杉元有美が持つクイーンベルトの防衛戦が久しぶりに行われる。
クイーンタッグベルトとの二冠女王の有美は気合いが入っている。
対戦相手は元グラビアアイドルの吉岡美保だ。表の舞台から退いて久しいが、裏のリングで一暴れしようと参戦してきた。
共にダイナマイトボディーを持っているので、パワフルな試合展開が期待される。
『赤コーナー 168cm 84-58-85 杉元有美~』
有美は白のビキニを着て女王の証であるチャンピオンベルトを肩に掛けて登場してきた。今まで2度防衛しているだけに堂々たる風格だ。
『青コーナー 169cm 85-59-87 吉岡美保~』
美保は黒のビキニを着て出てきた。36歳になるが、見事なボディーで観客を魅了している。
対角線のコーナーに肘を掛けて睨み合う両者。世代が違うグラビアアイドル対決とあって闘志を燃やしている。
『カーン』
ゴングが鳴るとレスリングスタイルで構えて静かに相手の様子を探っている。
両者は間合いを測ると一気に距離が詰まって取っ組み合いになっていく。
ボディーをぶつけ合わせて互いの力量を測る有美と美保。
すると若い有美が美保をロープ際まで押し込んでいった。
『ロープ』
ロープブレイクが宣告されるが、有美は美保のバストに逆水平のチョップを打っていった。
バシィ、
有美:年取ったらもうダメね、ボディーに全然張りが無いわ。
美保を挑発する有美。
美保:先輩に向かって口の利き方がなっていないわね、私が教育してあげるわ!
有美:やってみなさいよ、実力が無いから無理でしょ。
怒りに火が着いて声を荒げる美保に対して、挑発を繰り返す有美。
美保は有美を黙らせようとラリアットを打っていくが、有美は避けるとバックに回り込んで、バックドロップを放った。
バターン、
有美はこれが女王の力とばかりに易々と美保を投げて見せた。
美保は起き上がろうとするが、有美は美保を捕まえると今度はブレーンバスターの体勢に入った。
美保は投げ技を連発で喰らいたく無いからと踏ん張ると有美の足を刈って縺れながらも倒していった。
有美はすぐに起き上がろうとするが、美保は有美の両肩を掴んで抑え込んでいく。
『ワン、ツー、』
カウント2で返す有美。
有美:そんなんでスリーカウント取れる訳無いでしょ。
有美はそう言って立ち上がると美保を再び捕まえようとするが、美保も有美を投げようと掴み掛かっている。
互いに相手を投げようとすると美保が有美をリフトアップした。
美保は有美をブレーンバスターで投げていった。
バターン、
“投げ勝った”美保が誇らしげにしているのに対して、有美は悔しそうな表情を浮かべている。
美保:若いのにパワーで負けて、情けないわね。
美保は有美の髪の毛を掴んで起き上がらせるとコブラツイストを仕掛けていった。
美保に締め上げられた有美のボディーは体のラインが強調されている。
有美:んあぁ、
これまで耐えてきた有美だが、遂に耐えきれなくなって喘ぎ声を上げてしまった。
有美の喘ぎ声を聞いた美保は嬉しそうな表情を浮かべている。
美保:随分と辛そうだからもう止めといて上げるわ。
解放された有美はうつ伏せに倒れ込んだ。
美保は有美の両足を掴んでバックステップを踏んでエビ固めをかけていく。
リングに這いつくばりながらも懸命にロープを目指す有美だが、確実に体が反らされて痛めつけられている。
『ロープ』
ようやくロープに辿り着いた有美だが、すぐに起き上がる事が出来ない。
美保は有美の髪の毛を掴んで起き上がらせるとボディースラムで叩きつけて仰向けに寝かせた。
美保:決めるわよ~、
手を叩きながらコーナーによじ登った美保は観客にアピールするとフライングボディープレスを放った。
ボシュ、
美保:あうぅ~、
しかし、有美が膝でブロックするとお腹を抑えて悶絶する美保。
有美は形勢逆転とばかりに起き上がると背後に回ってスリーパーをかけていく。
呼吸が苦しくなる美保。
有美:あのくらいで勝った気になるんじゃないわよ。
美保は必死にロープに手をかけるが、息が上がっている。
美保:ゲホッ、ゲホッ、ハアハア、ハアハア、
有美:いつまでも休んでるんじゃないわよ。
有美は美保の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。
美保は踏ん張れずに投げられてしまった。
バターン、
仰向けに倒れる美保に有美はフォールに入った。
『ワン、ツー、ス、』
カウント2でブリッジで有美をはね除ける美保だが、苦しそうな表情を浮かべている。
有美は先に起き上がるとさっきのお返しとばかりにエビ固めで美保を痛めつけていく。
体をCの字に反らされて美保は苦悶の表情を浮かべている。
有美:女王のエビ固めはどう?早くギブアップしなさい。
有美は腰を落とすと美保は次第に耐えられなくなってきて涙を流している。
美保:あぁ、あぁん、
有美:いい年して泣くんじゃないわよ。
美保は何とかロープに辿り着くが、ぐったりして起き上がれない。
有美は美保を起き上がらせると勝負を決めようとパワーボムの体勢に入った。
力を込める有美だが、美保も必死に踏ん張ると逆に有美を押し倒すとグランドの攻防になっていく。
予想外の美保の抵抗に戸惑う有美。
美保は隙を突いて有美の左脚を掴んで極めていった。
しまったという表情を浮かべる有美だが、美保にがっちりと固められてしまっている。
顔を歪める有美。
しかし、美保も疲労困憊で有美が抵抗すると手が汗で滑って左脚を離してしまった。
左脚を引き摺りながらも起き上がる有美。
美保も呼吸を整え直して臨戦態勢に入るとリング中央で向かい合っている。
ラリアットを打っていく美保だが、有美は避けるとタックルで美保を倒していった。
馬乗りになった有美は美保の顔面に張り手を打っていく。
バシ、バシィ、
頬を紅潮させる美保だが、下から有美のビキニに手をかけると引き剥がして脱がせていった。
脱がされた有美だが、有美も美保のバストを引きちぎって脱がしていく。
トップレスになる有美と美保は縺れ合いながら互いのバストを揉み合っている。
美女同士のバストの揉み合いに盛り上がる観客。
有美は先に起き上がるとスタンピングで美保のバストを踏みつけようとするが、美保は有美の脚をキャッチすると引き摺り倒していった。
両者共にダメージが大きい様で、序盤の様な罵り合いは無くなってきて代わりに荒い息遣いが場内に伝わっている。
美保は立ち上がるとコーナーによじ登って有美が起き上がってきたところにドロップキックを放った。
バターン、
ヒットすると仰向けに倒れる有美。
美保はバストを蹴られて苦悶の表情を浮かべる有美の髪の毛を掴んで起き上がらせるとDDTで有美を額からリングに叩きつけていった。
額を抑えて倒れ込む有美。
美保はうつ伏せに倒れた有美にキャメルクラッチをかけていく。
有美:んあぁ、
美保が有美の体を反らせていくと有美は泣きそうな表情になりながらロープに逃れようとするが、まだロープは先で手が届かない。
美保は体勢を出来るだけキープしようとするが、有美の体を反り返らせ過ぎてバランスを崩してしまった。
ようやく解放された有美だが、息が上がってうつ伏せのまま立ち上がれない。
美保は有美を起き上がらせると練習してきたジャーマンスープレックスの体勢に入った。
勝負を決めようとする美保だが、有美は踏ん張るとエルボーで美保の側頭部を打って外した。
ふらふらになる両者。
美保は再び有美に掴み掛かろうとするが、有美はミドルキックで有美のボディーを蹴っていった。
バシィ、
美保:あうぅ、
ボディーを叩かれて踞りかける美保。
すると有美は体勢が低くなった美保の顔面に喧嘩キックを打っていくが、美保は有美のモーションが大きく読んでいた様で、有美の右脚をキャッチするとドラゴンスクリューで捻っていった。
倒れ込む有美に美保素早く四の字固めをかけていく。
痛めつけられた脚を極められて苦悶の表情を浮かべる有美。
美保は締め上げていくが、有美もひっくり返そうと必死に体を揺すっている。
ギブアップを取ろうとする美保だが、有美は休まずに抵抗すると体をひっくり返した。
美保:あぁ、
体を返されて表情を歪める美保は喘ぎ声を上げているが、這ってロープに辿り着いた。
『ロープ』
ロープブレイクとなり一旦離れる両者。
有美が先に起き上がると美保が起き上がったところを見計らってバックを取るとバックドロップで投げていった。
バターン、
後頭部から叩きつけられる美保に有美はフォールに入った。
『ワン、ツー、スリ、』
カウント2ギリギリで肩を上げる美保。
有美は3カウントが入らなかった事に落胆しながらも美保の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。
勝負を決めようとブレーンバスターで投げようとする有美だが、美保も有美を掴んでブレーンバスターで投げ返そうとしている。
パワー勝負になる有美と美保。互いのプライドを賭けて必死に力を込める両者。
すると美保が有美の体をリフトアップさせるとそのままブレーンバスターで有美をリングに叩きつけていった。
バターン、
又しても投げ合いで敗れた有美は仰向けに倒れている。
美保はコーナーによじ登ると有美にフライングボディープレスを放っていった。
バタン、
ヒットするとそのままフォールに入る美保。
『ワン、ツー、ス、』
カウント2で返す有美。
美保は有美を起き上がらせるとパワーボムの体勢に入った
勝負を決めようと渾身の力を込める美保。
有美も必死に踏ん張ろうとするが、美保が有美を高々とリフトアップすると背中から叩きつけていった。
バターン、
パワーボムが豪快に決まると勝利を確信した美保は右手の指を有美の穴に入れる様にしてそのままフォールに入った。
股を拡げられた穴に指を差し込まれる屈辱のフォールを喫する有美。
『ワン、ツー、スリー!、カーンカーンカーン』
力尽きた有美は返せずにぐったりと倒れたままだ。
一方の新女王となった美保は座ったままガッツポーズをしている。
『勝者:吉岡美保、よって第4代クイーンベルト女王は吉岡美保!』
有美を破って新女王になった美保はコールを受けると大歓声に手を上げて応えている。
主催者がリングに上がると第4代クイーンベルト女王となった美保の腰にベルトを巻くと一層の歓声が沸き起こっている。
一方の有美はダメージが大きい様で、起き上がれずに担架でリングから運び出されていった。
ベルトを巻いて悠々と控室へと戻る美保。
今後の新女王の動向に注目が集まる。