第8回K-1ビューティーマックス(青樹愛VS蒼野楓)
- 2016/08/14
- 13:13
第2試合
1回戦一番の注目は香理奈VSジゼルブンチャンの開幕戦に持っていかれたが、実は第2試合も負けず劣らずの好カード。
前回女王の青樹愛と前々回の女王の蒼野楓がぶつかる。
前回は同じく1回戦で愛が楓を破っているだけに楓にとってはリベンジマッチとなる。
『赤コーナー 173cm 青樹愛~』
愛は紺のパンツに黒のグローブで登場してきた。
筋肉質なボディーを惜しげもなく披露して観客を魅了している。
『青コーナー 169cm 蒼野楓~』
楓は青のパンツに青のグローブで出てきた。
前回はボディーを痛めつけられて敗れただけにリベンジを期している。
香理奈とのアルティメットバトルシリーズも経験して逞しくなった姿を観客にも見せたいところ。
『カーン』
ゴングが鳴るとファイティングポーズをとりながら間合いを測る愛と楓。
楓は素早い動きでキックを打っていくが、愛は後ろに下がって避けた。
愛は反撃しようとするが、楓が素早くガードを取り直したので、一旦諦めた。
楓は愛の打撃は受けたく無いが、ガードを固めて動きが止まったところを攻め込まれた前回の反省を活かして今回は攻撃は最大の防御と積極的に攻める作戦のようだ。
楓はコンパクトな振りでハイキックを打っていくとガードを強いられる愛。
バシ、
ガードの上からでも威力のあるハイキックだが、愛はミドルキックを楓のボディーに打ち返していく。
バシ、
愛は前回と同様に楓のボディーを狙っていくと楓の脳裏には前回の対戦の悪夢が嫌でも過ぎっている。
楓は愛の顔面にパンチを打っていくもこれはガードして防ぐ愛。
すると今度は愛が楓の顔面にパンチを打ち返していく。
バシ、
楓は愛のパンチを顔面に受けて愛が顔かボディーのどちらを狙っているのか分からなくなっている。
しかし、愛は惑わすために顔面に軽打を打った様で、次は本来の狙い通り楓のやや甘くなったガードを掻い潜ってボディーに膝蹴りを打っていった。
ボシュ、
楓:あうぅ、
愛の筋肉質な脚から繰り出される重たい膝蹴りに思わず呻き声を上げる楓。
愛は畳み掛けようとパンチをボディーに集めていこうとするが、楓もここで打ち込まれたら再びやられてしまうと応戦していくと接近しての打ち合いとなっていく。
バシ、バシ、バシ、
互いにショートレンジのコンパクトな振りで楓は愛の顔面を、愛は楓のボディーを狙っていく。
大振りなるのを我慢して粘り強く戦う楓と愛。
楓は愛のボディーブローを受けて時折苦悶の表情を浮かべているが耐えている。
『カーン』
あっという間に1ラウンドが終わった。
楓は愛のボディーブローを凌いで無難に1ラウンドを終えれて良かったと考えている。
一方の愛はもう少し攻めたかったと思っているが、楓が積極的に攻めてきたので、対策をしなければと作戦を練り直している。
『カーン』
ファイティングポーズをとって向かい合う愛と楓。
愛はローキックを打って楓の素早い動きを封じようとするが、楓は距離をとらずにパンチを愛の顔面に打っていく。
バシ、
愛は顔にパンチが来てムッとしたのか意地になって顔面にパンチを打ち返していく。
バシ、
再び接近戦になると今度はパンチを顔面に打ち合っていく楓と愛。
至近距離からの顔面へのパンチの応酬にヒートアップする場内。
バシ、バシィ、バキィ、バキ、バキ、
互いに頬を紅潮させながら殴り合っていく。
楓の気迫に押されて先に鼻血を吹き出したのは愛だが、愛は膝蹴りを楓のボディーに打ち込んでいった。
ボシュ、
踞りかける楓だが、何とか耐えている。
しかし、愛は丁度いい高さになった楓の側頭部にハイキックを打っていった。
バキィ、
ヒットすると堪らずダウンする楓。
愛は狙い通りボディーから崩しての攻撃に満足している様で、笑みを浮かべながらコーナーへと戻った。
楓は頭を抑えながらも起き上がってファイティングポーズをとっているが、ダメージは大きそうだ。
『ファイト』
試合が再開されると愛は一気に試合を決めようと前に出ていくが、楓も応戦していく。
バシ、
楓の顔面にパンチを打っていく愛。
しかし、楓も愛の顔面に渾身のハイキックを打ち返していった。
バキ、
避けようとした愛だが、楓のハイキックが掠める様にしてヒットするとふらついている。
楓はチャンスと見て攻めようとするが、楓もダメージが大きくて体が上手く動かず精彩を欠いた攻撃になっている。
そうこうしている間に愛も体勢を立て直してきてガードを固めている。
楓は愛の顔面を狙っていくが、愛も重い打撃を楓のボディーに打ち込んでいく。
バシ、バシ、
愛は鼻血を酷くさせているが、楓も愛の攻撃でボディーを青紫色に変色させている。
ボシュ~、
楓:あうぅぅ~、
すると愛の膝蹴りが又しても楓のボディーにクリーンヒットすると悶絶する楓。
楓はもう一度ダウンすれば即KO負けになるからと必死に踏ん張っているが、愛は襲いかかってくる。
ガードを固める楓だが、愛は楓のボディーにパンチを打っていく。
ドス、ボシュ、
楓はボディーだけにガードを固めると先程の様に顔に打撃を受けてしまうからとボディーを守りきれない。
愛は前回と同様にボディーで倒そうと連打していく。
バシ、ボシュ、
苦悶の表情を浮かべる楓は腹筋を入れて耐えようとするが、元トップアスリートの愛の破壊力のある打撃を防ぎきる事が出来ず、楓は内蔵を直接叩かれている様な感覚を受けている。
愛は楓をコーナーに追い詰めていく。
ドス、
楓:うげぇ~、
愛のパンチが楓のボディーにヒットするとマウスピースを落として呻き声を上げる楓。
ノックアウト寸前になる楓だが、ここで救いのゴングが鳴った。
『カーン』
2ラウンドが終了した。
愛はダウンを1回奪ってラストにも猛攻を浴びせて意気揚々と引き揚げてきた。3ラウンドで勝負を決めようと意気込んでいる。
一方の楓はゴングが鳴った瞬間に膝を着いてリングに這いつくばると這いながらコーナーへと戻った。
楓:ハアハアハアハア、
呼吸が荒くなる楓。
楓:ゲボゲボゲボ~、
楓はボディーを叩かれすぎて変調をきたしたのか黄色い液体を吐き出している。
セコンドに青紫色に変色しているお腹を摩ってもらいながら痛みを和らげようとしている。
レフリーは楓に続けれるかと尋ねるが、楓はレフリーの問いかけを一蹴すると逆転を期して最終ラウンドのリングへ戻っていった。
『カーン』
最終ラウンドのゴングが鳴った。
愛は当然の如く楓のボディーを狙っていくが、楓も最後の力を振り絞って一発逆転を狙って愛の顔面を狙っていく。
愛も楓の強打を受けて顔へダメージを受けているので、早目に勝負を決めたいところ。
愛は楓の青紫色に変色した所を目掛けてパンチを打っていくが、楓はミドルキックを打ち返していった。
バシィ、
愛:うぅ、
今までとは逆に愛が楓にボディーを喰らって表情を歪めている。
楓はチャンスは今しかないと右ストレートを愛の顔面に打っていく。
バキ、
ふらつく愛。
楓は一気に攻めたいからとハイキックで愛の側頭部を狙っていくが、愛は避けると楓が体勢を立て直す前にカウンターのパンチを楓の顔面に打っていく。
バシ、
しかし、楓も意地でパンチを愛の顔面に打ち返していく。
バシ、
顔面を殴られてふらつく愛。
楓はチャンスと見て愛の顔面にパンチを連打していく。
バシ、バシ、
愛もガードを固めながらカウンターで楓のボディーにパンチを打ち返していくが、徐々に楓の勢いに圧されてコーナーに押し込まれていく。
バシィ、
楓の左ストレートが愛の顔面にヒットすると愛は鼻血を酷くさせている。
ドス、
しかし、愛も追い込まれてアスリート魂が目を醒ましたのか膝蹴りを楓のボディーに打ち込んでいく。
一瞬動きが止まる楓。
愛はハイキックを打っていくが、楓はガードして防ぐと今度は右ストレートを愛の顔面に打っていく。
バシィ、
楓のパンチが愛の顔面に埋まる様にヒットすると崩れ落ちてダウンする愛。
愛は顔を抑えて倒れているが、一旦自陣のコーナーに戻った楓も青紫色に変色したボディーを抑えて踞りながら肩で呼吸をしている。
愛は既に起き上がってセコンドに流血している鼻血をタオルで拭いて貰うとファイティングポーズをとってリング中央に戻ってきた。
『ファイト』
試合が再開されると愛も楓も既に満身創痍ながらも残り時間僅かとあって体に鞭を打って前に出てくる。
愛はジャブを打ちながら膝蹴りで楓のボディーを串刺しにしようと目論んでいるが、楓も愛の頭に強打を浴びせてKO勝利を狙っている。
互いに相手が考えている事は分かっているが、リスクを承知で真っ向から向かい合う楓と愛。
最初から最後までKO決着を狙う姿勢に総立ちになる観客。
ドス、
愛のパンチが楓のボディーに突き刺さると楓は表情を歪めているが、楓のパンチも愛の顔面を捉えている。
バキィ、
顔面に強打を受けてふらつく愛。
動きが鈍くなる両者。
楓はラッシュをかけようとパンチを打っていくと愛は必死にガードを固めているが、徐々にコーナーに押し込まれていく。
バキィ、
楓の右ストレートがクリーンヒットするとよろめきながら倒れる愛。
『カーンカーンカーン』
1ラウンド2回目のダウンにより楓のKO勝利となった。
『勝者:蒼野楓』
勝利した楓はコールに応えて手を上げようとするが、試合でのダメージが大きいのか踞りながら倒れると黄色い液体を吐き出して苦しそうにしている。
慌ててセコンドと黒服が入ってくると担架で医務室へと運ばれた。
楓は元アスリートの愛に勝利するため限界突破してしまったようで、もうパワーが残っていない。
一方の愛も中々起き上がれないが、セコンドの肩を借りてようやくリングを後にした。
場内は死力を尽くして戦った両者に暖かい拍手が送られている。
1回戦一番の注目は香理奈VSジゼルブンチャンの開幕戦に持っていかれたが、実は第2試合も負けず劣らずの好カード。
前回女王の青樹愛と前々回の女王の蒼野楓がぶつかる。
前回は同じく1回戦で愛が楓を破っているだけに楓にとってはリベンジマッチとなる。
『赤コーナー 173cm 青樹愛~』
愛は紺のパンツに黒のグローブで登場してきた。
筋肉質なボディーを惜しげもなく披露して観客を魅了している。
『青コーナー 169cm 蒼野楓~』
楓は青のパンツに青のグローブで出てきた。
前回はボディーを痛めつけられて敗れただけにリベンジを期している。
香理奈とのアルティメットバトルシリーズも経験して逞しくなった姿を観客にも見せたいところ。
『カーン』
ゴングが鳴るとファイティングポーズをとりながら間合いを測る愛と楓。
楓は素早い動きでキックを打っていくが、愛は後ろに下がって避けた。
愛は反撃しようとするが、楓が素早くガードを取り直したので、一旦諦めた。
楓は愛の打撃は受けたく無いが、ガードを固めて動きが止まったところを攻め込まれた前回の反省を活かして今回は攻撃は最大の防御と積極的に攻める作戦のようだ。
楓はコンパクトな振りでハイキックを打っていくとガードを強いられる愛。
バシ、
ガードの上からでも威力のあるハイキックだが、愛はミドルキックを楓のボディーに打ち返していく。
バシ、
愛は前回と同様に楓のボディーを狙っていくと楓の脳裏には前回の対戦の悪夢が嫌でも過ぎっている。
楓は愛の顔面にパンチを打っていくもこれはガードして防ぐ愛。
すると今度は愛が楓の顔面にパンチを打ち返していく。
バシ、
楓は愛のパンチを顔面に受けて愛が顔かボディーのどちらを狙っているのか分からなくなっている。
しかし、愛は惑わすために顔面に軽打を打った様で、次は本来の狙い通り楓のやや甘くなったガードを掻い潜ってボディーに膝蹴りを打っていった。
ボシュ、
楓:あうぅ、
愛の筋肉質な脚から繰り出される重たい膝蹴りに思わず呻き声を上げる楓。
愛は畳み掛けようとパンチをボディーに集めていこうとするが、楓もここで打ち込まれたら再びやられてしまうと応戦していくと接近しての打ち合いとなっていく。
バシ、バシ、バシ、
互いにショートレンジのコンパクトな振りで楓は愛の顔面を、愛は楓のボディーを狙っていく。
大振りなるのを我慢して粘り強く戦う楓と愛。
楓は愛のボディーブローを受けて時折苦悶の表情を浮かべているが耐えている。
『カーン』
あっという間に1ラウンドが終わった。
楓は愛のボディーブローを凌いで無難に1ラウンドを終えれて良かったと考えている。
一方の愛はもう少し攻めたかったと思っているが、楓が積極的に攻めてきたので、対策をしなければと作戦を練り直している。
『カーン』
ファイティングポーズをとって向かい合う愛と楓。
愛はローキックを打って楓の素早い動きを封じようとするが、楓は距離をとらずにパンチを愛の顔面に打っていく。
バシ、
愛は顔にパンチが来てムッとしたのか意地になって顔面にパンチを打ち返していく。
バシ、
再び接近戦になると今度はパンチを顔面に打ち合っていく楓と愛。
至近距離からの顔面へのパンチの応酬にヒートアップする場内。
バシ、バシィ、バキィ、バキ、バキ、
互いに頬を紅潮させながら殴り合っていく。
楓の気迫に押されて先に鼻血を吹き出したのは愛だが、愛は膝蹴りを楓のボディーに打ち込んでいった。
ボシュ、
踞りかける楓だが、何とか耐えている。
しかし、愛は丁度いい高さになった楓の側頭部にハイキックを打っていった。
バキィ、
ヒットすると堪らずダウンする楓。
愛は狙い通りボディーから崩しての攻撃に満足している様で、笑みを浮かべながらコーナーへと戻った。
楓は頭を抑えながらも起き上がってファイティングポーズをとっているが、ダメージは大きそうだ。
『ファイト』
試合が再開されると愛は一気に試合を決めようと前に出ていくが、楓も応戦していく。
バシ、
楓の顔面にパンチを打っていく愛。
しかし、楓も愛の顔面に渾身のハイキックを打ち返していった。
バキ、
避けようとした愛だが、楓のハイキックが掠める様にしてヒットするとふらついている。
楓はチャンスと見て攻めようとするが、楓もダメージが大きくて体が上手く動かず精彩を欠いた攻撃になっている。
そうこうしている間に愛も体勢を立て直してきてガードを固めている。
楓は愛の顔面を狙っていくが、愛も重い打撃を楓のボディーに打ち込んでいく。
バシ、バシ、
愛は鼻血を酷くさせているが、楓も愛の攻撃でボディーを青紫色に変色させている。
ボシュ~、
楓:あうぅぅ~、
すると愛の膝蹴りが又しても楓のボディーにクリーンヒットすると悶絶する楓。
楓はもう一度ダウンすれば即KO負けになるからと必死に踏ん張っているが、愛は襲いかかってくる。
ガードを固める楓だが、愛は楓のボディーにパンチを打っていく。
ドス、ボシュ、
楓はボディーだけにガードを固めると先程の様に顔に打撃を受けてしまうからとボディーを守りきれない。
愛は前回と同様にボディーで倒そうと連打していく。
バシ、ボシュ、
苦悶の表情を浮かべる楓は腹筋を入れて耐えようとするが、元トップアスリートの愛の破壊力のある打撃を防ぎきる事が出来ず、楓は内蔵を直接叩かれている様な感覚を受けている。
愛は楓をコーナーに追い詰めていく。
ドス、
楓:うげぇ~、
愛のパンチが楓のボディーにヒットするとマウスピースを落として呻き声を上げる楓。
ノックアウト寸前になる楓だが、ここで救いのゴングが鳴った。
『カーン』
2ラウンドが終了した。
愛はダウンを1回奪ってラストにも猛攻を浴びせて意気揚々と引き揚げてきた。3ラウンドで勝負を決めようと意気込んでいる。
一方の楓はゴングが鳴った瞬間に膝を着いてリングに這いつくばると這いながらコーナーへと戻った。
楓:ハアハアハアハア、
呼吸が荒くなる楓。
楓:ゲボゲボゲボ~、
楓はボディーを叩かれすぎて変調をきたしたのか黄色い液体を吐き出している。
セコンドに青紫色に変色しているお腹を摩ってもらいながら痛みを和らげようとしている。
レフリーは楓に続けれるかと尋ねるが、楓はレフリーの問いかけを一蹴すると逆転を期して最終ラウンドのリングへ戻っていった。
『カーン』
最終ラウンドのゴングが鳴った。
愛は当然の如く楓のボディーを狙っていくが、楓も最後の力を振り絞って一発逆転を狙って愛の顔面を狙っていく。
愛も楓の強打を受けて顔へダメージを受けているので、早目に勝負を決めたいところ。
愛は楓の青紫色に変色した所を目掛けてパンチを打っていくが、楓はミドルキックを打ち返していった。
バシィ、
愛:うぅ、
今までとは逆に愛が楓にボディーを喰らって表情を歪めている。
楓はチャンスは今しかないと右ストレートを愛の顔面に打っていく。
バキ、
ふらつく愛。
楓は一気に攻めたいからとハイキックで愛の側頭部を狙っていくが、愛は避けると楓が体勢を立て直す前にカウンターのパンチを楓の顔面に打っていく。
バシ、
しかし、楓も意地でパンチを愛の顔面に打ち返していく。
バシ、
顔面を殴られてふらつく愛。
楓はチャンスと見て愛の顔面にパンチを連打していく。
バシ、バシ、
愛もガードを固めながらカウンターで楓のボディーにパンチを打ち返していくが、徐々に楓の勢いに圧されてコーナーに押し込まれていく。
バシィ、
楓の左ストレートが愛の顔面にヒットすると愛は鼻血を酷くさせている。
ドス、
しかし、愛も追い込まれてアスリート魂が目を醒ましたのか膝蹴りを楓のボディーに打ち込んでいく。
一瞬動きが止まる楓。
愛はハイキックを打っていくが、楓はガードして防ぐと今度は右ストレートを愛の顔面に打っていく。
バシィ、
楓のパンチが愛の顔面に埋まる様にヒットすると崩れ落ちてダウンする愛。
愛は顔を抑えて倒れているが、一旦自陣のコーナーに戻った楓も青紫色に変色したボディーを抑えて踞りながら肩で呼吸をしている。
愛は既に起き上がってセコンドに流血している鼻血をタオルで拭いて貰うとファイティングポーズをとってリング中央に戻ってきた。
『ファイト』
試合が再開されると愛も楓も既に満身創痍ながらも残り時間僅かとあって体に鞭を打って前に出てくる。
愛はジャブを打ちながら膝蹴りで楓のボディーを串刺しにしようと目論んでいるが、楓も愛の頭に強打を浴びせてKO勝利を狙っている。
互いに相手が考えている事は分かっているが、リスクを承知で真っ向から向かい合う楓と愛。
最初から最後までKO決着を狙う姿勢に総立ちになる観客。
ドス、
愛のパンチが楓のボディーに突き刺さると楓は表情を歪めているが、楓のパンチも愛の顔面を捉えている。
バキィ、
顔面に強打を受けてふらつく愛。
動きが鈍くなる両者。
楓はラッシュをかけようとパンチを打っていくと愛は必死にガードを固めているが、徐々にコーナーに押し込まれていく。
バキィ、
楓の右ストレートがクリーンヒットするとよろめきながら倒れる愛。
『カーンカーンカーン』
1ラウンド2回目のダウンにより楓のKO勝利となった。
『勝者:蒼野楓』
勝利した楓はコールに応えて手を上げようとするが、試合でのダメージが大きいのか踞りながら倒れると黄色い液体を吐き出して苦しそうにしている。
慌ててセコンドと黒服が入ってくると担架で医務室へと運ばれた。
楓は元アスリートの愛に勝利するため限界突破してしまったようで、もうパワーが残っていない。
一方の愛も中々起き上がれないが、セコンドの肩を借りてようやくリングを後にした。
場内は死力を尽くして戦った両者に暖かい拍手が送られている。