
麗菜は彩のパンチを頬に受けると早くも口唇を切っている。
やはり真正面から打ち合いでは小柄な麗菜には分が悪い様で、麗菜は徐々にフットワークを利かして距離を取り始めた。
しかし、彩は勝負が長引くとテクニックのある麗菜が何かを仕掛けてくるかもしれないと前に出ている。
バシッ、
後退する麗菜にミドルキックを浴びせる彩。
麗菜はキックボクシング仕込みのミドルキックを喰らって表情を歪めている。
彩は麗菜をコーナーに追い込もうとするが、麗菜はそれを察知してかフットワークを利かして大きく距離をとった。
彩は追いきれずに麗菜を逃がしてしまった。
一旦、リセットされたが、彩は再び距離を詰めると麗菜の顔面にパンチを打っていくか、麗菜はガードして防ぐとカウンターのパンチを逆に彩の顔面にヒットさせていった。
バキィ、
彩:んん、
麗菜の強打に思わず呻き声を上げる彩。
既に口唇を切っている麗菜だが、落ち着いてパンチを返している。
麗菜は攻める事も出来たが、一旦引いて体勢を立て直している。
『カーン』
あっという間に1ラウンドが終了した。
切れた口唇を気にしながらコーナーに戻る麗菜。
彩もコーナーに戻って汗を拭っている。
両者、まだそれほど息は切れてなく、リング中央に戻ってきた。
『カーン』
2ラウンドが始まった。
ファイティングポーズをとって向かい合う麗菜と彩。
麗菜はジャブを打ちながら攻撃の機会を探るが、彩も自慢の美脚からローキックで麗菜の脚を削っていく。
自分の間合いに持ち込みたい両者。
先にリズムを掴んだのは彩の様で、再びミドルキックを麗菜のボディに浴びせていった。
バシッ、
一瞬動きが止まる麗菜。
彩はこの隙にハイキックで麗菜の側頭部を狙っていくが、麗菜はガードするとカウンターのパンチを彩の顔面にヒットさせていった。
バキ、
彩:あうっ、
又しても麗菜のカウンターを喰らう彩。
麗菜は続けてミドルキックを打っていった。
バシッ、
麗菜の鋭いミドルキックに踞りかける彩。
女王の彩が攻められる姿に場内からは驚きの声が上がっている。
彩は一旦距離をとって体勢を立て直そうとするが、麗菜はそれを許さずに追いかけると顔面にパンチを打っていった。
バキ、
クリーンヒットは免れたものの、掠める様にヒットすると彩はコーナーに追い詰められて逃げ場が無くなっていく。
麗菜はコーナーを背にしている彩の顔面にパンチを打ってラッシュをかけていく。
バシィ、バキ、バシッ、
麗菜のパンチの雨に必死にガードを固めて守る彩だが、反撃する術が無く、防戦一方になっている。
彩はクリンチをして何とか逃れたが、何発もパンチを喰らって鼻血を吹き出している。
『ファイト』
試合が再開されると麗菜はここで勝負を賭けようと前に出ていくが、彩は長い脚を活かして前蹴りで距離をとると、このラウンドは終わらせて、次のラウンドで勝負しようと考えている。
距離を詰めたい麗菜だが、彩のディフェンスを崩す事が出来ずに時間が流れてしまった。
『カーン』
ゴングが鳴って2ラウンドが終了した。
ダウンは奪えなかったものの、充実の表情でコーナーへと戻る麗菜。
一方の彩はセコンドに入っている事務所の後輩に汗を拭いてもらいながらも険しい表情になっている。
彩としては女王の意地を見せるべく、3ラウンドを見据えている。
『カーン』
いよいよ最終ラウンドが始まった。
一気に仕掛けたい麗菜に対して、彩もダメージを負っているが、ポイントで劣勢に立たされている事は明らかなので、体に鞭を打って前に出てきた。
バシ、バキィ、バシッ、
パンチが飛び交うと激しい展開に歓声が上がる場内。
長身の彩は上から振り落とす様にパンチを放つと麗菜の顔面を捉えた。
バキィ、
麗菜:んんっ、
表情を歪める麗菜。
彩は続けてもう一発パンチを打っていくが、麗菜はガードして防いでいる。
彩としては一発目は決まるものの二の矢は阻まれて歯痒い展開が続いている。
逆に麗菜としては若い彩の攻撃は読みやすいのか上手く対応している。
麗菜はこのまま試合が終わっても判定で勝てる可能性が高いため、無理には前に出ない。
彩は攻めるしか無いと前に出るが、麗菜のディフェンスを崩す事が出来ない。
焦った彩は苦し紛れにハイキックを打っていくが、麗菜は難なく避けるとカウンターのパンチで彩のボディを突き上げていった。
ボシュュ~、
彩:うげぇぇ、
ボディを殴られて悶絶する彩。
麗菜はチャンスと見て距離を詰めると、彩の顔面にワンツーパンチを打っていった。
バシ、バキィ、
顔を2発殴られて目を虚ろにさせる彩。
麗菜は動きが無くなってきた彩の顔面にパンチを連打していく。
バシ、バシ、
彩は反撃しようとするが、体が言うことを聞かず、前に出れない。
頬を紅潮させる彩。
バキィ、
麗菜の左ストレートが彩の顔面にクリーンヒットすると彩は膝から崩れ落ちた。
四つん這いになる彩。
この最終盤でダウンを奪った麗菜は思わずガッツポーズをしている。
彩は決定的なダウンを喫しただけにリングにグローブを叩きつけて悔しがっている。
立ち上がる彩だが、表情は曇っている。
『ファイト』
ファイティングポーズをとる麗菜と彩。
しかし、後は試合を終わらせるだけの麗菜に対して、彩もダメージを負っていて攻めれない。
時間が流れると麗菜の思惑通りゴングが鳴った。
『カーン』
結果は両者共に分かっている様で、対照的な表情をしている。
茫然とする彩。
一方の麗菜は笑顔でセコンドと握手を交わして喜びを分かち合っている。
『お待たせ致しました、判定を発表させて頂きます。』
静かになる場内。
『1人目、30-27 青、田中麗菜』
『2人目、30-28 青、田中麗菜』
『3人目、30-27 青、田中麗菜、勝者:田中麗菜、よって第8代Kー1ベルト女王は田中麗菜!』
見事、第8代Kー1ベルト女王に輝いた麗菜はベルトを腰に巻くと讃える歓声に手を振って応えている。
一方、3度目の防衛に失敗した彩は悔しそうな表情を浮かべながら足早にリングを去った。
新女王となった麗菜はタイトル獲得に誇らしげな様子で、控室に戻っている。
挑戦者はベテランの田中麗菜で、体格では彩が上回る。
37歳の麗菜に対して、彩は24歳と体力面でも優位に立ちそうだが、麗菜がどう戦うのかにも注目が集まっている。
『赤コーナー 171cm 80-58-83 朝日奈彩~』
先に登場してきたのは女王の朝日奈彩で、黒のパンツに黒のグローブを装着している。防衛回数を重ねて自信を深める彩は今日も小柄な麗菜に負ける訳がないと意気揚々と花道を歩いてきた。
『青コーナー 158cm 78-56-82 田中麗菜~』
麗菜は白のグローブに白のパンツを履いて出てきた。
女王・朝日奈彩が相手だが、自分にはキャリアがあると小娘を一蹴してやろうと考えている。
緊張感に包まれる場内。
『カーン』
ゴングが鳴ると両者は飛び出してきた。
小柄な麗菜を一気に倒そうとする彩に対して、若い彩に対抗心を燃やす麗菜。
バシィ、バシッ、バキィ、
序盤から激しいパンチの応酬になっていく。
バシィ、
麗菜:あうっ、
麗菜は彩のパンチを頬に受けると早くも口唇を切っている。
やはり真正面から打ち合いでは小柄な麗菜には分が悪い様で、麗菜は徐々にフットワークを利かして距離を取り始めた。
しかし、彩は勝負が長引くとテクニックのある麗菜が何かを仕掛けてくるかもしれないと前に出ている。
バシッ、
後退する麗菜にミドルキックを浴びせる彩。
麗菜はキックボクシング仕込みのミドルキックを喰らって表情を歪めている。
彩は麗菜をコーナーに追い込もうとするが、麗菜はそれを察知してかフットワークを利かして大きく距離をとった。
彩は追いきれずに麗菜を逃がしてしまった。
一旦、リセットされたが、彩は再び距離を詰めると麗菜の顔面にパンチを打っていくか、麗菜はガードして防ぐとカウンターのパンチを逆に彩の顔面にヒットさせていった。
バキィ、
彩:んん、
麗菜の強打に思わず呻き声を上げる彩。
既に口唇を切っている麗菜だが、落ち着いてパンチを返している。
麗菜は攻める事も出来たが、一旦引いて体勢を立て直している。
『カーン』
あっという間に1ラウンドが終了した。
切れた口唇を気にしながらコーナーに戻る麗菜。
彩もコーナーに戻って汗を拭っている。
両者、まだそれほど息は切れてなく、リング中央に戻ってきた。
『カーン』
2ラウンドが始まった。
ファイティングポーズをとって向かい合う麗菜と彩。
麗菜はジャブを打ちながら攻撃の機会を探るが、彩も自慢の美脚からローキックで麗菜の脚を削っていく。
自分の間合いに持ち込みたい両者。
先にリズムを掴んだのは彩の様で、再びミドルキックを麗菜のボディに浴びせていった。
バシッ、
一瞬動きが止まる麗菜。
彩はこの隙にハイキックで麗菜の側頭部を狙っていくが、麗菜はガードするとカウンターのパンチを彩の顔面にヒットさせていった。
バキ、
彩:あうっ、
又しても麗菜のカウンターを喰らう彩。
麗菜は続けてミドルキックを打っていった。
バシッ、
麗菜の鋭いミドルキックに踞りかける彩。
女王の彩が攻められる姿に場内からは驚きの声が上がっている。
彩は一旦距離をとって体勢を立て直そうとするが、麗菜はそれを許さずに追いかけると顔面にパンチを打っていった。
バキ、
クリーンヒットは免れたものの、掠める様にヒットすると彩はコーナーに追い詰められて逃げ場が無くなっていく。
麗菜はコーナーを背にしている彩の顔面にパンチを打ってラッシュをかけていく。
バシィ、バキ、バシッ、
麗菜のパンチの雨に必死にガードを固めて守る彩だが、反撃する術が無く、防戦一方になっている。
彩はクリンチをして何とか逃れたが、何発もパンチを喰らって鼻血を吹き出している。
『ファイト』
試合が再開されると麗菜はここで勝負を賭けようと前に出ていくが、彩は長い脚を活かして前蹴りで距離をとると、このラウンドは終わらせて、次のラウンドで勝負しようと考えている。
距離を詰めたい麗菜だが、彩のディフェンスを崩す事が出来ずに時間が流れてしまった。
『カーン』
ゴングが鳴って2ラウンドが終了した。
ダウンは奪えなかったものの、充実の表情でコーナーへと戻る麗菜。
一方の彩はセコンドに入っている事務所の後輩に汗を拭いてもらいながらも険しい表情になっている。
彩としては女王の意地を見せるべく、3ラウンドを見据えている。
『カーン』
いよいよ最終ラウンドが始まった。
一気に仕掛けたい麗菜に対して、彩もダメージを負っているが、ポイントで劣勢に立たされている事は明らかなので、体に鞭を打って前に出てきた。
バシ、バキィ、バシッ、
パンチが飛び交うと激しい展開に歓声が上がる場内。
長身の彩は上から振り落とす様にパンチを放つと麗菜の顔面を捉えた。
バキィ、
麗菜:んんっ、
表情を歪める麗菜。
彩は続けてもう一発パンチを打っていくが、麗菜はガードして防いでいる。
彩としては一発目は決まるものの二の矢は阻まれて歯痒い展開が続いている。
逆に麗菜としては若い彩の攻撃は読みやすいのか上手く対応している。
麗菜はこのまま試合が終わっても判定で勝てる可能性が高いため、無理には前に出ない。
彩は攻めるしか無いと前に出るが、麗菜のディフェンスを崩す事が出来ない。
焦った彩は苦し紛れにハイキックを打っていくが、麗菜は難なく避けるとカウンターのパンチで彩のボディを突き上げていった。
ボシュュ~、
彩:うげぇぇ、
ボディを殴られて悶絶する彩。
麗菜はチャンスと見て距離を詰めると、彩の顔面にワンツーパンチを打っていった。
バシ、バキィ、
顔を2発殴られて目を虚ろにさせる彩。
麗菜は動きが無くなってきた彩の顔面にパンチを連打していく。
バシ、バシ、
彩は反撃しようとするが、体が言うことを聞かず、前に出れない。
頬を紅潮させる彩。
バキィ、
麗菜の左ストレートが彩の顔面にクリーンヒットすると彩は膝から崩れ落ちた。
四つん這いになる彩。
この最終盤でダウンを奪った麗菜は思わずガッツポーズをしている。
彩は決定的なダウンを喫しただけにリングにグローブを叩きつけて悔しがっている。
立ち上がる彩だが、表情は曇っている。
『ファイト』
ファイティングポーズをとる麗菜と彩。
しかし、後は試合を終わらせるだけの麗菜に対して、彩もダメージを負っていて攻めれない。
時間が流れると麗菜の思惑通りゴングが鳴った。
『カーン』
結果は両者共に分かっている様で、対照的な表情をしている。
茫然とする彩。
一方の麗菜は笑顔でセコンドと握手を交わして喜びを分かち合っている。
『お待たせ致しました、判定を発表させて頂きます。』
静かになる場内。
『1人目、30-27 青、田中麗菜』
『2人目、30-28 青、田中麗菜』
『3人目、30-27 青、田中麗菜、勝者:田中麗菜、よって第8代Kー1ベルト女王は田中麗菜!』
見事、第8代Kー1ベルト女王に輝いた麗菜はベルトを腰に巻くと讃える歓声に手を振って応えている。
一方、3度目の防衛に失敗した彩は悔しそうな表情を浮かべながら足早にリングを去った。
新女王となった麗菜はタイトル獲得に誇らしげな様子で、控室に戻っている。