香理奈のアルティメットバトルベルトの殿堂入りを賭けた一戦が行われる。
主催者が挑戦者に指名したのは米蔵涼子だった。思わしい戦績を残していないが、過酷なアルティメットバトルルールで好調の香理奈に手を上げる女優は中々おらず勝ち気な涼子が手を挙げて対戦が決まった。
女王・香理奈は会場を主催者のお膝元である神戸を選択した。
香理奈にとっては数々のタイトルを獲得してきた第2の故郷とも言える場所での防衛戦に気合が入っている。
《記者会見》
今回のタイトルマッチに先立って記者会見が開かれる。
テーブルの中央に主催者、そして両脇に女王・香理奈と挑戦者の米蔵涼子が座っていて報道陣も多数集まっている。
早速香理奈がマイクを取った。
香理奈:みなさん、私のアルティメットバトルベルトの殿堂入りを祝ってくれてありがとう。今回も第2の故郷の神戸で達成できて嬉しいわ。
香理奈は涼子を挑発すると隣に座っている主催者の頬にキスをして見せた。
香理奈は日本で獲得したタイトル全てを神戸で獲得しているだけあって愛着も強く主催者にもアピールしている。
すると今度は涼子がマイクをとった。
涼子:何言ってんのよ、私が本気出せばすぐにこんなベルト獲れるわよ。そうすれば防衛戦はダッサイ神戸じゃなくて私のオシャレな横浜でやるわよ。
涼子はそう言うとマイクを叩きつけて会見場から去っていった。
《試合会場》
すでに試合会場は超満員に膨れ上がっているが、もうすぐ選手入場ということで更にボルテージが上がっている。
『赤コーナー 168cm 80-58-83 米蔵涼子~』
『青コーナー 165cm 80-58-88 香理奈~』
涼子は黒髪に赤のネイル、香理奈は金髪に青のネイルで登場してきた。美女2人の全裸姿に興奮する観客。
漆黒の鉄格子の檻の中で睨み合う香理奈と涼子。
『カーン』
ゴングが鳴ると静かに様子を見合う香理奈と涼子。
香理奈が力比べを誘っていると涼子も乗ってきた。
体格がほぼ同じなだけに白熱した力比べになっていく。
満身の力を込めて押し合うと香理奈の方が徐々に押し始めた。
鉄格子を背にする涼子。
香理奈は何度も押して涼子の背中を鉄格子にぶつけていくが、涼子は香理奈のボディーに膝蹴りを打って逃れた。
思わず涼子を離す香理奈。
両者は一旦離れるが、再び接近してきた。
香理奈はファイティングポーズをとると鋭い打撃を繰り出してきた。すると涼子もすぐさま応戦する。
バシィ、バシィ、
香理奈はミドルキックを打っていくが、涼子もカウンターでパンチを返していく。
バシィ、バキィ、
強烈な打撃を体にぶつけられてヒートアップする両者。
バキィ、
香理奈のパンチを避けた涼子が香理奈の顎に右フックをヒットさせると香理奈はふらついている。
涼子は畳み掛けようとラッシュをかけるが、香理奈はガードを固めると体勢を立て直してミドルキックを打ち返していった。
バシィ、
香理奈の強烈なミドルキックを受けてよろめく涼子。
香理奈はハイキックを打っていくと涼子は避けきれずに頭部を掠めた。
バキ、
ふらつく涼子。香理奈は組み付いていくとブレーンバスターの体勢に入った。力を込める香理奈だが、涼子が踏ん張ると簡単に投げれると思っていた香理奈は逆に投げられてしまった。
バターン、
背中を抑えて痛がる香理奈。
涼子もハイキックのダメージからか片膝を着いて少し休んでいるが、涼子は先に起き上がると香理奈の髪の毛を掴んで起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。
香理奈を投げようとする涼子だが、今度は香理奈が踏ん張ると逆にブレーンバスターで投げ返されてしまった。
バターン、
鉄板に投げつけれて悶絶する涼子。
香理奈はダメージがあるが、涼子に覆い被さるとスリーパーをかけてスタミナを奪いにかかる。
畳み掛けられる涼子だが、香理奈の腕が滑って抜け落ちると逆に香理奈の腕をとって腕ひしぎの体勢に入っていった。
しかし、香理奈もすぐに抜け出すと両者はほぼ同時に立ち上がった。
肩で息をする香理奈と涼子。
疲労が溜まっているが、先に仕掛けたのは若い香理奈の方で組み付いていった。
必死に抵抗する涼子だが、香理奈が足をかけていくと涼子は倒されてしまった。
上からサイドポジションを奪った香理奈は涼子の脇腹に膝蹴りを打ち込んでいく。
ドス、ボシュ、
涼子:あうぅぅ、
呻き声を上げる涼子。
香理奈は畳み掛けようと更に膝蹴りを打っていく。
ドス、ドス、
体を震わせる涼子は額に汗をかいている。
香理奈:オバサン、デカイ口叩いといてもう限界かしら?
涼子:うるさいわね、裸で戦うなんて滅多にないからちょっと慣れないだけよ。
涼子は意地になってブリッジで抜け出すと立ち上がった。
香理奈も起き上がると向かい合う両者。
涼子:ハアハアハア、
息が上がる涼子だが、涼子は香理奈の顔面にパンチを打っていく。
バシ、
頬にパンチを喰らう香理奈だが、すぐさま殴り返していく。
バシ、
互いに顔を殴り合ってヒートアップする涼子と香理奈は顔面を殴り合っていく。
バキ、バキィ、バキィ、
鈍い音が鳴り響く場内。頬を紅潮させる涼子。
香理奈は再びハイキックを打っていった。
バキィ、
香理奈は長い脚を高々と振り上げると涼子の側頭部にヒットさせていった。
ふらつく涼子。
香理奈は狙いを定めるともう一発ハイキックを打っていった。
バキィィ、
クリーンヒットする香理奈のハイキック。
涼子はふらつきながら倒れるかと思われたが、鉄格子にもたれかかって腕を絡ませて踏ん張っている。
意識を飛ばしかけながらも耐える涼子の根性に声援が飛ぶが、香理奈は却って絶好の的となった涼子の顔面に狙いを定めた。
香理奈:地元のファンにサービスするわよ。
バキィ、バキィ、バキィ、バキィィ、
香理奈はハイキックを連発すると香理奈の股が何度も開かれて観客は興奮している。
『カーンカーンカーン』
香理奈のハイキックの乱舞にいつの間にか失神していた涼子。
『勝者:香理奈』
アルティメットバトルベルトの殿堂入りを達成させた香理奈に大声援が送られている。
主催者は殿堂入り用のベルトを持って檻の中に入ってくると香理奈の腰に巻いて祝福している。
ガッツポーズをして見せる香理奈はマイクを獲った。
香理奈:地元のみんなの前でアルティメットバトルベルトの殿堂入りを達成出来て嬉しいわ。罰ゲームは勿論“サンドバックゲーム”よ。生意気な横浜の女をボコるわよ。
涼子の両手が天井に吊るされたロープに縛られてサンドバックの様にさせられる。
香理奈が観客にアピールするとカウントダウンが始まる。
3,2,1、
観客に乗せられてハイキックを打ち始める香理奈。
バキィ、バキィ、バキィ、バキィ、
香理奈の強烈なハイキックに失神する涼子。
早くも倒れた涼子の顔面を香理奈が踏みつけてポージングが決まるとタイトルマッチは幕を閉じた。